話題株ピックアップ【夕刊】(3):武蔵銀、ストライク、日産自

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■武蔵野銀行 <8336>  3,745円   +115 円 (+3.2%)  本日終値
 武蔵野銀行<8336>が後場一段高となり、年初来高値を更新した。同行はきょう午後0時15分ごろ、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。経常利益は前年同期比21.1%増の57億2000万円となり、上半期計画の103億円に対する進捗率は55.5%となった。経常収益は同15.7%増の236億7200万円で着地。貸出金利息及び有価証券利息配当金を主因に、資金運用収益が増加したことなどが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想については従来計画を据え置いている。

■ストライク <6196>  3,960円   +105 円 (+2.7%)  本日終値
 ストライク<6196>が底堅い。同社は30日の取引終了後、25年9月期第3四半期(24年10月~25年6月)の単独決算を発表した。売上高が前年同期比8.8%増の144億4100万円、営業利益が同17.6%減の41億1000万円、最終利益が同13.8%減の28億5300万円だった。営業利益の通期業績予想(84億700万円)に対する進捗率は48.9%にとどまった。減益決算となったことを嫌気した売りが先行したものの、25日移動平均線を割り込むと押し目待ちの買いが優勢となり、切り返した。ストライクはM&A仲介を展開。24年10月~25年6月期は成約組数及び単価が上昇したものの売上高は会社側の当初の計画を下回ったという。加えて、人件費など営業費用が増加し利益を圧迫した。なお、業績予想は据え置いている。

■日産自動車 <7201>  321.6円   +5.5 円 (+1.7%)  本日終値
 日産自動車<7201>が3日ぶりに反発。同社は30日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表した。売上高は2兆7069億600万円(前年同期比9.7%減)。営業損益は791億2400万円の赤字(前年同期は9億9500万円の黒字)、最終損益は1157億5800万円の赤字(同285億6200万円の黒字)に転落した。ただ、もともと同社は4~6月期は2000億円の営業赤字を見込むと発表していたため、計画に対して赤字幅が縮小して着地したことから、買い戻しを誘ったようだ。日産自グループの世界全体の小売台数は70万7000台(前年同期比10.1%減)となり減収につながった。損益は為替変動と米国関税の影響を受けて悪化。更に固定資産に関する減損損失406億6100万円を計上した。あわせて日産自は中間期の売上高及び営業損益予想を開示。売上高は5兆5000億円(前年同期比8.1%減)、営業損益は1800億円の赤字(前年同期は329億800万円の黒字)と見込む。第2四半期の想定為替レートは1ドル=145円、1ユーロ=159円に設定。売上高のみ公表していた通期業績予想に変更はない。

■日本触媒 <4114>  1,718円   +25 円 (+1.5%)  本日終値
 日本触媒<4114>は反発。同社は30日の取引終了後、取得総数500万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.3%)、取得総額70億円を上限とする自社株買いの実施を発表したことが株価の支援材料となった。8月8日から2026年2月27日にかけて取得する。株主還元の充実及び資本効率の向上を図る。

■オリエンタルランド <4661>  3,115円   +41 円 (+1.3%)  本日終値
 オリエンタルランド<4661>は一進一退の動き。30日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比10.3%増の1637億5000万円、営業利益は同16.3%増の387億6700万円となり、第1四半期として過去最高となった。もっとも好業績はある程度は想定内との受け止めがあって、朝方の買いが一巡した後は利益確定目的の売りに押され下げに転じる場面があった。東京ディズニーシーでの「ファンタジースプリングス」の通期稼働による効果に加え、テーマパーク事業では顧客単価が上昇。ホテル事業での宿泊収入の増加も収益増に寄与した。

■バローホールディングス <9956>  2,670円   +25 円 (+1.0%)  本日終値
 バローホールディングス<9956>は3日続伸。大和証券は30日、同社株の投資判断「1(買い)」と目標株価3200円を継続した。第1四半期(4~6月)の既存店売上高はスーパーマーケット(SM)が前年同期比5.1%増と好調。同証券では26年3月期の連結営業利益は会社計画252億円(前期比8.7%増)に対して255億円を予想。27年3月期の同利益は271億円を見込んでいる。23年6月に就任した小池社長のもと、コングロマリットディスカウント解消、減損損失低減に向けた構造改革が進展、経営に変化がみられる点などを評価している。

■日本ゼオン <4205>  1,609円   +5 円 (+0.3%)  本日終値
 日本ゼオン<4205>は堅調推移。30日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を引き上げており、株価の支えとなったようだ。今期の売上高予想は従来の見通しから55億円増額し4150億円(前期比1.3%減)、最終利益予想は30億円増額して280億円(同6.9%増)に見直した。最終利益は減益予想から一転、増益を計画する。上期(4~9月)において、大型テレビ向け光学フィルムの需要が堅調となることや、想定よりも為替が円安で推移している影響を踏まえた。上場投資有価証券売却益を約109億円、特別利益として計上することも織り込んでいる。4~6月期の売上高は前年同期比2.8%減の1030億8300万円、最終利益は同8.3%減の75億600万円となった。

■JCRファーマ <4552>  578円   -138 円 (-19.3%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 JCRファーマ<4552>は大幅安で7日ぶり反落。30日取引終了後に4~6月期連結決算を発表し、売上高は85億6900万円(前年同期比5.2%増)、営業損益は6億600万円の赤字(前年同期2億9600万円の赤字)だった。ムコ多糖症2型治療剤「イズカーゴ点滴静注用10mg」が好調だったほか、契約金収入も増加し全体で増収を確保した。一方、損益面では積極的な研究開発活動に伴う費用増が響いた。通期で増収・営業黒字を見込んでいるだけに、第1四半期時点での赤字が失望売りを誘ったようだ。

■大和工業 <5444>  8,497円   -989 円 (-10.4%)  本日終値  東証プライム 下落率3位
 大和工業<5444>が急落。この日午後1時ごろ、26年3月期連結業績予想について売上高を1640億円から1470億円(前期比12.6%減)へ、営業利益を60億円から20億円(同82.6%減)へ下方修正すると発表した。主要製品のH形鋼など土木・建築用鋼材の需要が全体的に盛り上がりに欠ける状況が続き、米国を除いて厳しい価格競争が続くとの見通しを織り込んだ。これを嫌気した売りが優勢となっている。

■アンリツ <6754>  1,643.5円   -188.5 円 (-10.3%)  本日終値  東証プライム 下落率4位
 アンリツ<6754>は大幅反落。30日取引終了後に4~6月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比6.4%減の236億2000万円、営業利益は同2.2倍の13億3900万円だった。米関税政策を巡る顧客の投資意思決定の延伸に伴う減収影響があったものの、棚卸資産の圧縮やコストコントロールを進めたことで収益性が改善。食品市場向けに各種機器の販売が伸びたことも寄与した。他方、最終利益は同18.5%減の5億8300万円だった。前年同期に金融収益を計上した反動などがあった。通期で2ケタ最終増益を見込んでいるだけに、第1四半期時点での減益着地がネガティブ視されたようだ。

●ストップ高銘柄
 マツモト <7901>  1,684円   +300 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値
 ジェネレーションパス <3195>  455円   +80 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値
 情報戦略テクノロジー <155A>  869円   +150 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値
 イメージ情報開発 <3803>  1,760円   +300 円 (+20.6%) ストップ高   本日終値
 FLネット <9241>  3,275円   +500 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 オルツ <260A>  24円   -30 円 (-55.6%) ストップ安   本日終値
 WT銅 <1693>  5,896円   -1,500 円 (-20.3%) ストップ安   本日終値
 ノバシステム <5257>  2,471円   -500 円 (-16.8%) ストップ安   本日終値
 光陽社 <7946>  2,490円   -500 円 (-16.7%) ストップ安   本日終値
 など、4銘柄

株探ニュース

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