白銅、今期経常を一転20%減益に下方修正、配当も14円減額
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白銅 <7637> [東証P] が8月8日後場(15:00)に決算を発表。26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比52.3%減の4.7億円に大きく落ち込んだ。 併せて、通期の同利益を従来予想の35億円→25.8億円(前期は32.1億円)に26.3%下方修正し、一転して19.7%減益見通しとなった。 同時に、4-9月期(上期)の同利益を従来予想の17.8億円→10.3億円(前年同期は17.7億円)に42.1%下方修正し、一転して42.0%減益見通しとなった。 業績悪化に伴い、今期の上期配当を従来計画の48円→27円に大幅減額し、下期配当は従来計画の46円→53円に増額修正した。年間配当は80円(前期は89円)となる。 直近3ヵ月の実績である4-6月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の5.5%→2.3%に大幅悪化した。 株探ニュース 会社側からの【修正の理由】 当連結会計年度における事業環境は、円安の継続や長期化する地政学的リスクに起因する原材料・エネルギー価格の高止まりに加え、欧米の金融引き締め政策の影響、米国における関税政策の動向などから、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いております。また、当第1 四半期は当社業績に影響が大きい半導体製造装置業界向けの需要低迷により半導体製造装置業界向けの販売量が大幅に減少しました。生成AI 向けについては引き続き堅調な動きがみられたものの、中国市場向けの需要に一服感が出てきたこと、ならびにスマートフォンやパソコン向けの需要低迷の継続、EV 需要の鈍化など、生成AI 関連以外の需要回復の遅れなどにより設備投資計画の見直しもされていることから、市場全体の本格的な回復には時間を要する見通しです。以上のことから2026 年3月期第2四半期(累計)および通期の連結業績予想について、2025年5月14 日に公表しました業績予想における、売上高・営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益をそれぞれ修正いたします。同様に2026 年3月期第2四半期(累計)および通期の個別業績予想についても、2025 年5月14 日に公表しました業績予想における、売上高・営業利益・経常利益・当期純利益をそれぞれ修正いたします。 当社は、財務体質の強化と業績に裏付けられた成果の配分を実施することを基本方針とし、原則、通期の配当性向45%または年間配当1 株当たり80 円のいずれか高い方を配当することとしております。以上の配当方針に基づき2026 年3月期第2四半期(累計)および通期の業績予想の修正を踏まえ、中間配当金を前回予想の1 株当たり48 円から27 円、年間配当金を前回予想の1 株当たり94円から80 円に修正いたします。