本日注目すべき【好決算】銘柄 ダイワボウ、トーカロ、JX金属 (5日引け後 発表分)
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8月5日の引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。 ダイワボウ <3107> [東証P] ★今期経常を13%上方修正・最高益予想を上乗せ ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.2倍の101億円に急拡大して着地。ITインフラ流通事業で中小企業向けに本格化した「Windows10」更新需要を着実に獲得したほか、「GIGAスクール第2期」案件の納入が始まったことなども収益を押し上げた。 併せて、通期の同利益を従来予想の388億円→438億円に13.0%上方修正。増益率が9.4%増→23.6%増に拡大し、従来の5期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。 世紀東急 <1898> [東証P] ★上期経常を一転30%増益に上方修正 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の14億円→19億円に35.7%上方修正。従来の減益予想から一転して29.8%増益見通しとなった。原価低減などによって建設事業と舗装資材製造販売事業の採算が向上することが上振れの要因となる。 トーカロ <3433> [東証P] ★4-6月期(1Q)経常は39%増益で着地 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比38.6%増の40.5億円に拡大して着地。半導体・FPD分野を中心に溶射加工が拡大したほか、海外子会社で半導体関連や鉄鋼関連の受注が引き続き好調だったことも大幅増益に貢献した。 上期計画の63億円に対する進捗率は64.3%に達しており、業績上振れが期待される。 JX金属 <5016> [東証P] ★今期最終を一転3%増益に上方修正、配当も3円増額 ◆26年3月期の連結最終利益を従来予想の580億円→700億円に20.7%上方修正。従来の減益予想から一転して2.5%増益見通しとなった。スマートフォンやAIサーバー用途での情報通信材料の製品需要が想定を上回るペースで拡大していることが要因。米国関税影響額の縮小に加え、銅価格が前提より高水準で推移していることなども織り込んだ。 業績好調に伴い、年間配当を従来計画の15円→18円(前期は109.55円)に増額修正した。 兼松エンジ <6402> [東証S] ★今期経常を20%上方修正・5期ぶり最高益、配当も10円増額 ◆26年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の10億円→12億円に20.0%上方修正。増益率が2.8%増→23.3%増に拡大し、5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。豊富な期初受注残に加え、シャシのモデルチェンジに伴い、主力の強力吸引作業車や高圧洗浄車の需要が好調に推移していることを織り込んだ。 併せて、期末一括配当を従来計画の48円→58円(前期は50円)に増額修正した。配当利回りは4.73%に上昇。 ダイヘン <6622> [東証P] ★4-6月期(1Q)経常は2.5倍増益で着地 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.5倍の37.7億円に急拡大して着地。再生可能エネルギー関連投資や受変電設備の更新需要が増加したことが追い風となったほか、先端半導体関連投資の継続を背景に高周波電源システムの販売が好調だったことが寄与。 上期計画の50億円に対する進捗率は75.5%に達しており、業績上振れが期待される。 大崎電 <6644> [東証P] ★上期経常を27%上方修正 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の11億円→14億円に27.3%上方修正。減益率が29.8%減→10.7%減に縮小する見通しとなった。国内でスマートメーター事業の売上高が計画を上回ることに加え、海外計測制御事業で英国向けスメートメーターの出荷が想定より伸びることが上振れの要因。 アクセル <6730> [東証S] ★4-6月期(1Q)経常は61%増益・上期計画を超過 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比61.0%増の8.3億円に拡大して着地。主力のLSI開発販売関連事業における製品ミックスの変動などによって採算が大きく改善した。 上期計画の5.1億円をすでに大きく上回っており、業績上振れが期待される。 内海造船 <7018> [東証S] ★4-6月期(1Q)経常は86%増益で着地 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比85.5%増の4.1億円に拡大して着地。新造船事業は船種や工事進捗度の違いから減収となったものの、低採算船が減少したことで利益は大きく改善した。併せて、新造船6隻など497億円の受注を獲得したことも明らかにした。 通期計画の6億円に対する進捗率は68.3%に達しており、業績上振れが期待される。 フォースタ <7089> [東証G] ★4-6月期(1Q)経常は2.7倍増益で着地 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.7倍の2.1億円に急拡大して着地。スタートアップ企業への人材紹介を主力とするヒューマンキャピタル事業が事業改革効果によって入社数が増加したほか、単価も高水準を維持した。生産性の向上を目的として社員一人あたりの求職者対応件数の増加を図る施策を進めたことが奏功した。 デコルテHD <7372> [東証G] ★10-6月期(3Q累計)最終は79%増益・通期計画を超過 ◆25年9月期第3四半期累計(24年10月-25年6月)の連結最終利益は前年同期比79.3%増の2億4200万円に拡大して着地。主力のフォトウエディングサービスで撮影件数と撮影単価が前年同期を上回って推移したことが寄与。仕入れコストの削減や減価償却費の減少などを大幅増益に貢献した。 通期計画の1億1900万円をすでに大きく上回っており、業績上振れが期待される。 コスモスイニ <8844> [東証S] ★4-6月期(1Q)経常は54%増益で着地 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比53.6%増の39.6億円に拡大して着地。宿泊事業で2棟の高収益ホテルを引き渡したことが収益を押し上げた。 株探ニュース