話題株ピックアップ【夕刊】(1):ヨネックス、アンビスHD、サンリオ
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■ヨネックス <7906> 3,790円 +700 円 (+22.7%) ストップ高 本日終値 ヨネックス<7906>はストップ高。同社は前週末8日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比28.3%増の398億5600万円、営業利益は同89.1%増の62億7700万円。第1四半期として過去最高の売上高及び営業利益となっており、好業績を評価した買いが入った。4~6月はアジアが中国や台湾で代表の活躍などに伴い、各国子会社におけるバドミントン用品の販売が大きく伸長。日本もバドミントン用品やテニス用品のラケットやシューズの販売が好調だった。 ■バッファロー <6676> 3,040円 +504 円 (+19.9%) ストップ高 本日終値 バッファロー<6676>がストップ高。同社は前週末8日の取引終了後、取得総数100万株(自己株式を除く発行済み株式総数の7.86%)、取得総額35億円を上限とする自社株買いを発表しており、これを好感した買いが流入した。取得期間は8月9日から2026年4月30日とし、自己株式立会外買付取引(ToSTNeT─3)及び立会市場における買い付けにより実施する。株主還元の強化と資本効率の向上を図る。また、バッファローは株主における外国投資家の割合が実質的に過半を超えており投資などの活動に一定の規制を受けている。このため、今回の自社株買いで外国投資家比率を下げ、今後の機動的な投資活動及び事業活動につなげる。あわせて、株主優待の新設を発表。100株以上保有する株主を対象に、同社商品の購入時に利用できる3000円相当のデジタルギフトを、毎年3月末及び9月末日を基準日として年に2回贈呈する。3年以上保有する株主にはデジタルギフトの進呈額を5000円相当(年間1万円相当)とする。同社は26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比12.6%減の313億5400万円、営業利益は同2.3倍の29億7000万円だった。更に同社はスマートロックなどハードウェア製品の開発・販売を行うビットキー(東京都中央区)との資本・業務提携も発表している。 ■アンビスHD <7071> 625円 +100 円 (+19.1%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率2位 アンビスホールディングス<7071>はストップ高。前週末8日取引終了後、診療報酬の不正請求問題を巡り、社外の独立した専門家で構成する特別調査委員会から報告書を受領したと発表した。調査の結果、「一部報道にあるような組織的な不正および不正請求の実態がないことが事実認定された」という。業績への影響額は「6300万円あまり」とわずかなことから過年度の有価証券報告書などの訂正は行わず、25年9月期第2四半期決算で全額引き当てを行う予定とした。これを手掛かりに買い戻しの動きが急速に強まった。 ■新電元工業 <6844> 3,125円 +500 円 (+19.1%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率トップ 新電元工業<6844>はストップ高。前週末8日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を1083億円から1100億円(前期比3.9%増)へ、営業利益を24億円から33億円(前期1億2800万円)へ上方修正すると発表。これを好感した買いが入った。一部需要の前倒しをした上期の状況などを踏まえて見直した。なお、会社側では米関税政策について上期に大きな影響なく推移しており、下期に関しても影響は大きく受けない前提としている。 ■サンリオ <8136> 7,206円 +1,000 円 (+16.1%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率5位 サンリオ<8136>がストップ高。8日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、売上高を1622億円から1688億円(前期比16.5%増)へ、営業利益を600億円から673億円(同29.9%増)へ、純利益を420億円から475億円(同13.8%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間・期末各27円の年54円から中間・期末各30円の年60円へ引き上げたことが好感された。グローバルでのサンリオキャラクター人気の高まりやさまざまな施策が奏功し、店舗やテーマパークにおいて外国人観光客及び国内客が増加していることが売上高を押し上げる。また、国内外のライセンス事業が、複数キャラクター戦略の好調継続により北米・中国を中心に大幅に伸長したことも利益押し上げに貢献する。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高430億9700万円(前年同期比49.1%増)、営業利益201億9800万円(同88.0%増)、純利益141億9000万円(同37.8%増)だった。20周年の「クロミ」や50周年の「マイメロディ」に加え、「2025年サンリオキャラクター大賞」で1位を獲得した「ポムポムプリン」など、「ハローキティ」以外のキャラクターの人気も高まったことで国内物販事業・ライセンス事業が大幅に伸長。北米や欧州、中国などでライセンス事業が伸長したことも寄与した。 ■ジャストシステム <4686> 4,460円 +555 円 (+14.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位 8日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は24%増益で着地」が好感された。 ジャストシステム <4686> [東証P] が8月8日大引け後(16:00)に決算を発表。26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比24.5%増の60.1億円に伸びた。 ■セイコーグループ <8050> 4,930円 +595 円 (+13.7%) 一時ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率8位 セイコーグループ<8050>が一時ストップ高まで買われた。同社は8日取引終了後、26年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の225億円から235億円(前期比10.6%増)に引き上げた。売上高予想も3120億円から3140億円(同3.0%増)に上方修正。足もとでエモーショナルバリューソリューション事業(EVS事業)とデバイスソリューション事業(DS事業)がともに好調なことが主な要因だとしている。また、中間配当と期末配当をそれぞれ従来計画比5円増額の60円にすることもあわせて発表。これにより、年間配当は120円(前期は100円)となる。 ■NITTOKU <6145> 2,270円 +260 円 (+12.9%) 本日終値 NITTOKU<6145>が急反発し23年10月以来約1年10カ月ぶりの高値をつけた。8日の取引終了後に26年3月期の連結業績予想について、売上高を380億円から400億円(前期比20.2%増)へ、営業利益を22億8000万円から33億円(同2.9倍)へ、最終利益を15億円から21億円(同60.6%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間・期末各21円の年42円から中間・期末各25円の年50円(前期42円)へ引き上げたことが好感された。追加的な仕様変更などにかかるコストの価格転嫁、要素技術の進化やユニットの標準化などによるコストの低減、サプライチェーンの再構築などの取り組みにより、足もと業績が従来予想を上回る水準で推移していることが要因としている。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高63億3700万円(前年同期比46.7%増)、営業利益3億3800万円(前年同期6億1100万円の赤字)、最終利益2億4300万円(同3億4500万円の赤字)で着地した。 ■三井金属 <5706> 7,556円 +863 円 (+12.9%) 本日終値 東証プライム 上昇率9位 三井金属<5706>は大幅高で年初来高値を更新。前週末8日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を6500億円から6650億円(前期比6.6%減)へ、営業利益を420億円から460億円(同38.5%減)へ上方修正すると発表。これを好感した買いが入った。第1四半期の実績と第2四半期以降の事業環境の変動要因などを織り込んだ。あわせて発表した第1四半期決算は売上高が1690億4000万円(前年同期比0.5%減)、営業利益が114億2400万円(同51.3%減)だった。銅箔の販売量が増加した一方、円高の進行や非鉄金属相場の変動に伴う在庫要因が悪化した。 ■GMO-FG <4051> 5,690円 +620 円 (+12.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率10位 8日に決算を発表。「今期最終を12%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も10円増額」が好感された。 GMOフィナンシャルゲート <4051> [東証P] が8月8日大引け後(15:31)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。25年9月期第3四半期累計(24年10月-25年6月)の連結最終利益は前年同期比44.5%増の13.5億円に拡大した。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の80円→90円(前期は62円)に増額修正した。 株探ニュース