<動意株・8日>(大引け)=新日本空調、石原産、レノバなど
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新日本空調<1952.T>=後場急動意で新値追い。同社は8日午後1時、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比23.0%増の306億3200万円、経常利益は同2.2倍の23億6300万円となった。受注工事高は同45.7%増の617億円で繰越工事高は同23.5%増の1569億円となった。更なる収益拡大を期待した買いが集まったようだ。大型再開発や工場関連施設の設備投資が引き続き堅調で、受注が拡大した。受注時の採算性向上も寄与。施工体制の最適化によるプロジェクト管理の効率化も進み、収益性が改善した。 石原産業<4028.T>=上げ足強め連日の年初来高値更新。同社はきょう午後1時ごろ、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の37億円から47億円(前年同期比77.1%増)に引き上げた。第2四半期累計の売上高予想も750億円から765億円(同2.7%増)に上方修正。欧州で殺虫剤の販売が好調なほか、為替レートが想定よりも円安で推移していることが主な要因だという。なお、通期業績予想については事業環境が先行き不透明なことから今回は修正せず、第2四半期累計決算の発表時に改めて見直す予定だとしている。 レノバ<9519.T>=大幅高で7カ月ぶりの新値街道復帰。7日取引終了後に発表した4~6月期連結決算は売上高が前年同期比35.4%増の205億2700万円、営業利益が同5.8倍の32億9600万円と急拡大。バイオマス発電所の運転開始や事業開発報酬の計上が寄与した。好決算を評価した買いが集まっている。 木徳神糧<2700.T>=上値追いに拍車。物色の矛先が向かいストップ高となった。7日の取引終了後に25年12月期の連結業績予想について、売上高を1650億円から1770億円(前期比48.7%増)へ、営業利益を40億円から77億円(同3.2倍)へ、純利益を28億円から54億円(同3.1倍)へ上方修正し、あわせて中間配当予想を50円から100円へ、期末配当予想を20円(株式分割前換算100円)から50円(同250円)へ引き上げたことが好感されている。上期において、グループの主力である米穀事業で、国産米の需給バランスが大きく崩れたことを受けて家庭用を中心とした強い引き合いがあり、販売が想定を上回るペースで推移したことが業績を押し上げる。また、政府備蓄米に関しても全国にある精米工場をフル稼働させ、グループの総力を挙げて全国に届けたことや、原材料価格の変動に対して販売価格への適時かつ適切な反映に努めたことも寄与する。 加賀電子<8154.T>=マド開け急伸。7日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を5300億円から5740億円(前期比4.8%増)へ、純利益を165億円から242億円(同41.7%増)へ上方修正すると発表した。同業の協栄産業<6973.T>の完全子会社化に伴う影響を織り込んだ。また、配当予想について従来の普通配当110円に特別配当10円を上乗せし年120円とする方針も示しており、好感した買いを呼び込んでいる。あわせて、取得上限492万株(自己株式を除く発行済み株数の9.4%)の自社株買いを実施すると発表した。政策保有株縮減の観点から既存株主が売却の意向を示したため。8日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で491万7400株を取得した。 日本電子材料<6855.T>=大幅高で新高値。同社は7日取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比25.0%増の14億7500万円となり、上半期計画の16億5000万円に対する進捗率は89.4%となった。売上高は同8.9%増の54億3700万円で着地。高付加価値製品の売り上げが伸びたほか、国内工場の稼働率や生産効率の向上などが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想については従来計画を据え置いている。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:MINKABU PRESS