本日注目すべき【好決算】銘柄 アドテスト、NEC、野村 (29日引け後 発表分)

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 7月29日の引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 アドテスト <6857> [東証P]  ★今期最終を24%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比3.8倍の901億円に急拡大して着地。AI関連半導体需要の高まりを背景に、半導体の複雑化や性能向上が進んだことで、高性能SoC半導体向け検査装置の販売が大きく伸びた。
  第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の1790億円→2215億円に23.7%上方修正。増益率が11.1%増→37.4%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

 Aiming <3911> [東証G]  ★上期経常は11億円の黒字に浮上で上振れ着地
 ◆25年12月期上期(1-6月)の連結経常損益は11.1億円の黒字(前年同期は5.5億円の赤字)に浮上し、従来予想の5.7億円の黒字を上回って着地。既存のオンラインゲーム配信サービスが好調だったほか、制作・運営受託の受注が想定以上に伸びたことが寄与。外注費の抑制に加え、アニメ製作委員会への出資に伴う配当金を計上したことも利益を押し上げた。

 マクアケ <4479> [東証G]  ★10-6月期(3Q累計)経常は黒字浮上・通期計画を超過
 ◆25年9月期第3四半期累計(24年10月-25年6月)の経常損益(非連結)は4億2300万円の黒字(前年同期は1億1000万円の赤字)に浮上して着地。5月と6月に大企業案件を中心に大型プロジェクトを継続的に創出したことで取扱高が増加したうえ、広告配信代行を中心とした付随サービスも成長し、22.6%の大幅増収を達成した。
  通期計画の3億1000万円をすでに大きく上回っており、業績上振れが期待される。

 サイバトラス <4498> [東証G]  ★4-6月期(1Q)経常は2.1倍増益で着地、株式分割も発表
 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の3.1億円に急拡大して着地。電子認証サービス「iTrust」で金融機関向けeKYC(オンラインによる本人確認)サービスや電子契約サービス、プラットフォームサービスではLinuxOSの延長サポートを中心にリカーリング収益が大きく伸びた。
  併せて、9月30日現在の株主を対象に、1→2の株式分割を実施すると発表。

 リアルゲイト <5532> [東証G]  ★10-6月期(3Q累計)経常は32%増益・通期計画を超過
 ◆25年9月期第3四半期累計(24年10月-25年6月)の経常利益(非連結)は前年同期比32.2%増の8億4500万円に拡大して着地。上期に予定していた販売物件2件の売却が完了したほか、自社保有物件の増加や高稼働率を背景にストック型収入も堅調に推移し、26.1%の大幅増収を達成した。
  通期計画の8億2500万円をすでに上回っており、業績上振れが期待される。

 エムケー精工 <5906> [東証S]  ★今期経常を42%上方修正、配当も2円増額
 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の5億円→9億円に80.0%上方修正。第1四半期の業績が計画を上回ったことに加え、第2四半期にライフ&サポート事業で低温貯蔵庫や保冷米びつなどの米関連商品が堅調に推移することを織り込んだ。
  併せて、通期の同利益を従来予想の12億円→17億円に41.7%上方修正。減益率が43.2%減→19.5%減に縮小する見通しとなった。
  業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の10円→12円(前期は10円)に増額修正した。

 ニッキ <6042> [東証S]  ★今期経常を43%上方修正
 ◆26年3月期の連結経常利益を従来予想の4.2億円→6億円に42.9%上方修正。減益率が35.3%減→7.6%減に縮小する見通しとなった。売上高が計画を上回ることに加え、為替相場が想定より円安基調で推移していることなどを反映した。

 NEC <6701> [東証P]  ★4-6月期(1Q)最終は193億円の黒字に浮上
 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終損益は193億円の黒字(前年同期は58.3億円の赤字)に浮上して着地。国内ITサービス事業でDXを中核支援する価値創造モデル「BluStellar」を中心に収益向上施策の効果が発現したほか、テレコムサービスにおける費用効率化、航空宇宙・防衛部門の収益拡大も大幅増益につながった。

 エクセディ <7278> [東証P]  ★今期配当を50円増額修正、配当利回り6.9%に上昇
 ◆26年3月期の年間配当を従来計画の250円→300円(前期は250円)に増額修正した。配当利回りは6.94%に上昇。足もとの業績や通期見通しを踏まえ、成長投資資金を確保できる見込みとなったことから、資本効率を改善するために増配を決定した。
  同時に発表した第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比23.0%減の27.1億円だった。コスト上昇分の販売価格への転嫁や不採算の米国子会社の閉鎖によって営業増益を確保したものの、為替差損を計上したことが利益を圧迫した。

 日ガス <8174> [東証P]  ★上期経常を24%上方修正
 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比70.7%増の36.6億円に拡大して着地。電気事業で電気契約数が増加したことに加え、液石法省令の改正に伴う方針転換によって顧客獲得費用が大きく減少したことが利益拡大の要因となった。
  併せて、上期(4-9月)の同利益を従来予想の38億円→47億円に23.7%上方修正。増益率が57.5%増→94.9%増に拡大する見通しとなった。

 野村 <8604> [東証P]  ★4-6月期(1Q)税引き前は56%増益で着地
 ◆26年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益は前年同期比55.7%増の1602億円に拡大して着地。ホールセール部門の好調が収益を牽引した。グローバル・マーケッツでボラティリティの上昇と顧客アクティビティの増加を的確に捉えたほか、インベストメント・バンキングは日本ビジネスが伸長し、第1四半期として過去最高収益を達成した。

株探ニュース

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