前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―
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■精工技研 <6834> 6,940円 (+590円、+9.3%) 精工技研 <6834> [東証S]が急反発。同社は8月8日大引け後(16:00)に決算を発表、26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.5倍の11.9億円に急拡大し、4-9月期(上期)計画の16.5億円に対する進捗率は72.1%に達し、5年平均の27.6%も上回ったことが好感されたようだ。 ■藤コンポ <5121> 1,793円 (+141円、+8.5%) 藤倉コンポジット <5121> [東証P]が続急伸。同社は8月8日大引け後(15:30)に決算を発表、26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比38.8%増の16.6億円に拡大し、4-9月期(上期)計画の25億円に対する進捗率は66.5%に達し、5年平均の39.9%も上回ったことが好感されたようだ。 ■アース製薬 <4985> 5,510円 (+430円、+8.5%) アース製薬 <4985> [東証P]が5日続急伸。8日の取引終了後、25年12月期の連結業績予想について、売上高を1750億円から1780億円(前期比5.2%増)へ、営業利益を65億円から80億円(同24.5%増)へ、純利益を43億円から53億円(同52.5%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を120円から125円へ引き上げたことが好感された。5月中旬以降の気温上昇に伴い虫ケア用品の出荷が好調に推移していることに加え、プロトリーフの連結子会社化による寄与分を計画に反映したことが要因。また、価格改定施策の効果や売上構成の変化などで粗利率が想定を上回る見込みであることや、経費の効率化なども寄与する。なお、同時に発表した6月中間期決算は、売上高1026億6900万円(前年同期比5.7%増)、営業利益135億5400万円(同26.0%増)、純利益93億7600万円(同22.7%増)だった。 ■大阪ソーダ <4046> 1,953円 (+148円、+8.2%) 大阪ソーダ <4046> [東証P]が急反発。同社は8月8日大引け後(16:00)に発行済み株式数(自社株を除く)の0.8%にあたる100万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施することを発表、これが好感されたようだ。買い付け期間は8月12日から8月29日までとなる。 ■関西ペ <4613> 2,395.5円 (+176円、+7.9%) 関西ペイント <4613> [東証P]が続急伸。同社は8月8日大引け後(15:30)に決算を発表、26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比27.8%減の143億円に減り、通期計画の580億円に対する進捗率は24.8%となり、5年平均の29.6%とほぼ同水準だった。同時に、今期の上期配当を従来計画の28円→55円に大幅増額し、下期配当も従来計画の28円→55円に増額修正した。年間配当は110円(前期は50円)となる。これが好感されたようだ。 ■物語コーポ <3097> 4,430円 (+315円、+7.7%) 物語コーポレーション <3097> [東証P]が続急伸。同社は8月8日大引け後(15:30)に決算を発表、25年6月期の連結経常利益は前の期比5.3%増の90.3億円になり、26年6月期も前期比17.3%増の106億円に伸びを見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。6期連続増収、増益になることが好感されたようだ。 ■木村工機 <6231> 10,810円 (+750円、+7.5%) 木村工機 <6231> [東証S]が4日続急伸。同社は8日取引終了後、26年3月期第1四半期(4-6月)の単独決算を発表。営業利益は前年同期比20.5%増の9億8800万円となり、通期計画に対する進捗率は26.1%となった。また、第1四半期末時点の受注残高が同24.4%増の70億5000万円となっていることも好材料視されたようだ。売上高は同5.1%増の39億100万円で着地。産業分野では職場環境改善、製品品質管理などを目的とした高性能タイプ空調機の売り上げが増加したほか、保健分野では公共施設へ大空間向け空調機の販売が堅調に推移した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いた。 ■INPEX <1605> 2,388円 (+158円、+7.1%) INPEX <1605> [東証P]が5日続急伸。8日取引終了後、25年12月期連結業績予想の増額修正と自社株買いなどを発表したことが好感された。今12月期の連結純利益は従来予想の3000億円から3700億円(前期比13.4%減)へ上方修正した。原油価格が上昇するなか、想定価格を引き上げたことなどが寄与する。今期配当も従来予想より10円上乗せし年100円(前期比14円増)とする。更に、5000万株(自己株式を除く発行済み株数の4.17%)、または800億円を上限とする自社株買いを実施する。取得期間は8月12日から12月31日まで。 ■SBG <9984> 14,825円 (+960円、+6.9%) ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が5日続急伸。一時1000円を超える上昇で1万5000円大台を指呼の間に捉えた。売買代金はプライム市場で群を抜いていた。足もとで世界的な株高局面にあるが、共通項としてAI関連株への物色人気が全体相場を牽引している。そのなか、東京市場でも大規模な米AIインフラ構築で主導的な立場を担う同社株への注目度が海外投資家などから高まっていたもようだ。直近では米オハイオ州にある台湾の鴻海精密工業の傘下企業が所有する電気自動車(EV)工場を取得すると米ブルームバーグ通信が報じた。工場をAIデータセンターに転用する方針とみられており、これを手掛かり材料に買い人気が後押しされていた。 ■市光工 <7244> 434円 (+28円、+6.9%) 市光工業 <7244> [東証P]が続急伸。同社は8月8日大引け後(17:10)に決算を発表、25年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比57.3%増の36.6億円に拡大し、従来予想の30億円を上回って着地したことが好感されたようだ。 ■ダイコク電 <6430> 2,473円 (+149円、+6.4%) ダイコク電機 <6430> [東証P]が5日続急伸。同社は前週末8日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表した。売上高が153億3100万円(前年同期比17.7%減)、営業利益が35億2600万円(同36.9%減)となった。営業利益の今通期計画(53億円)に対する進捗率が67%となったことを評価する買いが入った。主力の情報システム事業ではパチンコホール向け製品などが前期にあった新紙幣流通に伴う改刷対応の需要の反動を受けた。一方、スマートパチンコの導入が想定を上回ったことに伴い関連商品の販売見込みが上振れしたことなどから、26年3月期通期業績予想は、売上高をこれまでの440億円から485億円(前期比15.5%減)に修正した。各利益の見通しは精査中で、業績進捗を踏まえて見直しが必要と判断した場合は速やかに開示する。 ■藤田観 <9722> 11,550円 (+680円、+6.3%) 藤田観光 <9722> [東証P]が急反発。同社は8月8日大引け後(15:30)に決算を発表、25年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比21.1%増の67.9億円に伸び、従来の2.0%減益予想から一転して増益で着地。併せて、通期の同利益を従来予想の117億円→130億円(前期は126億円)に11.1%上方修正し、一転して3.0%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが好感されたようだ。 ■マクドナルド <2702> 6,680円 (+380円、+6.0%) 日本マクドナルドホールディングス <2702> [東証S]が3日続急伸。8日の取引終了後に25年12月期の連結業績予想について、営業利益を495億円から510億円(前期比6.2%増)へ、純利益を305億円から310億円(同3.0%減)へ上方修正したことが好感された。売上高は4125億円(同1.7%増)の従来見通しを据え置いたものの、「メニュー・バリュー」「店舗ポートフォリオ・デジタル」「サステナビリティ・ピープル」の3つの領域に注力し、直営店舗とフランチャイズ店舗を合わせたシステムワイドセールスの成長を図ったことで既存店売上高が上期時点で39四半期連続増加したほか、店舗オペレーションの効率化なども寄与し、上期業績が好調だったことが要因という。同時に発表した6月中間期決算は、売上高2033億1400万円(前年同期比1.2%増)、営業利益262億2200万円(同10.4%増)、純利益167億9600万円(同12.8%増)だった。期間限定メニューの投入や今年3月に実施した価格改定効果などが寄与した。 ■東洋建 <1890> 1,742円 (+98円、+6.0%) 東洋建設 <1890> [東証P]が3日ぶり急反発。前週末8日の取引終了後、同社に対して大成建設 <1801> [東証P]が完全子会社化を目的としてTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。TOB価格は1株1750円。東洋建の株価はTOB価格にサヤ寄せする動きをみせていた。買付予定数の下限は3303万5700株(所有割合35.02%)で、上限は設定しない。買付期間は8月12日から9月24日まで。TOBが成立した場合、所定の手続きを経て、東洋建は上場廃止となる見通し。東洋建はTOBに対し賛同の意見を表明した。大成建は海洋土木の東洋建を完全子会社とすることで、調達面でのスケールメリットを発揮するとともに施工体制の拡充などを図る構え。東京証券取引所は8日付で東洋建を監理銘柄(確認中)に指定した。 ■TREHD <9247> 1,504円 (+79円、+5.5%) TREホールディングス <9247> [東証P]が続急伸。同社は8月8日大引け後(15:30)に決算を発表、26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比3.1倍の74.8億円に急拡大した。同時に、今期の年間配当を従来計画の45円→50円(前期は45円)に増額修正した。また、発行済み株式数(自社株を除く)の3.1%にあたる150万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施することも発表した。買い付け期間は8月12日から26年3月31日まで。 ※12日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース