話題株ピックアップ【夕刊】(2):テレ東HD、島精機、ガイシ

投稿:

材料

■テレ東HD <9413>  3,975円   +290 円 (+7.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位
 テレビ東京ホールディングス<9413>は急騰し4000円大台に乗せ、2009年3月以来、16年5カ月ぶりの高値をつけた。同社は7月31日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算発表にあわせて、通期業績予想を上方修正した。売上高を1570億円から1590億円(前期比2.0%増)、営業利益を80億円から90億円(同15.5%増)に引き上げており、業況を評価した買いが集まった。放送事業では企業によるCM出稿が堅調に推移しており、アニメ事業は「NARUTO」や「BORUTO」といった有力IPの海外におけるゲーム化、商品化による権利収入が伸びているという。配信事業も新作ドラマの広告付き無料動画配信や国内配信権販売が好調であり、当初想定を上回る収益となっていると指摘。第2四半期(7~9月)以降の業績見通しを踏まえ通期の予想を修正した。4~6月期の売上高は前年同期比10.5%増の395億3600万円、営業利益は同2.9倍の32億7100万円となった。

■島精機製作所 <6222>  1,146円   +82 円 (+7.7%)  本日終値
 島精機製作所<6222>が大幅続伸し年初来高値を更新。7月31日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高105億1900万円(前年同期比30.5%増)、営業利益3億700万円(前年同期4億9300万円の赤字)、最終利益9億700万円(同3億8000万円の赤字)となり、各利益の黒字転換を好感した買いが入った。主力の横編機事業で、昨年7月に大規模な反政府デモにより生産活動が停滞していたバングラデシュが回復傾向に向かっているほか、中国市場で香港系大手顧客による設備更新需要が堅調に推移していることが売り上げ増に貢献。また、イタリア市場において、主に高級ブランド及びそのサプライヤーを中心に景気回復の兆候が見られることも販売台数の増加につながった。また、工場操業度の向上やコスト管理の厳格化なども寄与した。なお、26年3月期通期業績予想は、売上高445億円(前期比36.8%増)、営業利益15億円(前期119億1400万円の赤字)、最終利益20億円(同142億7500万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■日本ガイシ <5333>  2,055.5円   +138.5 円 (+7.2%)  本日終値
 日本ガイシ<5333>が3連騰し年初来高値を更新。7月31日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高1664億5800万円(前年同期比9.1%増)、営業利益237億8100万円(同34.7%増)、純利益178億9900万円(同63.2%増)と大幅増益で着地したことが好感された。自動車関連製品は概ね横ばいだったものの、産業プロセス事業が工事案件の売り上げを計上したほか、デジタルソサエティ事業でAI用途の半導体需要の好調を背景に半導体製造装置用製品の出荷が増加したことが貢献。また、エネルギー&インダストリー事業のエナジーストレージで国内蓄電所向けにNAS電池を販売し、同事業の損益が改善したことも寄与した。なお、26年3月期通期業績予想は、売上高6300億円(前期比1.7%増)、営業利益750億円(同7.7%減)、純利益550億円(同0.1%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、上限を800万株(自己株式を除く発行済み株数の2.73%)、または150億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は8月1日から12月23日までで、取得した自社株はすべて消却する。

■マックス <6454>  5,410円   +350 円 (+6.9%)  本日終値
 マックス<6454>が大幅続伸し年初来高値を更新。7月31日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、売上高を941億円から952億円(前期比3.7%増)へ、営業利益を147億円から157億円(同8.5%増)へ、純利益を113億円から118億円(同5.1%増)へ上方修正したことが好感された。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算が好調に推移したことが要因としている。その第1四半期決算は、売上高242億4000万円(前年同期比7.3%増)、営業利益48億9400万円(同22.7%増)、純利益35億9500万円(同7.6%増)となり、第1四半期として過去最高を更新した。新製品の拡販効果もあって、鉄筋結束機「ツインタイア」を含むコンクリート構造物向け工具の売上高が伸長するなどインダストリアル機器部門が牽引役となった。また、上限を100万株(自己株式を除く発行済み株数の2.18%)、または55億円とする自社株買いを実施するとあわせて発表しており、これも好材料視された。取得期間は8月1日から12月31日までで、うち42万8500株を21億6800万円で、8月1日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による買い付けで取得した。

■JT <2914>  4,585円   +267 円 (+6.2%)  本日終値
 JT<2914>は高い。7月31日取引終了後、25年12月期連結業績予想について売上高を3兆2730億円から3兆3440億円(前期比6.2%増)へ、営業利益を6710億円から7390億円(同2.3倍)へ上方修正すると発表。あわせて配当予想を194円から208円(前期194円)へ増額しており、好感した買いが入った。足もとの状況を織り込んだ。同時に発表した1~6月期決算は売上高が1兆7345億円(前年同期比10.5%増)、営業利益が4798億7100万円(同10.9%増)だった。たばこ事業の好調とM&A効果が寄与。塩野義製薬<4507>への医薬事業譲渡に伴う減損損失の計上などがあったものの、これを吸収する形となった。

■ヤマタネ <9305>  2,742円   +155 円 (+6.0%)  本日終値
 ヤマタネ<9305>が後場急伸し、1997年以来の高値圏に浮上した。同社はきょう午後1時20分、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算にあわせ、通期業績予想の上方修正を発表。売上高は従来予想の870億5000万円から888億7000万円(前期比9.8%増)、経常利益は35億4000万円から53億円(同45.2%増)に引き上げた。経常利益の予想が減益から一転して増益となり、材料視した買いが集まった。4~6月期はコメ卸売販売業において需給の逼迫に伴う販売単価の上昇が想定以上に継続するなか、価格転嫁を進めたことや、海外引っ越しを中心に国際物流事業が好調に推移したことなどにより、売上高及び各利益が計画を大きく上回った。第2四半期も堅調な推移が見込まれることから、中間期及び通期の業績予想を上方修正した。なお、第3四半期以降はおおむね計画通り推移するとみている。4~6月期の売上高は221億3100万円(前年同期比18.6%増)、経常利益は21億6100万円(同3.6倍)だった。

■日テレHD <9404>  3,484円   +193 円 (+5.9%)  本日終値
 日本テレビホールディングス<9404>が大幅に4日続伸し、年初来高値を更新した。同社は7月31日取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比52.8%増の174億7500万円となり、通期計画の550億円に対する進捗率は31.8%となった。売上高は同8.1%増の1146億4900万円で着地。スポット収入やデジタル広告収入が好調だったほか、子会社のコンテンツ制作収入や興行収入が伸びたことなどが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■住石ホールディングス <1514>  662円   +36 円 (+5.8%)  本日終値
 住石ホールディングス<1514>は急反発。同社は7月31日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表した。営業損益は2100万円の黒字(前年同期は7200万円の赤字)に転換しており、好感した買いが進んでいる。最終損益は600万円の赤字(同9200万円の赤字)と赤字幅を縮小した。主力の石炭事業は市況が弱含むなか、販売の前倒しや新規拡販などにより増収増益となった。

■阪急阪神 <9042>  4,160円   +224 円 (+5.7%)  本日終値
 阪急阪神ホールディングス<9042>が3日続伸。同社は7月31日取引終了後、26年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の1164億円から1224億円(前期比10.4%増)に引き上げた。営業収益予想も1兆1900億円から1兆2000億円(同8.4%増)に上方修正。阪急線及び阪神線の旅客数や自動車事業の運送収入が当初の想定を上回って推移しているほか、ホテル事業の宿泊部門の好調、プロ野球関連の興行収入やグッズ販売の伸長などが主な要因だとしている。

■インフォマート <2492>  440円   +21 円 (+5.0%)  本日終値
 31日に決算を発表。「上期経常が4.6倍増益で着地・4-6月期も11倍増益」が好感された。
 インフォマート <2492> [東証P] が7月31日大引け後(15:30)に決算を発表。25年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比4.6倍の14.1億円に急拡大し、通期計画の22.8億円に対する進捗率は61.9%に達し、5年平均の57.2%も上回った。

株探ニュース

オンラインで簡単。
まずは無料で口座開設

松井証券ならオンラインで申し込みが完結します。
署名・捺印・書類の郵送は不要です。