株価指数先物【引け後】 日経平均型主導で一時4万2000円台を回復
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大阪9月限 日経225先物 41820 +820 (+2.00%) TOPIX先物 3026.5 +38.5 (+1.28%) 日経225先物(9月限)は前日比820円高の4万1820円で取引を終了。寄り付きは4万1200円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万1090円)を上回り、買いが先行して始まった。寄り付き直後につけた4万1150円を安値に上へのバイアスが強まり、前場終盤にかけて4万1960円まで上げ幅を広げた。ランチタイムも高値圏で推移し、後場の取引開始直後には4万2030円まで買われる場面もみられた。 7月24日につけた高値(4万2080円)が射程に入ってきたが、その後は3連休を前に利益確定に伴うロング解消や、節目の4万2000円回復で短期的なショートを誘う動きもあり、終盤にかけて4万1730円まで上げ幅を縮めた。引け間際にはショートカバーにより切り返し、4万1820円で取引を終えた。 7日に四半期決算を発表したソフトバンクグループ<9984>[東証P]が10%を超える大幅高となり、1社で日経平均株価を260円超押し上げる形となった。直近で調整が続いていたアドバンテスト<6857>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株も買われており、日経平均型のインデックス買いが相場を押し上げている。 米国の相互関税については日本政府の認識とは異なる大統領令が発令されたが、赤沢亮正経済再生相が米閣僚と会談し、自動車関税を引き下げる大統領令の発出と日本製品に15%の関税上乗せを是正することを確認したと、朝方に報じられたことがロングに向かわせた面はあるだろう。ただし、赤沢大臣は大統領令が修正されるタイミングについては「できるだけ早く」と述べるにとどめており、不透明感を完全に払しょくするまでは手掛けにくくさせそうだ。 日経225先物は一時ボリンジャーバンドの+2σ(4万1880円)を突破したが、終値でキープすることはできなかった。同バンドでは強弱感が対立する可能性もありそうだが、バンドは上向きで推移しており、これに沿った形での上昇が意識されやすく、押し目狙いのロング対応に向かわせそうだ。なお、週足も+2σ(4万2210円)に接近してきた。ナイトセッションで週足の+2σが4万2690円、+1σは4万1120円に切り上がりをみせている。 NT倍率は先物中心限月で13.81倍に上昇した。足もとで-2σと-3σによるレンジ内での推移を続けていたが、-2σを上抜けてきた。一時13.84倍に上昇し、75日移動平均線(13.80倍)を上回る場面もあった。-1σが13.85倍に位置しており、同バンドを捉えてくる局面では、NTショートを巻き戻す動きが一段と強まりそうだ。 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が3万2566枚、ソシエテジェネラル証券が1万9507枚、サスケハナ・ホンコンが6119枚、バークレイズ証券が3054枚、JPモルガン証券が2867枚、野村証券が2080枚、みずほ証券が1840枚、モルガンMUFG証券が1775枚、ゴールドマン証券が1474枚、SBI証券が1422枚だった。 TOPIX先物はABNクリアリン証券が3万4814枚、ソシエテジェネラル証券が2万8161枚、JPモルガン証券が7657枚、バークレイズ証券が5228枚、モルガンMUFG証券が3933枚、ゴールドマン証券が3343枚、みずほ証券が3062枚、ビーオブエー証券が2583枚、野村証券が2571枚、シティグループ証券が1874枚だった。 株探ニュース