話題株ピックアップ【夕刊】(3):アルファP、三菱電、持田薬

投稿:

材料

■アルファポリス <9467>  1,491円   +71 円 (+5.0%)  本日終値
 アルファポリス<9467>が大幅続伸。7月31日の取引終了後、アニメ制作会社のWHITE FOX(東京都杉並区)の全株式を同日付で取得し子会社化したと発表しており、これを好感した買いが入った。WHITE FOXは「Re:ゼロから始める異世界生活」などのヒット作品を手掛けるアニメ制作スタジオ。今回の子会社化によりアルファPは、グループ内で映像制作を行う体制が構築され、保有するIPを高度な制作技術で映像化することが可能になり、IPのアニメ化の加速により、中期重点戦略である「アニメビジネスの拡大」の実現に寄与すると期待されている。取得価額は非開示。なお、26年3月期業績への影響は精査中としている。

■三菱電機 <6503>  3,496円   +154 円 (+4.6%)  本日終値
 三菱電機<6503>が全般リスクオフ相場に逆行し大幅高で3日続伸。一時10.6%高の3696円まで値を飛ばす場面があった。同社が7月31日取引終了後に発表した26年3月期第1四半期(25年4~6月)決算は営業利益が前年同期比91%増の1119億7200万円と急拡大した。ファクトリーオートメーション(FA)関連部門が好調で収益押し上げに貢献した。インフラ関連ではデータセンター向け無停電電源装置(UPS)など社会システムも堅調だった。好調な業績を評価する買いを引き寄せており、株価はマドを開けて買われる展開となっている。

■持田製薬 <4534>  3,230円   +135 円 (+4.4%)  本日終値
 持田製薬<4534>が後場上げ幅を拡大。午後2時ごろに発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高266億3100万円(前年同期比4.8%増)、営業利益25億7200万円(同17.5%増)、純利益18億9400万円(同21.8%増)と2ケタ増益となったことが好感された。主力の医薬品関連事業は、薬価改定や昨年10月に導入された長期収載品(先発医薬品)の選定療養の影響を受けたものの、潰瘍性大腸炎治療剤「リアルダ」、慢性便秘症治療剤「グーフィス」「モビコール」、肺動脈性肺高血圧症・間質性肺疾患に伴う肺高血圧症治療剤「トレプロスト」、痛風・高尿酸血症治療剤「ユリス」、及び潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤「オンボー」などの新薬が牽引役となり伸長。同事業の売上高増加に伴う売上総利益の増加が利益を押し上げた。なお、26年3月期通期業績予想は、売上高1105億円(前期比5.1%増)、営業利益70億円(同13.9%減)、純利益54億円(同5.0%減)の従来見通しを据え置いている。

■コニカミノルタ <4902>  511.6円   +20.7 円 (+4.2%)  本日終値
 コニカミノルタ<4902>は大幅高。7月31日取引終了後に4~6月期連結決算を発表し、売上高は2512億400万円(前年同期比8.2%減)、営業損益は100億6200万円の黒字(前年同期18億2000万円の赤字)に転換して着地した。為替レートが対前年同期比で円高になったことや事業の選択と集中を行った影響で減収に。一方、損益面では構造改革による販管費減や利益率の改善が寄与した。なお、米相互関税について会社側では価格対応や製品構成、販売地域などの最適化と経費の追加削減などにより、第1四半期において影響は軽微だったとしている。

■JR東日本 <9020>  3,344円   +126 円 (+3.9%)  本日終値
 JR東日本<9020>が後場に強含み、年初来高値を更新した。同社はこの日、昨年12月6日に申請した運賃改定について、国土交通大臣に認可されたと発表。収益押し上げ効果を期待した買いを誘ったようだ。改定率は合計7.1%。定期外は7.8%で、通勤定期は12.0%、通学定期は4.9%となる。来年3月に実施する予定という。

■シーイーシー <9692>  2,325円   +86 円 (+3.8%)  本日終値
 シーイーシー<9692>が続伸。5日移動平均線を足場に大陽線を形成し上値指向を鮮明としている。独立系のシステムインテグレーターで業績は順調に拡大路線を進み、26年1月期で4期連続の増収増益を見込んでいる。データセンター事業は2000年から展開するなど業界でも先駆者的なポジションにある。今年2月からは、メガクラウドに直接接続でき災害にも強い「ハイブリッドクラウドセンター」と利便性の高い都市型データセンターである「東京第三データセンター」を順次開設している。生成AI市場の拡大でデータセンター関連株全般に投資マネーが食指を動かしており、同社株にも波状的な資金が流入しここにきてジリ高歩調を続けている。指標面ではPERなどから割高感に乏しいほか、株式需給面では信用買い残が枯れた状態で上値が軽い。

■北海道電力 <9509>  938.1円   +31.2 円 (+3.4%)  本日終値
 北海道電力<9509>は反発し、年初来高値を更新した。同社は7月31日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上高が前年同期比微減の2024億9700万円、経常利益が同25.6%増の416億5800万円、最終利益が同1.5%減の307億7500万円だった。最終利益は通期計画(260億円)を超過した。 決算内容を評価した買いが集まったようだ。4~6月期の売上高は他社販売電力量が増えた一方、小売販売電力量が減って横ばい。燃料価格などの低下に伴う燃料費等調整制度の期ずれ差益の拡大や水力発電量の増加に伴う燃料費の減少などが経常利益を押し上げた。一方、最終利益は核燃料売却益の減少が響き減益での着地となった。 北海電はあわせて通期業績予想の修正を発表。売上高を前期比4.3%減の8630億円(従来予想は8980億円)に引き下げた一方、各利益は据え置いた。卸電力市場価格の低下に伴う他社販売電力料の減少による影響を織り込んだ。

■太陽ホールディングス <4626>  6,840円   +210 円 (+3.2%)  本日終値
 太陽ホールディングス<4626>は後場に入りプラス転換。正午ごろに26年3月期連結業績予想について、売上高を1234億円から1257億円(前期比5.6%増)へ、営業利益を233億円から247億円(同11.9%増)へ引き上げたことが好感された。リジッド基板用部材の中国向け製品の需要が想定を上回ったことで、第1四半期のエレクトロニクス事業の業績が計画を上回ったことが要因。なお、第1四半期に特別損失として計上したコーポレートアクション費用の発生が第2四半期以降も見込まれることを考慮し、最終利益は160億円(同48.4%増)の従来見通しを据え置いている。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高331億7900万円(前年同期比7.5%増)、営業利益70億5500万円(同11.0%増)、純利益46億3600万円(同0.7%増)だった。エレクトロニクス事業で、リジッド基板やPKG基板用部材の販売数量が増加したほか、医薬事業の製造受託事業で顧客からの受託数量が拡大したことが牽引した。

■ジョイフル本田 <3191>  2,146円   +58 円 (+2.8%)  本日終値
 ジョイフル本田<3191>が後場終盤に動意づき、年初来高値を更新した。同社は1日午後3時、25年6月期の単独決算発表にあわせ、配当方針の変更を発表。これまではDOE(株主資本配当率)2.5%を目安としていたが、「4.0%以上」に見直した。これに伴い、26年6月期の年間配当予想を前期比20円増配の84円に設定しており、好感されたようだ。26年6月期の売上高は前期比3.1%増の1330億円、最終利益は同5.7%減の78億5000万円を見込む。同社は中期経営計画も公表。28年6月期の売上高を1500億~1600億円、ROE(自己資本利益率)を8.0%以上とする目標を掲げた。このほか、ホームセンター事業の本田(茨城県土浦市)の子会社化も発表している。

■あさひ <3333>  1,359円   +11 円 (+0.8%)  本日終値
 あさひ<3333>が後場堅調な動き。午後1時ごろに発表した7月度(6月21日~7月20日)月次売上高で、既存店売上高が前年同月比2.3%増と3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。客単価は同1.8%減となったものの、客数が同4.2%増となったことが牽引した。

■ユーラシア旅行社 <9376>  614円   +100 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値
 ユーラシア旅行社<9376>はストップ高の水準となる前営業日比100円高の614円でカイ気配となっている。同社は7月31日の取引終了後、25年9月期第3四半期累計(24年10月~25年6月)の連結決算発表にあわせ、株主資本配当率(DOE)を最低10%とする新たな目標を設定したと公表。これに伴い、25年9月期の期末配当予想を従来の7円から24円に17円増額修正した。年間配当予想は31円(前期比19円増配)となる。高配当利回りに着目した買いが集まったようだ。29年9月期にROE(自己資本利益率)を10%以上となる目標も掲げた。第3四半期累計の売上高は前年同期比5.3%増の34億2900万円、営業利益は同72.3%増の5200万円だった。

■ファンデリー <3137>  513円   +80 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値
 ファンデリー<3137>がストップ高まで買われた。同社は7月31日取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の単独決算を発表。営業損益は400万円の黒字(前年同期は4800万円の赤字)となり、上半期計画(700万円の赤字)を超過した。売上高は前年同期比6.5%増の6億2200万円で着地。MFD(メディカル・フード・デリバリー)事業で売り上げ回復と利益率の改善が進んだほか、CID(クッキング・イミディエイトリー・デリバリー)事業の生産効率が向上したことなどが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想については従来計画を据え置いている。

■日本精鉱 <5729>  7,440円   +1,000 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値
 日本精鉱<5729>が後場にストップ高の水準となる前営業日比1000円高の7440円に買われた。同社は1日午後1時、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比2.2倍の107億9300万円、経常利益は同7.2倍の28億3900万円となった。大幅な増収増益となったほか、経常利益の通期計画に対する進捗率は第1四半期ながら86%に上り、これらを好感した買いが入ったようだ。同社は三酸化アンチモンを主力とする。アンチモン事業では、中国などからのOEM調達が困難となるなかで製造業全般の生産がやや軟調に推移し、販売数量は減少した。一方で、原材料のアンチモン地金の国際相場は中国での鉱石不足や環境監査の影響による地金生産の減少と、太陽光パネル向けの需要拡大を背景とする需給のひっ迫化、中国当局による輸出規制などを背景に高騰。前四半期との比較では相場の上昇幅は緩やかになったものの、日本精鉱にとっては販売価格の上昇効果をもたらし、収益を大きく押し上げる要因となった。

●ストップ高銘柄
 イメージ情報開発 <3803>  2,160円   +400 円 (+22.7%) ストップ高   本日終値
 ジェネレーションパス <3195>  535円   +80 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

オンラインで簡単。
まずは無料で口座開設

松井証券ならオンラインで申し込みが完結します。
署名・捺印・書類の郵送は不要です。