話題株ピックアップ【夕刊】(3):物語コーポ、木村工機、INPEX

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■物語コーポレーション <3097>  4,430円   +315 円 (+7.7%)  本日終値
 8日に決算を発表。「今期経常は17%増で5期連続最高益、4円増配へ」が好感された。
 物語コーポレーション <3097> [東証P] が8月8日大引け後(15:30)に決算を発表。25年6月期の連結経常利益は前の期比5.3%増の90.3億円になり、26年6月期も前期比17.3%増の106億円に伸びを見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。6期連続増収、増益になる。

■木村工機 <6231>  10,810円   +750 円 (+7.5%)  本日終値
 木村工機<6231>は大幅に4日続伸し、上場来高値を更新した。同社は8日取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の単独決算を発表。営業利益は前年同期比20.5%増の9億8800万円となり、通期計画に対する進捗率は26.1%となった。また、第1四半期末時点の受注残高が同24.4%増の70億5000万円となっていることも好材料視されたようだ。売上高は同5.1%増の39億100万円で着地。産業分野では職場環境改善、製品品質管理などを目的とした高性能タイプ空調機の売り上げが増加したほか、保健分野では公共施設へ大空間向け空調機の販売が堅調に推移した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■INPEX <1605>  2,388円   +158 円 (+7.1%)  本日終値
 INPEX<1605>が大幅に5日続伸。8日取引終了後、25年12月期連結業績予想の増額修正と自社株買いなどを発表したことが好感された。今12月期の連結純利益は従来予想の3000億円から3700億円(前期比13.4%減)へ上方修正した。原油価格が上昇するなか、想定価格を引き上げたことなどが寄与する。今期配当も従来予想より10円上乗せし年100円(前期比14円増)とする。更に、5000万株(自己株式を除く発行済み株数の4.17%)、または800億円を上限とする自社株買いを実施する。取得期間は8月12日から12月31日まで。

■ソフトバンクグループ <9984>  14,825円   +960 円 (+6.9%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が5連騰で最高値街道をまい進。一時1000円を超える上昇で1万5000円大台を指呼の間に捉えている。売買代金はプライム市場で群を抜いている。足もとで世界的な株高局面にあるが、共通項としてAI関連株への物色人気が全体相場を牽引している。そのなか、東京市場でも大規模な米AIインフラ構築で主導的な立場を担う同社株への注目度が海外投資家などから高まっているもようだ。直近では米オハイオ州にある台湾の鴻海精密工業の傘下企業が所有する電気自動車(EV)工場を取得すると米ブルームバーグ通信が報じた。工場をAIデータセンターに転用する方針とみられており、これを手掛かり材料に買い人気が後押しされている。

■市光工業 <7244>  434円   +28 円 (+6.9%)  本日終値
 8日に決算を発表。「上期経常は57%増益で上振れ着地」が好感された。
 市光工業 <7244> [東証P] が8月8日大引け後(17:10)に決算を発表。25年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比57.3%増の36.6億円に拡大し、従来予想の30億円を上回って着地。

■ダイコク電機 <6430>  2,473円   +149 円 (+6.4%)  本日終値
 ダイコク電機<6430>が大幅高で5日続伸。同社は前週末8日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表した。売上高が153億3100万円(前年同期比17.7%減)、営業利益が35億2600万円(同36.9%減)となった。営業利益の今通期計画(53億円)に対する進捗率が67%となったことを評価する買いが入った。主力の情報システム事業ではパチンコホール向け製品などが前期にあった新紙幣流通に伴う改刷対応の需要の反動を受けた。一方、スマートパチンコの導入が想定を上回ったことに伴い関連商品の販売見込みが上振れしたことなどから、26年3月期通期業績予想は、売上高をこれまでの440億円から485億円(前期比15.5%減)に修正した。各利益の見通しは精査中で、業績進捗を踏まえて見直しが必要と判断した場合は速やかに開示する。

■藤田観光 <9722>  11,550円   +680 円 (+6.3%)  本日終値
 8日に決算を発表。「今期経常を一転3%増益に上方修正・最高益更新へ」が好感された。
 藤田観光 <9722> [東証P] が8月8日大引け後(15:30)に決算を発表。25年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比21.1%増の67.9億円に伸び、従来の2.0%減益予想から一転して増益で着地。併せて、通期の同利益を従来予想の117億円→130億円(前期は126億円)に11.1%上方修正し、一転して3.0%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。

■マクドナルド <2702>  6,680円   +380 円 (+6.0%)  本日終値
 日本マクドナルドホールディングス<2702>が大幅続伸し年初来高値を更新。8日の取引終了後に25年12月期の連結業績予想について、営業利益を495億円から510億円(前期比6.2%増)へ、純利益を305億円から310億円(同3.0%減)へ上方修正したことが好感された。売上高は4125億円(同1.7%増)の従来見通しを据え置いたものの、「メニュー・バリュー」「店舗ポートフォリオ・デジタル」「サステナビリティ・ピープル」の3つの領域に注力し、直営店舗とフランチャイズ店舗を合わせたシステムワイドセールスの成長を図ったことで既存店売上高が上期時点で39四半期連続増加したほか、店舗オペレーションの効率化なども寄与し、上期業績が好調だったことが要因という。同時に発表した6月中間期決算は、売上高2033億1400万円(前年同期比1.2%増)、営業利益262億2200万円(同10.4%増)、純利益167億9600万円(同12.8%増)だった。期間限定メニューの投入や今年3月に実施した価格改定効果などが寄与した。

■東洋建設 <1890>  1,742円   +98 円 (+6.0%)  本日終値
 東洋建設<1890>が3日ぶりに急反発した。前週末8日の取引終了後、同社に対して大成建設<1801>が完全子会社化を目的としてTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。TOB価格は1株1750円。東洋建の株価はTOB価格にサヤ寄せする動きをみせている。買付予定数の下限は3303万5700株(所有割合35.02%)で、上限は設定しない。買付期間は8月12日から9月24日まで。TOBが成立した場合、所定の手続きを経て、東洋建は上場廃止となる見通し。東洋建はTOBに対し賛同の意見を表明した。大成建は海洋土木の東洋建を完全子会社とすることで、調達面でのスケールメリットを発揮するとともに施工体制の拡充などを図る構え。東京証券取引所は8日付で東洋建を監理銘柄(確認中)に指定した。

■TREホールディングス <9247>  1,504円   +79 円 (+5.5%)  本日終値
 8日に決算を発表。「上期経常を10%上方修正・最高益予想を上乗せ、通期も増額、配当も5円増額」が好感された。
 TREホールディングス <9247> [東証P] が8月8日大引け後(15:30)に決算を発表。26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比3.1倍の74.8億円に急拡大した。同時に、今期の年間配当を従来計画の45円→50円(前期は45円)に増額修正した。
 同時に発表した「3.1%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の3.1%にあたる150万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は8月12日から26年3月31日まで。

■AIメカテック <6227>  4,065円   +700 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値
 AIメカテック<6227>はストップ高。前週末8日取引終了後、26年6月期連結業績予想について売上高を前期比19.1%増の250億1000万円、営業利益を同19.7%増の25億900万円と発表。連続で過去最高を更新する見通しを示した。配当予想も前期比5円増の50円としており、好感した買いが膨らんでいる。AI用先端半導体の需要拡大や次世代先端半導体パッケージ向け投資意欲の高まりに伴う積極的な設備投資が追い風となる見込み。同時に発表した25年6月期決算は売上高が前の期比36.2%増の210億500万円、営業利益が同8.0倍の20億9500万円だった。あわせて28年6月期を最終年度とする中期経営計画を発表した。グローバルニッチトップのポジションを確立し、最終年度に売上高300億円、営業利益38億円を目指す。更に大手半導体メーカーから大口受注を獲得したことを明らかにした。

●ストップ高銘柄
 日本鋳鉄管 <5612>  1,908円   +400 円 (+26.5%) ストップ高   本日終値
 クラスターテクノロジー <4240>  393円   +80 円 (+25.6%) ストップ高   本日終値
 トレードワークス <3997>  1,664円   +300 円 (+22.0%) ストップ高   本日終値
 ホリイフードサービス <3077>  458円   +80 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値
 など、22銘柄

●ストップ安銘柄
 揚羽 <9330>  905円   -300 円 (-24.9%) ストップ安   本日終値
 リベルタ <4935>  2,370円   -700 円 (-22.8%) ストップ安   本日終値
 BTM <5247>  1,036円   -300 円 (-22.5%) ストップ安   本日終値
 など、3銘柄

株探ニュース

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