本日注目すべき【好決算】銘柄 コンヴァノ、JT、三菱電 (31日引け後 発表分)
投稿:
7月31日の引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。 コンヴァノ <6574> [東証G] ★今期最終を52%上方修正・最高益予想を上乗せ ◆26年3月期の連結最終利益を従来予想の6億5400万円→9億9400万円に52.0%上方修正。増益率が8.4倍→13倍に拡大し、従来の6期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は6月に続き、2回目。売上高が計画を上回ることに加え、事業ポートフォリオの質的転換が進展し、高付加価値・高マージン事業の比重が想定以上に高まったことが主因。 システナ <2317> [東証P] ★今期経常を6%上方修正・最高益予想を上乗せ ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比41.3%増の37.4億円に拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の127億円→135億円に6.3%上方修正。増益率が7.1%増→13.9%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。成長事業への経営資源シフトによる契約単価の上昇に加え、高付加価値案件の受注が増加したことを織り込んだ。 JT <2914> [東証P] ★今期最終を10%上方修正・10期ぶり最高益、配当も14円増額 ◆25年12月期の連結最終利益を従来予想の4500億円→4940億円に9.8%上方修正。増益率が2.5倍→2.8倍に拡大し、10期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。たばこ事業が値上げ効果で好調に推移しているほか、為替のマイナス影響が想定より縮小することが要因。 業績好調に伴い、年間配当を従来計画の194円→208円(前期は194円)に増額修正した。年間配当利回りは4.82%に上昇。 アズーム <3496> [東証P] ★今期最終を9%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も92円増額、株式分割も発表 ◆25年9月期の連結最終利益を従来予想の16.1億円→17.7億円に9.3%上方修正。増益率が25.7%増→37.4%増に拡大し、従来の6期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。主力の月極駐車場サブリースサービスは好調に推移したが、コスト増加の影響によって経常利益は据え置いた。一方、税金負担の減少で最終利益は上振れする。 業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の120円→212円(前期は25円)に大幅増額修正した。 併せて、9月末現在の株主を対象に、1→2の株式分割を実施すると発表。 住友ファーマ <4506> [東証P] ★非開示だった上期最終は黒字浮上で8期ぶり最高益更新へ ◆非開示だった26年3月期上期(4-9月)の業績予想は連結最終損益が560億円の黒字(前年同期は322億円の赤字)に浮上し、8期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しを示した。前立腺がん治療剤「オルゴビクス」の販売マイルストーンが発生するほか、アジア事業の譲渡益を計上することも利益を押し上げる。 菱友システム <4685> [東証S] ★4-6月期(1Q)経常は32%増益で着地、株式分割も発表 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比32.0%増の9億円に拡大して着地。システム開発や解析・設計関連を中心に安定的に案件を受注し、20.5%の大幅増収を達成した。 併せて、9月30日現在の株主を対象に、1→2の株式分割を実施すると発表。 ガイシ <5333> [東証P] ★4-6月期(1Q)経常は45%増益で着地、自社株買いも発表 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比44.9%増の243億円に拡大して着地。旺盛なAI半導体需要を背景に半導体製造装置用セラミックス製品の出荷が増加したほか、産業プロセスの工事案件を売上計上したことなども収益を押し上げた。 上期計画の295億円に対する進捗率は82.6%に達しており、業績上振れが期待される。 併せて、発行済み株式数の2.7%にあたる800万株または150億円を上限に自社株買いを実施すると発表。取得した自社株はすべて消却する予定。 島精機 <6222> [東証P] ★4-6月期(1Q)経常は黒字浮上で着地 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は10.1億円の黒字(前年同期は3.4億円の赤字)に浮上して着地。前期に大規模な反政府デモが響いたバングラデシュで生産が回復し、アジアを中心に横編機の販売が伸びたことが寄与。工場操業度の向上や厳格なコスト管理なども黒字浮上に貢献した。 通期計画の23億円に対する進捗率は44.0%に達しており、業績上振れが期待される。 ナブテスコ <6268> [東証P] ★今期最終を11%上方修正、自社株買いも発表 ◆25年12月期の連結最終利益を従来予想の131億円→146億円に11.5%上方修正。増益率が29.5%増→44.3%増に拡大する見通しとなった。精密減速機事業、鉄道車両用機器事業、舶用機器事業の需要が増加していることに加え、為替が想定より円安で推移することが追い風となる。 併せて、発行済み株式数の3.32%にあたる400万株または100億円を上限に自社株買いを実施すると発表。取得した自社株はすべて消却する予定。 NITTAN <6493> [東証S] ★4-6月期(1Q)経常は6倍増益で着地 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比6.0倍の9.9億円に急拡大して着地。主力の小型エンジンバルブ事業は北米拠点で転注があったものの、生産体制の効率化や国内拠点の赤字縮小によって利益が急改善した。 上期計画の12億円に対する進捗率は82.8%に達しており、業績上振れが期待される。 三菱電 <6503> [東証P] ★4-6月期(1Q)最終は85%増益で着地 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比85.0%増の909億円に拡大して着地。社会システムで国内交通事業や公共事業、海外向けUPS(無停電電源装置)事業が伸びたほか、FAシステムではAI関連の設備投資やスマートフォン、工作機械関連の需要が増加した。また、家庭用・業務用空調機器の販売が国内や欧米で好調だった。価格改善の効果に加え、子会社の株式売却益が発生したことも利益を押し上げた。 アルプスアル <6770> [東証P] ★上期経常を2倍上方修正、通期も増額 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の45億円→90億円に2.0倍上方修正。為替が想定より円安で推移するほか、慎重に見込んでいた車載市場やモバイル市場向け製品が計画を上回ることが要因。 併せて、通期の同利益を従来予想の180億円→225億円に25.0%上方修正。減益率が41.0%減→26.3%減に縮小する見通しとなった。 ユーラシア <9376> [東証S] ★今期配当を17円増額修正 ◆25年9月期の年間配当を従来計画の14円→31円(前期は12円)に大幅増額修正した。年間配当利回りは6.03%に上昇。株主還元の目標指標としてDOE(純資産配当率)を最低10%に設定し、これを踏まえて配当を見直した。 同時に発表した第3四半期累計(24年10月-25年6月)の連結最終利益は前年同期比7.7%増の5600万円だった。併せて、29年9月期に最終利益2億3000万円を目指す中期経営計画を発表。 スペース <9622> [東証P] ★今期経常を25期ぶり最高益見通しに14%上方修正、配当も6円増額 ◆25年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の19億円→26.1億円に37.4%上方修正。新装・改装需要が堅調に推移し、専門店分野と飲食店分野が伸長したことが要因。 併せて、通期の同利益も従来予想の36億円→41.2億円に14.4%上方修正。増益率が1.9%増→16.6%増に拡大し、25期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。 業績好調に伴い、年間配当を従来計画の54円→60円(前期は54円)に増額修正した。年間配当利回りは5.00%に上昇。 株探ニュース