明日注目すべき【好決算】銘柄 サンリオ、サイバー、シャープ (8日引け後 発表分)
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8月8日の引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。 サンリオ <8136> [東証P] ★今期経常を12%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も6円増額 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比72.6%増の202億円に拡大して着地。グローバルでのサンリオキャラクター人気の高まりや各種施策が奏功し、グッズ販売店舗やテーマパークで外国人観光客と国内客が増加したことが寄与。複数キャラクター戦略の好調継続によって北米や中国を中心にライセンス事業も大きく伸びた。 業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の607億円→680億円に12.0%上方修正。増益率が13.6%増→27.2%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。 併せて、年間配当を従来計画の54円→60円(前期は53円)に増額修正した。 ネクスジェン <3842> [東証S] ★4-6月期(1Q)経常は16倍増益で着地 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比16倍の1.3億円に急拡大して着地。法人および官公庁向けのクラウドPBX(内線電話交換機)や業務支援型ソリューションを中心に採用が拡大し、20.9%の大幅増収を達成した。 通期計画の2.7億円に対する進捗率は48.5%に達しており、業績上振れが期待される。 サイバー <4751> [東証P] ★今期経常を57%上方修正 ◆25年9月期の連結経常利益を従来予想の420億円→660億円に57.1%上方修正。増益率が5.8%増→66.2%増に拡大する見通しとなった。先行投資をしていたメディア&IP事業が利益貢献する中、ゲーム事業で第3四半期にリリースした新規2タイトルのヒットや既存の主力タイトルが想定以上に推移したことを織り込んだ。 サンコール <5985> [東証S] ★今期経常を一転46%増益に上方修正・12期ぶり最高益、配当も5円増額 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の23億円→46億円に2.0倍上方修正。従来の減益予想から一転して45.8%増益を見込み、一気に12期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。第1四半期にデータセンター向け需要が引き続き好調に推移し、電子情報通信分野の収益が想定以上に伸びたことを反映した。 業績好調に伴い、従来無配としていた上期配当を5円(前年同期は無配)実施するとし、年間配当は10円になる。 NITTOK <6145> [東証S] ★今期経常を45%上方修正、配当も8円増額 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は3.8億円の黒字(前年同期は4.8億円の赤字)に浮上して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の22.8億円→33億円に44.7%上方修正。増益率が86.1%増→2.7倍に拡大する見通しとなった。 上期における関税の影響が想定より軽微となることに加え、追加的な仕様変更にかかるコストの価格転嫁、要素技術の進化やユニットの標準化によるコスト低減などが上振れの要因となる。 業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の42円→50円(前期は42円)に増額修正した。 AIメカ <6227> [東証S] ★今期経常は21%増で2期連続最高益、5円増配へ ◆25年6月期の連結経常利益は前の期比12倍の18.8億円に急拡大し、従来予想の15.1億円を上回って着地。続く26年6月期も前期比20.8%増の22.7億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。前期上振れはAI用などの先端半導体パッケージ向け装置を中心に収益性の高い半導体関連事業の売り上げが伸長したことが要因。今期は半導体関連の豊富な受注残高などを背景に2ケタ増収増益を見込む。 業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比5円増の50円に増配する方針とした。 併せて、28年6月期に営業利益38億円(25年6月期実績は21億円)を目指す中期経営計画を発表。そのほか、海外の大手半導体関連メーカーから大口受注を獲得したことも明らかにした。 野村マイクロ <6254> [東証P] ★4-6月期(1Q)経常は58%増益で着地 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比58.3%増の7.8億円に拡大して着地。米国と日本の受注済み大型水処理装置の工事が順調に進捗したほか、メンテナンス・消耗品も半導体関連企業を中心に受注が好調だった。 上期計画の11.1億円に対する進捗率は70.2%に達しており、業績上振れが期待される。 シャープ <6753> [東証P] ★今期経常を一転53%増益に上方修正 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は185億円の黒字(前年同期は101億円の赤字)に浮上して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の50億円→270億円に5.4倍上方修正。従来の減益予想から一転して52.9%増益見通しとなった。 第1四半期に官公庁・自治体向けが大幅に伸長したPC事業の業績上振れを反映したほか、為替差益や持ち分法による投資利益の計上なども織り込んだ。 精工技研 <6834> [東証S] ★4-6月期(1Q)経常は2.5倍増益で着地 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.5倍の11.9億円に急拡大して着地。生成AIの普及拡大を背景に世界中でデータセンターの建設が進む中、光通信用部品や光コネクタ研磨機・測定装置の販売が大きく伸びたことが寄与。昨年10月に子会社化したエムジーの業績上積みも収益を押し上げた。 上期計画の16.5億円に対する進捗率は72.1%に達しており、業績上振れが期待される。 新電元 <6844> [東証P] ★上期経常を6.3倍上方修正、通期も増額 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結経常損益を従来予想の3億円の黒字→19億円の黒字(前年同期は2.9億円の赤字)に6.3倍上方修正。パワーユニット事業で主力の二輪向け製品がアセアンを中心に底堅く推移したほか、パワーシステム事業で下期に見込んでいた通信インフラ向け整流装置の需要が一部前倒しとなることを織り込んだ。想定より円安基調で推移していることもプラスに働く。 併せて、通期の同損益を従来予想の22億円の黒字→33億円の黒字(前期は5.2億円の赤字)に50.0%上方修正した。 ヨネックス <7906> [東証S] ★4-6月期(1Q)経常は59%増益で着地 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比59.5%増の59.5億円に拡大して着地。主力のバドミントン用品は最大市場の中国で代表チームの活躍や市場活性化に向けた取り組みなどを背景に販売が大きく伸びたほか、テニス用品も北米などで好調だった。 上期計画の85億円に対する進捗率は70.0%に達しており、業績上振れが期待される。 明和地所 <8869> [東証S] ★4-6月期(1Q)経常は2.8倍増益・通期計画を超過 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.8倍の52.8億円に急拡大して着地。分譲マンションの引き渡し戸数が前年同期の266戸から436戸に大きく増加し、79.0%の大幅増収を達成した。 通期計画の43億円をすでに大幅に上回っており、業績上振れが期待される。 TREHD <9247> [東証P] ★今期経常を6%上方修正し配当も5円増額、自社株買いも発表 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比3.1倍の74.8億円に急拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の173億円→183億円に5.8%上方修正。減益率が23.1%減→18.6%減に縮小する見通しとなった。 第1四半期に廃棄物処理・再資源化部門の能登半島地震に係る復旧・復興支援事業が想定を上回って進展したことを反映した。 業績上振れに伴い、年間配当を従来計画の45円→50円(前期は45円)に増額修正した。併せて、発行済み株式数の3.1%にあたる150万株または20億円を上限に自社株買いを実施すると発表。 ラックランド <9612> [東証P] ★今期経常を67%上方修正・9期ぶり最高益更新へ ◆25年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の9億円→15.8億円に76.2%上方修正。受注環境が堅調である中、適切な価格での受注獲得に注力したうえ、販管費の抑制を進めたことが上振れの要因。 上期業績の好調に伴い、通期の同利益も従来予想の10.2億円→17億円に67.3%上方修正。増益率が2.6倍→4.4倍に拡大し、9期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。 株探ニュース