話題株ピックアップ【夕刊】(2):浜ゴム、シャープ、プロシップ
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■横浜ゴム <5101> 5,126円 +526 円 (+11.4%) 本日終値 横浜ゴム<5101>が上げ幅を拡大。午後2時ごろ、25年12月期の連結業績予想について、売上高を1兆2200億円から1兆2350億円(前期比12.8%増)へ、営業利益を1320億円から1405億円(同17.9%増)へ、純利益を815億円から880億円(同17.5%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を54円から64円へ引き上げ年間配当予想を112円(前期98円)としたことが好感された。上期において国内市販用タイヤの販売が大幅に伸長したほか、欧州市販用タイヤ(高付加価値品)の販売が好調に推移し、タイヤ事業の業績が想定を上回った。また、MB(マルチプル・ビジネス)も工業資材事業の海洋商品などが堅調に推移して業績が想定を上回って推移しており、これらが売上高・利益を押し上げる。なお、同時に発表した6月中間期決算は、売上高5792億100万円(前年同期比10.3%増)、営業利益548億5800万円(同2.5%減)、純利益355億3500万円(同23.7%減)だった。 ■シャープ <6753> 854.8円 +85 円 (+11.0%) 本日終値 シャープ<6753>は大幅高で5日続伸。8日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆8500億円から1兆8700億円(前期比13.4%減)へ、営業利益を200億円から300億円(同9.7%増)へ、最終利益を100億円から320億円(同11.3%減)へ上方修正し、営業減益予想から増益予想としたことが好感された。第1四半期(4~6月)において、PC事業で官公庁・自治体向けが大幅に伸長したほか、LCM(ライフサイクルマネジメント)機能の提案などが奏功して大企業向けも増収となるなど計画を上振れたことが要因。また、為替差益や持ち分法による投資利益なども織り込んだ。同時に発表した第1四半期決算は、売上高4724億9000万円(前年同期比11.2%減)、営業利益153億200万円(前年同期58億1000万円の赤字)、最終利益272億3900万円(同12億8500万円の赤字)だった。PC事業の好調のほか、ディスプレイデバイス事業で米国関税の駆け込み需要のあった車載向けやパソコン・タブレット向けが伸長したことなどが寄与した。 ■プロシップ <3763> 3,530円 +340 円 (+10.7%) 本日終値 8日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は2.6倍増益で着地」が好感された。 プロシップ <3763> [東証P] が8月8日大引け後(16:00)に決算を発表。26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.6倍の5.8億円に急拡大し、通期計画の24.6億円に対する進捗率は5年平均の11.5%を上回る23.9%に達した。 ■サン電子 <6736> 6,450円 +580 円 (+9.9%) 本日終値 サン電子<6736>は急反騰。同社は8日の取引終了後、取得総数120万株(自己株式を除く発行済み株式総数の5.39%)、取得総額70億円を上限とする自社株買いを発表しており、株主還元策を評価した買いを呼び込んでいる。取得期間は8月12日から2026年8月10日とし、東京証券取引所における市場買い付けで実施。機動的な資本政策の遂行及び資本効率の向上並びに株主還元を図る。同時に、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表した。売上高は25億8500万円(前年同期比9.7%増)、営業損益は9000万円の赤字(前年同期は1億3000万円の赤字)、最終利益は17億7500万円(前年同期比8.6倍)だった。エンターテインメント関連事業は遊技機部品などの出荷量やレトロゲームの海外向け販売本数の増加などを背景に大幅な増収増益となり、営業損失の縮小に貢献。最終利益ではCellebrite社の持分法による投資利益などが寄与した。 ■サイバーエージェント <4751> 1,748.5円 +150.5 円 (+9.4%) 本日終値 サイバーエージェント<4751>の上値追い鮮烈、マドを開けて一時10.9%高の1772円50銭まで駆け上がる場面があった。7月1日につけた年初来高値1677円も一気に払拭し、時価は22年1月以来3年7カ月ぶりの高値圏に突入している。前週末8日取引終了後、25年9月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の420億円から660億円(前期比65%増)に大幅増額した。ゲーム事業が好調で、新規タイトルの貢献に加え既存タイトルの健闘が収益押し上げ要因となっており、ネットTVの「ABEMA(アベマ)」を中心としたメディア事業も順調で商機が高まっている。これを受けてファンド筋など大口の投資マネーが食指を動かしているもようだ。 ■精工技研 <6834> 6,940円 +590 円 (+9.3%) 本日終値 8日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は2.5倍増益で着地」が好感された。 精工技研 <6834> [東証S] が8月8日大引け後(16:00)に決算を発表。26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.5倍の11.9億円に急拡大し、4-9月期(上期)計画の16.5億円に対する進捗率は72.1%に達し、5年平均の27.6%も上回った。 ■藤倉コンポジット <5121> 1,793円 +141 円 (+8.5%) 本日終値 8日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は39%増益で着地」が好感された。 藤倉コンポジット <5121> [東証P] が8月8日大引け後(15:30)に決算を発表。26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比38.8%増の16.6億円に拡大し、4-9月期(上期)計画の25億円に対する進捗率は66.5%に達し、5年平均の39.9%も上回った。 ■アース製薬 <4985> 5,510円 +430 円 (+8.5%) 本日終値 アース製薬<4985>が5連騰し年初来高値5570円にツラ合わせ。8日の取引終了後、25年12月期の連結業績予想について、売上高を1750億円から1780億円(前期比5.2%増)へ、営業利益を65億円から80億円(同24.5%増)へ、純利益を43億円から53億円(同52.5%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を120円から125円へ引き上げたことが好感された。5月中旬以降の気温上昇に伴い虫ケア用品の出荷が好調に推移していることに加え、プロトリーフの連結子会社化による寄与分を計画に反映したことが要因。また、価格改定施策の効果や売上構成の変化などで粗利率が想定を上回る見込みであることや、経費の効率化なども寄与する。なお、同時に発表した6月中間期決算は、売上高1026億6900万円(前年同期比5.7%増)、営業利益135億5400万円(同26.0%増)、純利益93億7600万円(同22.7%増)だった。 ■大阪ソーダ <4046> 1,953円 +148 円 (+8.2%) 本日終値 8日に発表した「0.8%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。 発行済み株式数(自社株を除く)の0.8%にあたる100万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は8月12日から8月29日まで。 ■関西ペイント <4613> 2,395.5円 +176 円 (+7.9%) 本日終値 8日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は28%減益で着地、今期配当を54円増額修正」が好感された。 関西ペイント <4613> [東証P] が8月8日大引け後(15:30)に決算を発表。26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比27.8%減の143億円に減り、通期計画の580億円に対する進捗率は24.8%となり、5年平均の29.6%とほぼ同水準だった。同時に、今期の上期配当を従来計画の28円→55円に大幅増額し、下期配当も従来計画の28円→55円に増額修正した。年間配当は110円(前期は50円)となる。 株探ニュース