反落、13日のIEA月報を控えて売り優勢=NY原油概況
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NY原油先物9月限(WTI)(終値) 1バレル=63.17(-0.79 -1.24%) 米中双方が正式に関税休戦の90日間延長を発表したことや、米消費者物価指数(CPI)の結果を受けても米利下げ観測が温存されたこと、主要な米株価指数の最高値更新など強気な手がかりは見向きもされず、売りが優勢となった。15日の米ロ首脳会談を控え、ウクライナ停戦の不透明感もあるが、13日の国際エネルギー機関(IEA)の月報で供給過剰見通しが繰り返される公算であることが重しとなった。今年5月の月報でIEAは過去に遡って需要を上方修正し、過去3年分の供給過剰を帳消しにするなど、IEAの需給見通しにはミッシングバレル問題がつきまとうものの、IEAの弱気な認識に縛られる傾向にある。 時間外取引で9月限は軟調。通常取引開始後は63.06ドルまで下げ幅を広げた。 MINKABU PRESS