<動意株・6日>(大引け)=大盛工業、BBタワー、アクセルなど
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大盛工業<1844.T>=上値追い鮮烈。一時10%を超える大幅高で破竹の10連騰を記録、632円まで上値を伸ばした。時価は2013年9月以来約12年ぶりの高値圏に浮上している。下水道工事などを主力とする建設会社で東京都を地盤としている。業績は増収増益路線をまい進しており、25年7月期は7%増収、22%営業増益を見込む。好業績評価の動きが継続しているほか、テーマ買いの動きにも乗っている。予防保全の動きを含め老朽化した下水道のインフラ再構築の動きが国策として進められるなか、同社の活躍余地が高まるとの見方が物色人気の底流にある。特に7月下旬を境に需給相場が加速し、空売り筋の踏み上げを誘発し急勾配の上昇波動を形成している。 ブロードバンドタワー<3776.T>=後場急伸。午後0時30分ごろに25年12月期連結業績予想について、売上高を130億円から147億円(前期比9.5%増)へ、営業利益を2億8000万円から5億2000万円(同22.2%減)へ、純利益を2500万円から2億4000万円(同40.6%減)へ上方修正した。コンピュータープラットフォーム事業のデータ・ソリューションサービスにおいて、グローバルにIPコンテンツを展開する日本を代表する企業から大規模案件を獲得したことが寄与する。同時に発表した6月中間期決算は、売上高64億3500万円(前年同期比2.6%減)、営業利益3億700万円(同31.9%減)、純利益2億4200万円(同40.1%減)だった。前年同期にネットワーク関連サービスでスポット案件を計上した反動により減収減益を余儀なくされた。 アクセル<6730.T>=急速人気化でストップ高。パチンコなど遊技機向けを主力とする画像処理LSIのファブレスメーカーで高い商品競争力を誇る。5日取引終了後に発表した26年3月期第1四半期(25年4~6月)決算は小幅減収ながら営業利益が前年同期比53%増の8億700万円と大幅な伸びを達成した。上期の営業利益見通しである5億円を大幅に上回り、対通期進捗率も80%強に達した。これを材料視する形で投資資金の攻勢が一気に強まっている。テクニカル的にも日足一目均衡表の雲抜けを果たし、上値追いに拍車がかかっている。 鉄人化ホールディングス<2404.T>=大幅高で6連騰と異彩の上昇波。7月15日取引時間中につけた年初来高値594円をクリアし新値街道に突入した。首都圏でカラオケルームを運営するほか、美容事業にも進出している。足もとの業績は絶好調で25年8月期は売上高が前期比14%増の80億3000万円、営業利益は同3倍となる2億700万円を見込んでいる。加えて、記録的な猛暑で屋外アミューズメントには逆風となっているものの、その分、屋内のエンターテインメントであるカラオケルーム利用は後押しされる環境にある。株式需給面では信用買い残が少ない一方、7月末から貸株注意喚起対象となっており、上げ足を助長する可能性も意識されているもようだ。 ソフトフロントホールディングス<2321.T>=ストップ高で年初来高値更新。5日の取引終了後、1月に発表した「AIデータセンター事業の開始」に伴い、関連業者向けのコンサルティング業務を開始したと発表したことが好感されている。これまでAIデータセンター事業の事業基盤確立に向けて蓄積してきた、AIデータセンター開設に関する建設工事及び周辺業務の最適化されたノウハウを関連業者へ提供する。業務開始の第1弾として、大阪府堺市エリアにおけるAIデータセンターの開設関連業務に参画するとしている。なお、同件が業績に与える影響は精査中としている。 荏原実業<6328.T>=上昇加速し4000円大台回復。7月30日の戻り高値4045円をクリアし大勢2段上げの様相を示している。同社は上下水処理施設向けで優位性を持つ研究開発型のファブレス装置メーカーで、豊富な受注残を武器に着実な増収増益路線をまい進している。下水道インフラ整備は国策としてフォローすべき課題となっており、同社はその関連株としても注目度が高い。そうしたなか、5日取引終了後に発表した25年12月期上期(25年1~6月)決算は売上高が前年同期比11%増の212億1300万円と2ケタ増収を達成し、営業利益は同34%増の35億400万円と大幅な伸びをみせた。足もとでこれを好感する買いを呼び込む格好となった。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:MINKABU PRESS