話題株ピックアップ【夕刊】(3):ヤマハ、極洋、日清食HD
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■ヤマハ <7951> 1,001円 -87 円 (-8.0%) 本日終値 東証プライム 下落率3位 ヤマハ<7951>は大幅安。前週末1日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を4550億円から4520億円(前期比2.2%減)へ、純利益を285億円から225億円(同68.5%増)へ下方修正すると発表。これを嫌気した売りが優勢となっている。前回予想では一部のみ反映した米追加関税の影響とその挽回策を織り込んだ。あわせて発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高が1038億8800万円(前年同期比7.4%減)、純利益が23億8200万円(同74.7%減)だった。中国でのピアノ販売減に加え、業務用音響機器の需要一巡や為替の円高による影響などが要因。 ■極洋 <1301> 4,410円 -315 円 (-6.7%) 本日終値 東証プライム 下落率4位 極洋<1301>は大幅安。この日昼ごろ、4~6月期連結決算を発表。売上高は前年同期比11.5%増の760億3000万円、営業利益は同15.9%減の26億700万円だった。主力の水産事業が堅調だった一方、生鮮事業や食品事業の利益減に伴い全体でも減益を余儀なくされた。通期で増収増益を見込んでいるだけに失望売りを呼んでいる。 ■日清食HD <2897> 2,680.5円 -177.5 円 (-6.2%) 本日終値 東証プライム 下落率7位 日清食品ホールディングス<2897>は大幅安で年初来安値を更新した。この日午後1時過ぎ、4~6月期連結決算を発表。売上高は前年同期比4.3%減の1770億3100万円、営業利益は同27.5%減の158億4400万円だった。国内外の事業とも資材高騰の影響を受けた。海外では米国を中心に円高影響も加わり中国地域を除くすべての地域で減収(為替実勢ベースでは全地域で減収)となった。これを嫌気した売りが優勢となっている。 ■ニシオホールディングス <9699> 4,045円 -265 円 (-6.2%) 本日終値 東証プライム 下落率8位 1日に決算を発表。「4-6月期(3Q)経常は16%減益」が嫌気された。 ニシオホールディングス <9699> [東証P] が8月1日大引け後(15:30)に決算を発表。25年9月期第3四半期累計(24年10月-25年6月)の連結経常利益は前年同期比5.1%増の141億円に伸び、通期計画の178億円に対する進捗率は79.7%に達し、5年平均の76.0%も上回った。 ■TDK <6762> 1,781円 -95 円 (-5.1%) 本日終値 TDK<6762>が4日ぶりに急反落。同社は前週末1日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表した。売上高が前年同期比3.3%増の5357億5300万円、最終利益が同30.5%減の414億6200万円になっており、嫌気売りが膨らんでいる。円高の進行や自動車市場向けの落ち込みが収益を圧迫した。一方、センサー応用製品と小型二次電池などを手掛けるエナジー応用製品がICT市場や産業機器市場向けに伸長した。磁気応用製品は減収ながら、HDD(ハードディスクドライブ)サスペンションの販売が伸び、収益性は大きく改善した。 ■カシオ計算機 <6952> 1,150円 -60 円 (-5.0%) 本日終値 カシオ計算機<6952>が大幅反落。前週末1日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、売上高は2700億円(前期比3.1%増)の従来見通しを据え置きつつ、営業利益を240億円から210億円(同47.5%増)へ、純利益を165億円から150億円(同86.0%増)へ下方修正したことが嫌気された。時計事業を中心に米国の関税政策の影響を織り込んだことが要因としている。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高621億9100万円(前年同期比4.6%減)、営業利益37億3000万円(同17.6%減)、純利益37億2100万円(同39.8%減)だった。米国の関税の影響や、為替が1ドル=144円60銭(前年同期155円90銭)、1ユーロ=163円80銭(同167円90銭)、1人民元=20円(同21円50銭)となったことで利益率が低下した。 ■ワークマン <7564> 6,350円 -300 円 (-4.5%) 本日終値 ワークマン<7564>が大幅反落。前週末1日の取引終了後に発表した7月度の月次売上高速報で、既存店売上高は前年同月比3.7%増と5カ月連続で前年実績を上回ったものの、5月の同11.4%増、6月の同15.0%増から伸び率が縮小しており、これが嫌気されたようだ。降雨日が少なかったことで、レインウェアなど雨関連商品は低調となったものの、全国的に気温が高く、インナーや半袖Tシャツ、ファンウェアなどの夏物衣料が好調に推移した。また、アームカバーやレギンスなどの防暑小物も伸長した。なお、全店売上高は同7.5%増だった。 ■三菱UFJ <8306> 2,047円 -80 円 (-3.8%) 本日終値 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が4日ぶりに急反落。三井住友フィナンシャルグループ<8316>とみずほフィナンシャルグループ<8411>が大幅続落となるなど、メガバンクが下値を探る展開となっている。前週末1日発表の7月米雇用統計で、非農業部門雇用者数の増加幅は市場予想を下回り、5月分と6月分は大幅に下方修正された。これを受けて米国景気を巡る悲観が一気に広がり、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測が再燃。米長期金利は4.2%台まで低下(債券価格は上昇)した。東京市場においても投資家のリスク許容度が低下するなかで安全資産となる国債への選好姿勢が広がり、金利に低下圧力が掛かっている。株式市場においては目先の金利先高観が薄れたとの受け止めから、銀行株への売り圧力が強まっている。八十二銀行<8359>や楽天銀行<5838>も安く、東証の業種別指数で銀行業は下落率トップとなっている。 ■日経レバ <1570> 27,920円 -735 円 (-2.6%) 本日終値 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が急落、一時4.6%安で2万7300円台まで下値を探る場面があった。日経平均に連動する仕組みで組成されたETFで、価格変動率が日経平均の2倍に基本設定されていることで、全体相場が波乱局面に遭遇すると個人投資家などの短期筋の参戦が活発化する傾向がある。きょうは、前週末の欧米株が7月の米雇用統計発表を受け一斉に値を崩す展開となり、東京市場でもこの影響が及び、日経平均が一時900円以上下落するなどリスクオフ一色の地合い。プライム市場の9割の銘柄が下落する状況下、急速な投資マインドの冷え込みが日経レバへの売り圧力に反映されている。ただ、信用取引が直近で売り長となっている点は注目。直近7月25日現在の信用倍率が0.98倍と1倍を下回っている。日経レバの信用倍率が1倍を下回るのは昨年7月初旬以来、約1年1カ月ぶり。 ■湖池屋 <2226> 4,705円 -105 円 (-2.2%) 本日終値 湖池屋<2226>がマイナスに転換。午後1時15分ごろに発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高150億900万円(前年同期比1.7%増)、営業利益7億100万円(同40.4%減)、純利益3億3300万円(同46.6%減)と大幅減益で着地したことが嫌気された。「湖池屋ポテトチップス」や「スコーン」などのロングセラーブランドで「湖池屋ストロング」や「絶品焼きとうもろこし」が好調に推移し売上高を牽引した。一方で、馬鈴薯品質の悪化に伴い馬鈴薯歩留まりが想定を大きく下回り、製造コストが増加。また、その他原材料費などの高騰や賃上げ実施・人員増加による人件費増加なども利益を圧迫した。なお、26年3月期通期業績予想は、売上高636億円(前期比7.1%増)、営業利益41億5000万円(同3.2%増)、純利益27億円(同4.2%増)の従来見通しを据え置いている。 ●ストップ高銘柄 Waqoo <4937> 1,390円 +300 円 (+27.5%) ストップ高 本日終値 コラボス <3908> 406円 +80 円 (+24.5%) ストップ高 本日終値 イメージ情報開発 <3803> 2,660円 +500 円 (+23.2%) ストップ高 本日終値 ビーマップ <4316> 866円 +150 円 (+21.0%) ストップ高 本日終値 クラダシ <5884> 520円 +80 円 (+18.2%) ストップ高 本日終値 など、9銘柄 ●ストップ安銘柄 セキド <9878> 780円 -150 円 (-16.1%) ストップ安 本日終値 など、2銘柄 株探ニュース