話題株ピックアップ【昼刊】:エクセディ、Genky、古河電

投稿:

材料

■エクセディ <7278>  4,825円   +505 円 (+11.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 エクセディ<7278>が急反騰、朝方はカイ気配スタートとなり一気に4000円台後半に駆け上がる異彩高を演じている。29日取引終了後に発表した26年3月期第1四半期(25年4~6月)決算は営業利益が前年同期比20%増の49億1300万円となった一方、最終利益は為替差損の影響などで同23%減の27億1900万円と大幅減益となった。ただ、株主還元に極めて前向きに取り組んでおり、今期年間配当を従来計画に50円上乗せし300円とすることを発表した。配当利回りは前日終値換算で7%近くに達しており、これをポジティブ視した買いが集中する格好となっている。

■Genky <9267>  4,435円   +325 円 (+7.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 Genky DrugStores<9267>は急騰し、上場来高値を更新した。同社は29日の取引終了後、25年6月期の連結決算発表にあわせ、26年6月期の売上高が前期比10.5%増の2218億4000万円、営業利益が同8.7%増の105億円、最終利益が同6.1%増の75億円となる見通しを示した。前期の過去最高の売上高及び各利益を上回る計画を示したことを受け、投資資金が流入している。Genkyは7月現在でドラッグストアのうち、ローコスト店舗となる「レギュラー店」を441店舗、大型店を39店舗、計480店舗を展開する。今期は大型店3店舗を閉店する一方、66店舗の新規出店に加え、大型店からレギュラー店への改装を7店舗で実施する予定だ。あわせて発表した7月(20日締め)の既存店売上高も前年同月比9.0%増と好調なスタートだった。なお、25年6月期の連結決算は売上高が前の期比8.6%増の2007億8600万円、営業利益が同7.1%増の96億5800万円、最終利益が同11.7%増の70億6600万円だった。

■古河電気工業 <5801>  8,753円   +615 円 (+7.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 古河電気工業<5801>が急騰、一気に9000円台まで上値を伸ばし、約半年ぶりに株式併合後の最高値を更新した。同社はデータセンター向け光ファイバーで世界屈指の商品競争力を有しており、世界的なAIデータセンターの増設需要を背景に、同社の商機が今後中期的に高まるとの見方が買いを引き寄せている。前日の米国株市場では光ファイバーを手掛けるコーニングが約12%高と値を飛ばしており、この物色の流れが東京市場に波及している面もあるようだ。市場では「同じデータセンター関連でも、先端半導体に絡む企業はGAFAMが自社開発を摸索する状況で競合が警戒されているが、インフラの要である光ファイバーや光デバイスメーカーにはそれがない点で買い安心感がある。米国による中国への締め付けで相対的に日本の電線メーカーの優位性が高まっている面もある」(ネット証券アナリスト)という指摘が出ている。なお、きょうはフジクラ<5803>も大幅高で連日の上場来高値更新、SWCC<5805>も前週24日以来約1週間ぶりに新値街道に復帰した。

■SCSK <9719>  4,639円   +288 円 (+6.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 SCSK<9719>は大幅続伸し、上場来高値を更新した。同社は29日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表した。売上高が前年同期比44.8%増の1774億7400万円、営業利益が同55.7%増の201億1100万円、最終利益が同45.5%増の134億1600万円となった。業績を評価した買いが入っている。4~6月期は顧客企業のIT投資需要の拡大からシステム開発、保守運用・サービス、システム販売の全ての売り上げが伸長。TOB(株式公開買い付け)により子会社化したネットワンシステムズの連結加算も増収につながった。利益面は増収効果のほか、システム開発の利益率の向上とBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)ビジネス及びグループの知財や業務ノウハウをパッケージ化して提供するPROACTIVEビジネスの業績改善が貢献した。

■NEC <6701>  4,355円   +265 円 (+6.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位
 NEC<6701>が寄り付き大量の買い注文に値が付かずカイ気配スタート、4000円近辺のもみ合いを上に放れる動きをみせている。29日取引終了後に発表した26年3月期第1四半期(25年4~6月)決算は最終損益が193億1000万円(前年同期は58億3600万円の赤字)と黒字転換を果たした。事前コンセンサスを大きく上回る好決算で、これを評価する買いを引き寄せている。国内でITサービス事業が収益押し上げに貢献しており、前年同期に計上していた減損損失の反動も反映される形となった。4~6月期としては4年ぶりの黒字転換となったことで株価にサプライズ効果を与えている。

■ゼンリン <9474>  1,102円   +54 円 (+5.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 29日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は赤字縮小で着地」が好感された。
 ゼンリン <9474> [東証P] が7月29日大引け後(16:00)に決算を発表。26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は5800万円の赤字(前年同期は2億5500万円の赤字)に赤字幅が縮小した。

■キヤノン <7751>  4,232円   +145 円 (+3.6%)  11:30現在
 キヤノン<7751>が29日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表した。上限を3200万株(自己株式を除く発行済み株数の3.55%)、または1000億円としており、取得期間は7月30日から来年1月30日まで。立ち合い取引市場における買い付けのほか、東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNet-3)による買い付けにより取得する。なお、同社の自社株買いは今期3回目となる。

■アニコムHD <8715>  765円   +13 円 (+1.7%)  11:30現在
 アニコム ホールディングス<8715>が続伸している。29日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、米投資ファンドのダルトン・インベストメンツによる株式保有割合が5.08%から6.31%に上昇したことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は長期的保有で、また状況に応じて重要提案行為などを行う可能性があるとしている。なお、報告義務発生日は7月22日。

■JR東海 <9022>  3,490円   +58 円 (+1.7%)  11:30現在
 JR東海<9022>は年初来高値を更新した。29日取引終了後に4~6月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比9.9%増の4782億8300万円、純利益は同21.2%増の1452億1100万円だった。東海道新幹線、在来線ともに利用が好調だった。大阪・関西万博の開催を踏まえて需要に合わせた弾力的な列車設定を行ったほか、関西方面の旅行商品を拡充するなど各種施策を展開したことが奏功した。通期で増収減益を見込んでいるだけに、今回の決算がポジティブサプライズとなる形で買いを呼び込んでいる。

■ソシオネクスト <6526>  2,835円   +26.5 円 (+0.9%)  11:30現在
 ソシオネクスト<6526>が反発している。この日、先進運転支援システム(ADAS)分野で最先端のソフト・ハードウェアIPを提供するハンガリーのエーアイ・モーティブ社とライセンス契約を締結したと発表したことが好感されている。今回の契約締結により、ソシオネクスはエーアイ・モーティブ社の「aiWare」のIP及び開発ツールを利用し、チップレット技術に基づく車載ADAS用次世代カスタムSoC(システム・オン・チップ)のテープアウトまで含む開発を行う。これにより、ソシオネクスの自動車向けソリューションのより幅広い提案が可能になることが期待されており、買いにつながっているようだ。

■シマノ <7309>  16,750円   -4,675 円 (-21.8%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 29日に決算を発表。「今期経常を44%下方修正」が嫌気された。
 シマノ <7309> [東証P] が7月29日大引け後(15:30)に決算を発表。25年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比74.8%減の140億円に大きく落ち込み、従来予想の345億円を下回って着地。併せて、通期の同利益を従来予想の882億円→493億円(前期は986億円)に44.1%下方修正し、減益率が10.6%減→50.0%減に拡大する見通しとなった。

■小森コーポレーション <6349>  1,418円   -161 円 (-10.2%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
 小森コーポレーション<6349>は大幅安。29日取引終了後に4~6月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比7.3%減の225億3800万円、純利益は同31.0%減の4億2800万円だった。地域別で日本、欧州が堅調に推移した一方、中華圏が大幅減となり全体でも減収に。販管費の減少で営業利益段階では増益を確保したが、為替差損の計上で純利益は大幅減となった。これを嫌気した売りが出ている。

■フジテック <6406>  5,615円   -590 円 (-9.5%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位
 フジテック<6406>が急落している。同社は30日午前8時45分、欧州系ファンドのEQTがフジテックに対し、TOB(株式公開買い付け)を実施する予定だと発表した。買付価格は1株5700円で、非公開化を目的とする。TOB価格は前日終値の6205円を下回る水準となり、投げ売りを促す形となった。買付予定数の下限は4552万881株(所有割合58.30%)で、上限は設定しない。香港の投資ファンドのオアシス・マネジメントや米運用会社のファラロン・キャピタル・マネジメントはTOBに応募する方針。2026年1月下旬をメドにTOBを開始する予定。TOBが成立した場合、所定の手続きを経て、フジテックは上場廃止となる見込み。フジテックはTOBに賛同の意見を表明。EQT傘下で事業の更なる強化を目指す。東京証券取引所は30日付でフジテックを監理銘柄(確認中)に指定した。29日の取引終了後にEQTによる買収報道があったことを受け、東証はフジテック株の売買を30日午前8時20分から停止。TOBに関する適時開示を受け、午前9時11分に売買を再開した。

■キッセイ薬品工業 <4547>  4,265円   -40 円 (-0.9%)  11:30現在
 キッセイ薬品工業<4547>が反落している。30日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、売上高は915億円(前期比3.6%増)の従来見通しを据え置きつつ、営業損益を60億円の黒字から40億円の赤字(前期57億7300万円の黒字)へ下方修正したことが嫌気されている。第2四半期に従来予想に織り込んでいなかった新たな技術導入契約の締結を予定しており、それに伴い契約一時金を研究開発費として計上することなどが要因としている。なお、最終利益は第2四半期に投資有価証券売却益を計上することから、123億円(同2.8%増)の従来見通しを据え置いている。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高221億9100万円(前年同期比4.9%増)、営業利益21億800万円(同2.3%減)、純利益45億1900万円(同10.1%増)だった。過活動膀胱治療薬ベオーバ、顕微鏡的多発血管炎・多発血管炎性肉芽腫症治療薬タブネオス、透析患者におけるそう痒症治療薬コルスバ、慢性特発性血小板減少性紫斑病治療薬タバリスなどが伸長し増収となったものの、原価率の上昇や販管費の増加などが利益を圧迫した。

■Aiming <3911>  296円   +56 円 (+23.3%)  11:30現在
 Aiming<3911>は物色人気を集めている。29日取引終了後、1~6月期連結決算を発表。売上高は89億8900万円(前年同期比11.0%増)、最終損益は8億2700万円の黒字(前年同期9億3400万円の赤字)に転換しており、これが好感されている。従来予想(売上高87億6700万円、最終損益4億2300万円の黒字)から大きく上振れして着地した。既存のオンラインゲーム配信サービスが好調で、制作・運営受託の受注も想定以上に。外注費やプラットフォーム手数料が抑制できたほか、営業外収益としてアニメ製作委員会への出資に伴う配当金と熊本オフィスの企業誘致補助金を計上した。

■FLネット <9241>  2,775円   +500 円 (+22.0%) ストップ高   11:30現在
 フューチャーリンクネットワーク<9241>がストップ高の2775円に買われている。29日の取引終了後、4月23日に全国販売を開始した地域情報特化型AIエージェント「まいぷれくん」に関して、7月29日に有料契約店舗数が1000店を突破したと発表した。 「まいぷれくん」は、地域情報プラットフォーム「まいぷれ」に蓄積された膨大なデータをもとに、AIが最適なPR文章の自動生成をはじめとするサポートを行う、地域情報に特化した経営支援サービス。同社は25日にも投資家向けに「まいぷれくん」の解説を行うIR動画を公開し、これを受けて株価は急伸していただけに、新たな進捗状況の発表が好感されているようだ。

●ストップ高銘柄
 マツモト <7901>  1,384円   +300 円 (+27.7%) ストップ高   11:30現在
 ウェリタス <130A>  899円   +150 円 (+20.0%) ストップ高   11:30現在
 情報戦略テクノロジー <155A>  769円   +100 円 (+15.0%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

オンラインで簡単。
まずは無料で口座開設

松井証券ならオンラインで申し込みが完結します。
署名・捺印・書類の郵送は不要です。