本日注目すべき【好決算】銘柄 オルガノ、NTN、イリソ電子 (4日引け後 発表分)

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 8月4日の引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 オルガノ <6368> [東証P]  ★今期経常を8%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の115億円→148億円に28.7%上方修正。水処理エンジニアリング事業で海外における電子産業分野の大型プラント案件の工事進捗が想定を上回ることが寄与。プラント案件の原価低減や採算性改善なども上振れに貢献する。
  併せて、通期の同利益を従来予想の320億円→345億円に7.8%上方修正。増益率が1.1%増→9.0%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

 ワールドHD <2429> [東証P]  ★上期経常は2倍増益で上振れ着地
 ◆25年12月期上期(1-6月)の連結経常利益は前年同期比2.0倍の48.2億円に急拡大し、従来予想の31.8億円を上回って着地。人材教育ビジネスで半導体分野が堅調に推移したうえ、自社運営採用サイトの積極的な活用によって採用効率が向上したことが寄与。不動産ビジネスにおける緻密なマーケティングによる最適なタイミングでの物件販売やコスト削減なども上振れにつながった。

 イルグルム <3690> [東証G]  ★10-6月期(3Q累計)経常が23%増益で着地
 ◆25年9月期第3四半期累計(24年10月-25年6月)の連結経常利益は前年同期比23.1%増の1億6500万円に伸びて着地。マーケティングDX支援事業でインキュベーション領域の売上高が伸長したうえ、利益率の高い広告効果測定ツール「アドエビス」の追加従量課金なども寄与し、大幅増益を達成した。コマース支援事業は受注増加や生産性向上によって4-6月期に営業黒字に転じた。
  通期計画の1億9000万円に対する進捗率は86.8%に達しており、業績上振れが期待される。

 スタメン <4019> [東証G]  ★今期経常を一転3%増益に上方修正・最高益更新へ
 ◆25年12月期の連結経常利益を従来予想の1億円→2億3000万円に2.3倍上方修正。従来の減益予想から一転して2.7%増益を見込み、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。広告宣伝効果やパートナー企業との連携などを背景に主力サービス「TUNAG」の新規顧客導入が順調に伸長し、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。

 ウネリー <5034> [東証G]  ★前期経常を30%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆25年6月期の経常利益(非連結)を従来予想の2.4億円→3.1億円に30.0%上方修正。増益率が79.1%増→2.3倍に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。利益率の高い分析・可視化サービスの売上拡大に加え、One to Oneサービスの採算が改善したことが要因。増加を続ける保有データに係るインフラコストを抑制したことも上振れに貢献した。

 NTN <6472> [東証P]  ★4-6月期(1Q)経常は83%増益で着地
 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比83.3%増の40.3億円に拡大して着地。欧米を中心に変動費や経費を削減したことが奏功し、CVJアクスル事業の採算が大きく改善した。

 イリソ電子 <6908> [東証P]  ★非開示だった上期経常は43%増益へ
 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比36.4%増の11.8億円に拡大して着地。自動車向けのモビリティ市場でインフォテインメント分野における高速伝送対応可動BtoBコネクターの需要が増加したほか、xEV向けのパワートレイン分野で中国向けが好調を継続したことが寄与。前年同期に新ERPシステム立ち上げに向けた関連費用を計上した反動に加え、経費削減や構造改革効果も大幅増益につながった。
  併せて、非開示だった上期(4-9月)の業績予想は連結経常利益が前年同期比42.9%増の26億円に拡大する見通しを示した。

 ティラド <7236> [東証P]  ★今期経常を74%上方修正
 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比46.0%増の29.9億円に拡大して着地。コスト上昇分の販売価格への転嫁や生産移管プロジェクトの進展による米国事業の収益性改善によって大幅増益を達成した。
  併せて、通期の同利益を従来予想の42億円→73億円に73.8%上方修正。減益率が48.2%減→9.9%減に縮小する見通しとなった。足もとの業績動向や米関税政策の方針が一定程度明確化された状況などを織り込んだ。

 イトーキ <7972> [東証P]  ★今期経常を4%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆25年12月期の連結経常利益を従来予想の115億円→120億円に4.3%上方修正。増益率が15.0%増→20.0%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。ハイブリッドな新しい働き方に合わせたリニューアル案件やオフィス移転などを中心に、ワークプレイス事業で販売が好調に推移していることを反映した。

 ロイヤルホ <9713> [東証S]  ★今期最終を50%上方修正
 ◆26年3月期の連結最終利益を従来予想の4億円→6億円に50.0%上方修正。減益率が77.0%減→65.5%減に縮小する見通しとなった。芝パークホテルの完全子会社化に伴い、グループ通算制度加入によって法人税等が減少することなどが最終利益を押し上げる。

 パーカー <9845> [東証S]  ★4-6月期(1Q)経常は65%増益で着地
 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比65.4%増の18.1億円に拡大して着地。機械部門で国内の食品・製粉業界向け設備の輸入販売が堅調に推移したほか、自動車向け設備で前期からの繰り越し案件の検収が完了したことが寄与。化成品部門で原材料価格の安定化や不採算部門の縮小によって製造原価の低減が進んだことも増益に大きく貢献した。
  通期計画の50億円に対する進捗率は36.3%に達しており、業績上振れが期待される。

株探ニュース

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