株価指数先物【引け後】 4万0500円近辺での底堅さを確認

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先物

大阪9月限
日経225先物 40660 -150 (-0.36%)
TOPIX先物 2923.0 +10.0 (+0.34%)

 日経225先物(9月限)は前日比150円安の4万0660円で取引を終了。寄り付きは4万0690円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万0640円)にサヤ寄せする形で、売りが先行して始まった。現物の寄り付き直前に4万0760円まで下げ幅を縮めたが戻りは鈍く、前場中盤にかけて4万0560円まで下げ幅を広げた。

 前場終盤にかけては下げ渋る動きをみせたが、後場は開始直後につけた4万0730円が高値、中盤につけた4万0580円が安値だった。結局は前場半ばまでにつけた価格レンジを上下いずれも突破できず、膠着感の強い相場であった。

 日経225先物は、ボリンジャーバンドの+1σ(4万0750円)を明確に上抜けることができず、同バンドに上値を抑えられる値動きとなっている。ただし、オプション権利行使価格の4万0500円接近では底堅さがみられており、ショートカバーに向かわせていたようだ。注目されたアドバンテスト<6857>[東証P]は買い先行で始まったがプラス圏をキープできず、日経平均株価の重荷になった。

 日経平均株価は寄り付きの4万0744.53円が高値、前場中盤につけた4万0556.61円を安値とした狭いレンジでの推移が続いた。ただし、予想を上回る決算で買われたコーニングを手掛かりに、フジクラ<5803>[東証P]など電線大手3社が揃って高値を更新するなど、地合いの悪さは感じられず、ショートを仕掛けにくくさせていた。

 日経225先物は、ボリンジャーバンドの+1σ水準での攻防が続きそうである。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けた米国市場の影響を受けやすいだろうが、国内では日銀の金融政策決定会合の結果待ちのなかで、積極的に仕掛けてくる動きはなさそうだ。もっとも、週末には米雇用統計の発表を控えていることもあり、日米の金融政策決定会合の通過によるアク抜けは期待しにくい。

 週足では上向きで推移する+1σ(4万0210円)と+2σ(4万1540円)でのレンジである。+2σに上値を抑えられる形で調整をみせているため、+1σに接近する局面はありそうだ。そのため、オプション権利行使価格の4万0500円を明確に割り込む場面では、短期的にショートを仕掛けつつも、オプション権利行使価格の4万0250円辺りでは押し目狙いのスタンスに向かわせそうである。

 NT倍率は先物中心限月で13.91倍に低下した。一時14.01倍をつける場面もあったが、25日移動平均線(14.04倍)、200日線(14.02倍)に上値を抑えられる形となり、その後は-1σ(13.98倍)、-2σ(13.93倍)を割り込み、-3σ(13.88)に接近してきた。バンドが収れんから拡大に転換してくることでトレンドが出やすく、NTショートに振れやすい状況であろう。

 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万3666枚、ソシエテジェネラル証券が9713枚、サスケハナ・ホンコンが3222枚、モルガンMUFG証券が2427枚、バークレイズ証券が1442枚、日産証券が1314枚、JPモルガン証券が1284枚、ゴールドマン証券が1135枚、松井証券が761枚、ビーオブエー証券が694枚だった。

 TOPIX先物はABNクリアリン証券が1万7477枚、ソシエテジェネラル証券が1万6569枚、バークレイズ証券が6281枚、モルガンMUFG証券が3512枚、JPモルガン証券が3121枚、ゴールドマン証券が2597枚、ビーオブエー証券が2432枚、UBS証券が1592枚、野村証券が1389枚、シティグループ証券が1078枚だった。

株探ニュース

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