米外為市場サマリー:次回FOMCでの利下げ観測後退で149円50銭台に上伸

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 30日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=149円51銭前後と前日と比べて1円05銭程度のドル高・円安で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=170円51銭前後と同90銭強のユーロ安・円高だった。

 この日に米民間雇用サービス会社ADPが発表した7月の全米雇用リポートは、非農業部門の雇用者数が前月から10万4000人の増加となった。また、米商務省が発表した4~6月期の国内総生産(GDP)速報値は、前期比年率で3.0%増(1~3月期は0.5%減)とプラスに転じた。米景気の底堅さが示されたことを受け、米長期金利が上昇するとともにドル買い・円売りが先行した。その後、米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置きが決まり、ウォラーFRB理事とボウマンFRB副議長が利下げを求めて反対票を投じたことが分かるとドル円相場は伸び悩む場面もあったが、パウエルFRB議長が記者会見で「関税やインフレを巡る不確実性に対応する上で政策金利は適切な水準にある」との見解を示すと再びドル買いが流入。次回9月会合での利下げ観測が後退するなか、ドル円相場は一時149円54銭まで上伸した。一方、4~6月期のユーロ圏GDP速報値が前期比0.1%増となり、1~3月期の0.6%増から減速したことなどからユーロが軟調だった。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1405ドル前後と前日に比べて0.0140ドル程度のユーロ安・ドル高だった。

出所:MINKABU PRESS

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