本日注目すべき【好決算】銘柄 日本化、ダイフク、レノバ (7日引け後 発表分)
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8月7日の引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。 日本化 <4092> [東証P] ★今期経常を一転微増益に上方修正、配当も14円増額 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の14億円→32億円に2.3倍上方修正。従来の減益予想から一転して0.03%増益見通しとなった。車載や通信向け電子セラミック材料、触媒向けホスフィン誘導体の需要が増加したほか、想定を上回る円高による原材料調達コストの低下なども寄与し、第1四半期の利益が計画を大幅に上回ったことを反映した。 併せて、年間配当を従来計画の106円→120円(前期は92円)に増額修正した。 五洋建 <1893> [東証P] ★4-6月期(1Q)経常は37%増益で着地 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比36.6%増の100億円に拡大して着地。国内の土木事業、建築事業で大型工事を含む手持ち工事が順調に進捗したことが寄与。工事採算の改善も大幅増益に貢献した。 木徳神糧 <2700> [東証S] ★今期経常を90%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当を80円増額 ◆25年12月期の連結経常利益を従来予想の41億円→78億円に90.2%上方修正。増益率が65.0%増→3.1倍に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。国産米の需給が逼迫する中、家庭用を中心に引き合いが強く、販売が想定を上回るペースで推移したことが寄与。全国にある精米工場をフル稼働させて政府備蓄米の出荷を進めたことに加え、原料価格の変動を販売価格に反映したことも上振れにつながる。 業績好調に伴い、年間配当を従来計画の70円→150円(前期は1→5の株式分割前で130円)に大幅増額修正した。 デリカフHD <3392> [東証S] ★4-6月期(1Q)経常は18倍増益・上期計画を超過 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比18倍の9.5億円に急拡大して着地。外食産業の売上拡大基調や省力化ニーズの高まりを捉え、主力のカット野菜は引き続き売り上げを伸ばした。調達コスト・在庫の厳格管理や廃棄ロスの削減、人員配置・物流の最適化に加え、物流子会社が収益性の高い新規取引先の獲得を進めたことも大幅増益につながった。 上期計画の7億円をすでに大きく上回っており、業績上振れが期待される。 デジハHD <3676> [東証P] ★4-6月期(1Q)経常は2.2倍増益で着地 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の7億円に急拡大して着地。「ニンテンドースイッチ2」の発売を追い風に、収益性の高い国内デバッグサービスが好調に推移したことが寄与。AGESTグループ事業で前年同期に発生した低採算案件が解消したことも大幅増益につながった。 サイオス <3744> [東証S] ★今期経常を一転53%増益に上方修正 ◆25年12月期の連結経常利益を従来予想の1億6000万円→2億9000万円に81.3%上方修正。従来の減益予想から一転して53.4%増益見通しとなった。上期にコンサルティング&インテグレーション部門でIT投資の堅調な需要を捉えたことに加え、販管費が計画を下回ったことなどを反映した。 ASB機械 <6284> [東証P] ★今期経常を15%上方修正・4期ぶり最高益、配当も40円増額 ◆25年9月期の連結経常利益を従来予想の91億円→105億円に15.4%上方修正。増益率が13.6%増→31.1%増に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。旺盛なプラスチック容器需要を背景に、主力のストレッチブロー成形機に加え、金型や部品の販売が好調に推移していることを織り込んだ。 業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の160円→200円(前期は150円)に増額修正した。併せて、発行済み株式数の2.33%にあたる35万7612株を消却すると発表。 ダイフク <6383> [東証P] ★今期経常を7%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も4円増額 ◆25年12月期の連結経常利益を従来予想の843億円→900億円に6.8%上方修正し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。豊富な受注残高を背景に売上高が計画通りに進捗する中、生産の効率化をはじめとするコスト削減によって収益性が向上することを織り込んだ。 業績好調に伴い、年間配当を従来計画の64円→68円(前期は55円)に増額修正した。 加賀電子 <8154> [東証P] ★今期最終を一転42%増益に上方修正・3期ぶり最高益、配当も10円増額 ◆26年3月期の連結最終利益を従来予想の165億円→242億円に46.7%上方修正。従来の減益予想から一転して41.7%増益を見込み、一気に3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。7月に子会社化した協栄産業 <6973> の業績上積みに加え、同社の買収に伴う負ののれん益72億円を計上することも最終利益を大きく押し上げる。 業績好調に伴い、年間配当を従来計画の110円→120円に増額修正した。併せて、発行済み株式数の9.4%にあたる492万株または150億円を上限に「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表。 レノバ <9519> [東証P] ★4-6月期(1Q)最終は2.6倍増益で着地 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比2.6倍の8.6億円に急拡大して着地。前期下期に運転再開した徳島津田バイオマス発電所、前期に運転開始した御前崎港バイオマスエナジーが寄与し、売電収入が増加したほか、事業開発報酬を計上したことも大幅増益に貢献した。 株探ニュース