話題株ピックアップ【夕刊】(2):第一建設、GMO-FH、大崎電
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■第一建設工業 <1799> 3,440円 +255 円 (+8.0%) 本日終値 5日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は15%増益で着地」が好感された。 第一建設工業 <1799> [東証S] が8月5日大引け後(15:30)に決算を発表。26年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益(非連結)は前年同期比15.0%増の19.8億円に伸び、4-9月期(上期)計画の28億円に対する進捗率は71.0%に達し、5年平均の49.4%も上回った。 ■GMO-FH <7177> 910円 +61 円 (+7.2%) 本日終値 GMOフィナンシャルホールディングス<7177>が続急伸し、2021年4月以来、およそ4年4カ月ぶりの高値圏に浮上した。同社は5日の取引終了後、25年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算を発表。営業収益は前年同期比2.9%増の268億9300万円、経常利益は同2.0倍の90億5400万円だった。大幅な増益となったことをポジティブ視した買いが入ったようだ。店頭FXが引き続き好調に推移し、タイ証券事業の撤退やCFD関連での減収による影響を補った。 ■大崎電気工業 <6644> 1,114円 +68 円 (+6.5%) 本日終値 大崎電気工業<6644>が続急伸。5日の取引終了後に9月中間期の連結業績予想について、売上高を455億円から466億円(前年同期比4.8%増)へ、営業利益を12億円から15億円(同13.3%減)へ、純利益を1億円から3億円(同47.5%減)へ上方修正したことが好感された。国内でスマートメーターの販売が期初計画を上回っていることに加えて、英国向けのスマートメーター出荷が想定を上回る見通しであることが要因としている。なお、26年3月期通期業績予想は、売上高980億円(前期比0.9%増)、営業利益58億円(同1.7%増)、純利益36億円(同2.7%増)の従来見通しを据え置いている。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高219億6600万円(前年同期比3.1%増)、営業利益10億900万円(同21.6%増)、純利益3億5000万円(同1.5%増)だった。国内スマートメーター事業で、現行スマートメーターの最終需要が堅調だったことや英国で政府主導の「スマートメータープロジェクト」による出荷増が牽引。組織全体での構造改革の推進による販管費の縮減も寄与した。 ■東和銀行 <8558> 807円 +45 円 (+5.9%) 本日終値 東和銀行<8558>が3日ぶり急反発して800円台に乗せ、2020年2月以来、5年6カ月ぶりの高値をつけた。同社は5日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。経常収益は前年同期比22.6%増の98億6600万円、最終利益は同2.9倍の19億600万円だった。最終利益の通期計画(30億円)に対する進捗率は約64%に上り、買いが入った。資金利益の増加によりコア業務純益が拡大した。信用コストが減少し、保有不動産の売却益を計上したことも最終利益を押し上げる要因となった。 ■三井不動産 <8801> 1,492.5円 +82.5 円 (+5.9%) 本日終値 三井不動産<8801>は大幅高で6日続伸。同社は5日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比27.3%増の8023億1600万円、最終利益は同91.1%増の1242億3200万円だった。売上高及び各利益は4~6月期として過去最高を達成したほか、最終利益の通期計画に対する進捗率は約48%に上り、業績の上振れを期待した買いが入ったようだ。4~6月期は賃貸及び分譲、マネジメント、施設営業の主要4セグメントのいずれも過去最高の事業利益を更新した。なかでも分譲セグメントは増益幅が大きかった。同セグメントのうち、新築マンションの分譲は今期の計上予定戸数2800戸に対し、93.3%の契約進捗率を達成。投資家向けの分譲なども4~6月期に引き渡し済みの物件を含め、通期計画に対し約8割の物件が契約済みになった。 ■荏原実業 <6328> 4,150円 +220 円 (+5.6%) 本日終値 荏原実業<6328>が上値追い加速し4000円大台を回復、7月30日の戻り高値4045円をクリアし大勢2段上げの様相を示している。同社は上下水処理施設向けで優位性を持つ研究開発型のファブレス装置メーカーで、豊富な受注残を武器に着実な増収増益路線をまい進している。下水道インフラ整備は国策としてフォローすべき課題となっており、同社はその関連株としても注目度が高い。そうしたなか、5日取引終了後に発表した25年12月期上期(25年1~6月)決算は売上高が前年同期比11%増の212億1300万円と2ケタ増収を達成し、営業利益は同34%増の35億400万円と大幅な伸びをみせた。足もとでこれを好感する買いを呼び込む格好となった。 ■鹿島 <1812> 4,147円 +212 円 (+5.4%) 本日終値 鹿島<1812>は後場急伸して4000円大台に乗せ、1990年以来、約35年ぶりの高値をつけた。同社はきょう正午、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比5.9%増の6496億1700万円、営業利益は同48.7%増の375億7400万円となった。収益性の向上を評価した買いが入ったようだ。大型工事の施工量が増えた建築事業が大幅な増収となった。売上総利益率は土木事業、建築事業ともに上昇した。 ■セリア <2782> 3,060円 +155 円 (+5.3%) 本日終値 5日に発表した「7月既存店は3.7%増」が買い材料。 7月既存店は3.7%増。 ■OBARA GROUP <6877> 4,070円 +200 円 (+5.2%) 本日終値 OBARA GROUP<6877>が切り返し急。同社は5日の取引終了後、25年9月期第3四半期累計(24年10月~25年6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比10.6%増の451億6600万円、経常利益は同2.1%増の74億4400万円となった。直近3カ月間の4~6月期では売上高と経常利益は2ケタの伸びを見せており、業況を評価した買いが入った。第3四半期累計では、溶接機器関連が自動車業界向けに堅調に推移したほか、平面研磨装置関連も増収増益となった。 ■AZ丸和HD <9090> 1,263円 +60 円 (+5.0%) 本日終値 AZ-COM丸和ホールディングス<9090>が続急伸した。同社は5日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月期)の連結決算を発表。売上高は前年同期比11.2%増の552億4600万円、最終利益は同63.8%増の20億300万円となった。大幅増益となったことを好感した買いを集めている。顧客企業に物流システムの構築などを提案し物流業務を代行する3PL(サード・パーティー・ロジスティクス)事業では、EC常温、低温食品、医薬・医療の各ドメインで売り上げが伸びた。同事業では前期に開設した大手ネット通販会社向けの大型物流センターやスーパーマーケット向け物流センターの稼働による効果が出たほか、ドラッグストアの業容拡大に対応する新たな物流センターの全面稼働などがあり業績に貢献した。物流センターの拠点数や稼働車両台数の増加に加え、料金改定や生産性向上などの取り組みによる改善効果も奏功し利益を押し上げた。 株探ニュース