話題株ピックアップ【夕刊】(2):タイミー、メイコー、西華産

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■タイミー <215A>  2,184円   +169 円 (+8.4%)  本日終値
 タイミー<215A>が急反発し、年初来高値を更新した。同社は6日取引終了後、単発アルバイトマッチングサイトを運営するスキマワークス(東京都港区)の全株式を取得し、グループ会社化すると発表。これによるシナジーなどが期待されたようだ。スキマワークスは、物流倉庫領域における業務委託(BPO)型運営に強みを持っている企業。両社の知見とノウハウを掛け合わせることで、「タイミー」が導入されている多くの拠点で安定した運営を実現できる体制の強化を図るとしている。

■メイコー <6787>  8,080円   +610 円 (+8.2%)  本日終値
 メイコー<6787>は急伸。6日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を2130億円から2230億円(前期比7.8%増)へ、営業利益を200億円から235億円(同23.1%増)へ上方修正すると発表した。想定していた米国の大規模関税の引き上げ観測が緩和されたこと、需要が好調でベトナム第4工場の稼働による今後の収益性が高まる見通しとなったことが要因。これを好感した買いが集まっている。

■西華産業 <8061>  6,030円   +440 円 (+7.9%)  本日終値
 西華産業<8061>は6連騰。大幅高で6000円大台乗せを達成し、1989年以来およそ36年ぶりの高値圏を走っている。この日午後2時ごろ、4~9月期(上期)連結業績予想について売上高を500億円から505億円(前年同期比13.4%増)へ、営業利益を25億円から31億円(同6.1%増)へ上方修正すると発表。下期受け渡し予定の案件の納入が前倒しで進んでいるため。あわせて9月末を基準日として1対3の株式分割を実施すると明らかにした。これに伴い、従来110円(分割前)としていた期末配当予想を37円(分割後)に見直した。37円は分割前ベースで111円となり、実質増配となる格好だ。これら発表を手掛かりに買いを呼び込んでいる。

■フジシール <7864>  3,040円   +192 円 (+6.7%)  本日終値
 フジシールインターナショナル<7864>が後場一段高で3000円大台に乗せ、2019年8月以来、6年ぶりの高値をつけた。同社はきょう正午、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上高が前年同期比4.7%増の549億4300万円、営業利益が同34.0%増の60億500万円となり、株価の刺激材料になった。営業利益の通期計画(194億円)に対する進捗率は31.0%だった。4~6月期は米州や欧州が増収増益となり、業績を押し上げた。米州は主力のシュリンクラベルで関税政策の影響を見越した先行受注があり増収。ノースカロライナ工場の「DAY1」投資分がフル稼働し、3工場体制における収益性が盤石化している。9月からは「DAY2」投資分も稼働する予定だ。欧州はシュリンクラベルとタックラベル、機械の3事業全てで増収となったうえ、課題であった固定費の削減施策の効果が出た。

■石油資源開発 <1662>  1,142円   +62 円 (+5.7%)  本日終値
 石油資源開発<1662>が後場上げ幅を拡大。午後2時ごろ、26年3月期の連結業績予想について、営業利益を280億円から310億円(前期比50.0%減)へ、純利益を300億円から330億円(同59.3%減)へ上方修正したことが好感された。子会社だったジャペックスエネルギーを売却したことによる石油製品などの販売量減少を見込むことで、売上高は3324億円から3300億円(同15.2%減)へ下方修正したものの、国産原油並びに国内天然ガスの販売価格の上昇や、北米におけるE&P(探鉱・開発・生産)事業収支の上振れなどを見込むことで利益は増額する。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高828億4400万円(前年同期比7.4%減)、営業利益166億9900万円(同29.0%増)、純利益157億1400万円(同36.7%増)だった。

■朝日工業社 <1975>  3,010円   +158 円 (+5.5%)  本日終値
 朝日工業社<1975>が大幅高で7連騰。上場来高値を連日で更新した。同社は6日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比2.1倍の18億8700万円に拡大し、最終利益は同96.3%増の13億9000万円となった。大幅増益で着地したことを好感した買いが入ったようだ。売上高は同4.3%減の176億7700万円と減収となったものの、売上総利益は好採算の大型工事が進捗して増加した。受注高は同48.2%増の312億6100万円となった。

■フジクラ <5803>  11,510円   +580 円 (+5.3%)  本日終値
 フジクラ<5803>が後場に急騰。上場来高値を連日で更新した。同社は7日午後2時、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。今期の最終利益予想は従来の見通しから130億円増額して1030億円(前期比13.0%増)に引き上げた。減益予想から一転して前期に続き過去最高益の更新を計画。生成AIの普及に伴い、データセンター向けの需要が伸長する。年間配当予想については20円増額し150円(前期比50円増配)とした。発表直後に株価は乱高下したものの、次第に業績を評価した買いが優勢となった。今期の売上高予想は390億円増額して9960億円(前期比1.7%増)に上方修正した。4~6月期の売上高は2679億800万円(前年同期比22.7%増)、最終利益は313億1800万円(同63.9%増)だった。加えて同社は、生成AIの普及に伴うデータセンター市場での需要増加に対応するため、新工場を建設すると発表。光ファイバーと光ファイバーケーブルの設備能力の増強を図る。投資予定額は約450億円。29年度の稼働開始を予定する。

■八洲電機 <3153>  2,029円   +89 円 (+4.6%)  本日終値
 八洲電機<3153>が異彩を放つ上昇トレンド。きょうで7連騰を記録、58円高の1998円と2000円目前まで上値を伸ばし、昨年7月17日につけた上場来高値2014円奪回を視界に捉える場面があった。日立系列の電気機器商社でトップライン、営業利益ともに堅調に拡大路線を走っている。ここ生成AIの拡大を背景に国内でもAIサーバーに対するニーズが急増しており、データセンターの新設や増設の動きが加速する方向にある。同社はデータセンター向け特殊空調で実績が高く、同関連の一角として注目度が高まっている。7月以降は週足陽線が続いており、足の長い資金の継続的な実需買いが観測される一方、信用買い残が枯れた状態にあることで、株式需給面での売り圧力の乏しさが短期筋の食指を動かしている面もあるようだ。

■ソニーグループ <6758>  3,860円   +153 円 (+4.1%)  本日終値
 ソニーグループ<6758>が後場一段高となった。同社は7日正午、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、最終利益予想(継続事業ベース)を従来の見通しから400億円増額して9700億円(前期比9.1%減)に引き上げた。4~6月期の最終利益は前年同期比23.3%増の2590億2700万円と大幅な増益となった。直近の業況の力強さを投資家に印象づけたほか、利益予想の増額修正も加わり、投資資金の流入を誘発した。ゲーム&ネットワークサービス(G&NS)部門での収益見通しを引き上げたほか、関税の影響試算額の減少なども業績予想に織り込んだ。4~6月期ではG&NS部門と音楽部門、イメージング&センシング・ソリューション(I&SS)部門で増収増益となった。

■SBIホールディングス <8473>  6,181円   +212 円 (+3.6%)  本日終値
 SBIホールディングス<8473>が3日続伸し年初来高値を更新した。大和証券は6日、同社株の投資判断「2(アウトパフォーム)」を継続し、目標株価を4500円から6300円に引き上げた。同証券では、26年3月期の純利益予想を1300億円から2800億円に増額した。第1四半期決算での公正価値評価の貢献や住信SBIネット銀行の関連会社売却益、韓国・教保生命保険にかかる負ののれん発生益などを織り込んだ。デジタル分野の集中投資が回収期を迎えているほか、SBI新生銀行と米リップルの潜在性などに注目しており、増配維持に向けて本業も順調に進捗しているとみている。

株探ニュース

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