前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―
投稿:
■Hmcomm <265A> 1,236円 (+232円、+23.1%) 一時ストップ高 Hmcomm <265A> [東証G]が続急騰、一時ストップ高となった。同社は25日取引終了後、東京科学大学が開発した国産大規模言語モデル(LLM)「Swallow」を中核技術に据えた、完全オンプレミス(システムの稼働やインフラの構築に必要となるサーバーやネットワーク機器、ソフトウェアなどを自社で保有し運用するシステムの利用形態)型議事録自動化ソリューション「オンプレZMEETING」を発表。これが材料視されたようだ。このソリューションは、「日本語特化型AIで会議情報を価値に変える」「完全オンプレミスで最高水準のセキュリティー」「柔軟なセキュリティー対策とデータ保護」が特徴。同社は東京科学大学が開発した日本語特化型LLMを活用しながら、精度の向上と実用性の強化を継続的に進めるとしている。 ■太平洋工 <7250> 2,135円 (+374円、+21.2%) 東証プライムの上昇率トップ。太平洋工業 <7250> [東証P]が4日続急騰。同社は前週末25日の取引終了後、MBOの一環として、太平洋工社長で創業家の小川哲史氏が代表取締役を務めるCORE(岐阜県大垣市)が同社株の非公開化を目指しTOBを実施すると発表した。太平洋工の株価はTOB価格の1株2050円へサヤ寄せする格好になった。買付予定数の下限は3584万1900株(所有割合62.02%)で、上限は設定しない。買付期間は7月28日から9月8日を予定している。なお、前週末25日の終値は1761円とストップ高水準だった。太平洋工株はTOBが成立した場合、所定の手続きを経て上場廃止となる予定。東京証券取引所は同社株を25日付で監理銘柄(確認中)に指定している。 ■ユーグレナ <2931> 505円 (+78円、+18.3%) 一時ストップ高 東証プライムの上昇率2位。ユーグレナ <2931> [東証P]が4日続急騰、一時ストップ高となった。前週末25日の取引終了後、25年12月期の連結業績予想について、売上高を480億円から500億円(前期比5.0%増)へ、営業利益を12億円から24億円(同8.0倍)へ上方修正しており、これを好感した買いが殺到した。子会社のキューサイやサティス製薬における売り上げが想定を上回って推移していることに加えて、キューサイの直販における広告宣伝投資効率の改善が寄与する。また、前期から取り組んでいる売上原価や販売費削減の取り組みの効果も想定を上回っているとしている。 ■ホギメデ <3593> 4,660円 (+700円、+17.7%) ストップ高 東証プライムの上昇率3位。ホギメディカル <3593> [東証P]がストップ高。同社は28日、マージャーマーケットの有料会員向け英文記事において、非公開化を検討していると前週末25日に報じられたことを受け、コメントを開示。ホギメデは「非公開化の検討を含めた企業価値向上に向けたさまざまな可能性を検討しているが、現時点で決定した事実はない」と表明している。株式市場では、株価にプレミアムを上乗せしたTOB(株式公開買い付け)が行われるとの思惑が広がり、買いが集まったようだ。なお、ホギメデは25日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比3.6%減の93億7500万円、最終利益は同27.2%減の7億3200万円だった。 ■エレメンツ <5246> 1,135円 (+144円、+14.5%) 一時ストップ高 ELEMENTS <5246> [東証G]が3日ぶり急反騰、一時ストップ高となった。グループのLiquidは28日、KDDI <9433> [東証P]にマイナンバーカードや運転免許証などのICチップ読取による本人確認をオフラインで実施できるプランを提供すると発表。これが材料視されたようだ。このプランは、au及びUQ mobileを取り扱う店舗に導入され、対面で提供する携帯電話サービスの契約で、ICチップを店頭の端末で読み取り、本人確認するもの。オンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」のプランで、同プランの導入は業界初になるという。 ■ブルーイノベ <5597> 2,549円 (+319円、+14.3%) ブルーイノベーション <5597> [東証G]が4日続急騰。前週末25日の取引終了後、大阪府富田林市で屋内点検用球体ドローン「ELIOS3」を活用した下水道点検技術の検証を実施したと発表しており、好材料視された。同取り組みは、人力調査が困難な管路において、安全性と効率性を両立する新技術の導入可能性を検証することを目的としたもの。検証当日には、府内約15の自治体から行政関係者が参加し、現場における技術の有効性を確認したという。 ■イーグル工 <6486> 2,266円 (+281円、+14.2%) 東証プライムの上昇率4位。イーグル工業 <6486> [東証P]が急反騰。前週末25日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、売上高を1700億円から1710億円(前期比1.7%増)へ、営業利益を90億円から106億円(同24.8%増)へ、純利益を85億円から92億円(同88.6%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間・期末各50円の年100円から中間・期末各55円の年110円(前期100円)に引き上げたことが好感された。自動車・建設機械業界向け事業や舶用業界向け事業が想定を上回る見込みとしている。 ■伊勢化 <4107> 28,850円 (+3,450円、+13.6%) 伊勢化学工業 <4107> [東証S]が急反騰。前週末25日の取引終了後に発表した6月中間期連結決算が、売上高192億8200万円(前年同期比25.7%増)、営業利益48億3200万円(同41.8%増)、純利益33億1700万円(同47.7%増)と大幅な増収増益となったことが好感された。主力のヨウ素製品の販売数量が増加したことに加えて、ヨウ素の国際市況が引き続き堅調に推移したことが業績を牽引した。なお、25年12月期通期業績予想は、売上高375億円(前期比12.7%増)、営業利益80億円(同4.4%増)、純利益54億円(同6.5%増)の従来見通しを据え置いている。 ■りたりこ <7366> 1,420円 (+144円、+11.3%) 東証プライムの上昇率5位。LITALICO <7366> [東証P]が急反騰。同社は28日正午ごろ、26年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。営業利益が前年同期比3.7倍の9億4800万円となったことが好感されたようだ。売上収益は同28.4%増の92億900万円で着地。就労支援事業で新規利用者数が順調に拡大したほか、児童福祉事業で短時間中心の支援プログラムへの回帰を通じて施設稼働率が安定して推移したことなどが寄与した。なお、通期業績予想については売上収益365億円(前期比9.9%増)、営業利益40億円(同15.0%増)とする従来見通しを据え置いている。 ■東光高岳 <6617> 2,785円 (+269円、+10.7%) 東証プライムの上昇率6位。東光高岳 <6617> [東証P]が5日続急騰。連日で年初来高値を更新した。前週末25日取引終了後に4-6月期(第1四半期)連結決算を発表し、売上高は前年同期比2.5%減の231億円、営業利益は同28.9%増の14億7300万円だった。主力の電力機器事業が一般向けプラント物件の増加で増収増益となり、特に利益面で全体を牽引した。主力以外の事業が振るわず売上高は小幅減での着地となった。会社側では第1四半期として過去最高の営業利益を達成したとしており、これを好感した買いが優勢となった。 ■ランサーズ <4484> 238円 (+18円、+8.2%) ランサーズ <4484> [東証G]が急反発。前週末25日の取引終了後、システムインフラ構築やアプリケーション開発を手掛けるワンズパワー(東京都港区)の全株式を8月1日付で取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。ワンズパワーの子会社化により、戦略的なコンサルティングからシステム開発までを一貫して提案できるようになり、より付加価値の高いサービス提供が実現できることに加えて、ランサーズに登録するフリーランス人材がワンズパワーの開発プロジェクトに参画することで、フリーランス・データベースの活用機会拡大につながると判断した。取得価額は1億1900万円。なお、26年3月期業績への影響は精査中としている。 ■GMO-FH <7177> 870円 (+57円、+7.0%) GMOフィナンシャルホールディングス <7177> [東証S]が続急伸。前週末25日取引終了後、これまで非開示としていた25年12月期上期(1-6月)の連結業績予想について売上高を前年同期比2.9%増の268億9300万円、営業利益を同97.7%増の97億7600万円と発表した。店頭FXが好調だった一方、CFD収益やタイでの信用取引サービスの終了に伴い売上高は小幅な増加にとどまった。利益面では前年同期にタイの証券事業に関する貸倒引当金繰入額を計上した反動が出た。大幅増益見通しが好感された。 ■メタウォータ <9551> 2,521円 (+164円、+7.0%) 東証プライムの上昇率10位。メタウォーター <9551> [東証P]が3日続急伸。前週末25日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)連結決算で、営業損益が6億300万円の赤字(前年同期20億6800万円の赤字)となり、赤字幅が大幅に縮小したことが好感された。同社は官公庁向けの国内公共事業が大半を占め、売り上げの計上が第4四半期に偏ることから第1四半期の業績は赤字となることが多いが、そうしたなかにあっても今期は、国内で環境エンジニアリング事業及びシステムソリューション事業の大型工事案件が順調に推移したことが寄与。また、海外事業でも北米・欧州子会社が好調だった。なお、26年3月期通期業績予想は、売上高2000億円(前期比11.7%増)、営業利益115億円(同8.2%増)の従来見通しを据え置いている。 ■ファナック <6954> 4,431円 (+211円、+5.0%) ファナック <6954> [東証P]が急反発。同社は前週末25日の取引終了後、これまで未定としていた26年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は前期比1.2%増の8070億円、営業利益は同0.4%増の1595億円、最終利益は同3.1%減の1430億円とした。業績予想は8月1日から適用される米国関税率15%を考慮し算出した。トランプ関税による業績へのネガティブな影響が懸念されていたなか、営業増益予想を示し、買い戻しが優勢となった。なお、第2四半期が始まる7月から期末までの為替レートは1ドル=140円、1ユーロ=160円を想定する。あわせて発表した26年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算は売上高が前年同期比0.6%増の1963億6300万円、営業利益が同28.7%増の424億2800万円、最終利益が同31.4%増の378億4400万円だった。地域別売上高の前年同期比は米州や欧州が落ち込んだものの、中国・アジアの増収で補うことができた。地域別受注高は前年同期比で欧州や国内、中国を除くアジアが減った一方、中国と米州が増え、全体は4.0%増で着地した。前四半期比では中国を除くアジアと米州、国内での減少が響き、中国や欧州での増加で補えず、全体では2.6%減となった。 ■大同特鋼 <5471> 1,093円 (+52円、+5.0%) 大同特殊鋼 <5471> [東証P]が急反発。28日午後3時ごろに発表した第1四半期(4-6月)連結決算で営業利益は86億5800万円(前年同期比14.0%減)と減益となったものの、上期計画に対する進捗率が69%となっており、これを好材料視した買いが入ったようだ。売上高は1423億5200万円(同0.2%増)だった。エンジンバルブなどの自動車関連部品で受注が増加したことから増収となったものの、日系自動車メーカーの販売減の影響や産業機械関連の需要低調により特殊鋼鋼材の売り上げ数量が減少。また、高合金プロセス改革プロジェクトの生産アロケーション変更に伴う一時費用発生も響いた。ただ会社側によると、期初計画に対しては鋼材売り上げ数量は上振れで推移しているほか、為替も円安で推移しているという。引き続き同社では上期予想のみ開示しており、売上高2750億円(前年同期比3.0%減)、営業利益125億円(同31.5%減)の従来見通しを据え置いている。 ■NTN <6472> 255.7円 (+6.8円、+2.7%) NTN <6472> [東証P]が反発。28日、産業用ロボットや工作機械、半導体製造装置などに幅広く使用されているサーボモーター用の軸受として、軸受からの発塵と回転トルクを大幅に低減した「サーボモーター用低発塵軸受」の量産を開始したと発表しており、好材料視された。サーボモーターは、高精度な回転制御が行えるため、近年は産業用ロボットや工作機械を中心に需要が増加している。「サーボモーター用低発塵軸受」は、成分や配合を見直すことで発塵の発生を大幅に抑制することに成功した新開発の低発塵グリースと、密封性を向上させた新設計のシールを採用することで、軸受からの発塵量を従来品比で約90%低減。また、新設計のシールは形状の改良により、密封性を維持しつつ、従来品比で約50%の低トルク化を実現しているため、小型化を図れるとともに、低トルク化によるサーボモーターの高出力化にも貢献する。 ■じげん <3679> 497円 (+12円、+2.5%) じげん <3679> [東証P]が5日続伸。前週末25日の取引終了後、子会社リジョブを通じて、薬剤師の人材紹介事業などを展開するエニーキャリア(東京都中央区)の全株式を9月1日付で取得し子会社化すると発表しており材料視された。今回の子会社化により、薬局領域における顧客基盤を獲得するとともに、美容・ヘルスケア領域で人材メディア事業を展開するリジョブとの連携を構築することで、エニーキャリアの有するオペレーションノウハウの共有やリジョブを通じた集客強化などのシナジー実現を目指す。取得価額は29億2400万円。なお、26年3月期業績への影響は精査中としている。 ■帝ホテル <9708> 1,002円 (+20円、+2.0%) 帝国ホテル <9708> [東証S]が反発。同社は28日、26年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算について、売上高が前年同期比1.9%増の135億8400万円、営業利益が同21.1%増の7億6200万円、経常利益が21.8%増の8億4400万円、最終利益が21%増の8億2800万円になったと発表した。営業利益の通期計画に対する進捗率は63.5%に上り、買いが集まった。4-6月は前年同期に2億4000万円の赤字だった不動産賃貸事業が黒字化したことが貢献した。なお、通期予想は売上高が前期比6.6%増の561億円、営業利益が24.6%減の12億円、経常利益が17.6%減の17億円、最終利益は36.2%減の16億5000万円としている。 ■K&Oエナジ <1663> 2,880円 (+45円、+1.6%) K&Oエナジーグループ <1663> [東証P]が反発。前週末25日の取引終了後に伊勢化学工業 <4107> [東証S]が好調な上期決算を発表したことが刺激材料となったようだ。伊勢化の上期は売上高192億8200万円(前年同期比25.7%増)、営業利益48億3200万円(同41.8%増)。ヨウ素製品の販売数量増加や、ヨウ素の国際市況堅調が牽引役となった。K&Oエナジもヨウ素事業が売上高の約15%(24年12月期実績)を占めていることから、好決算への期待が膨らんだ。 ■富士製薬 <4554> 1,419円 (+21円、+1.5%) 富士製薬工業 <4554> [東証P]が5日続伸。同社は25日の取引終了後、月経困難症治療剤アリッサ配合錠について、子宮内膜症を対象にする第3相臨床試験を始めると発表しており、好感した買いが入った。同製品は同社がゲデオン・リヒター社(ハンガリー)から導入した天然型エストロゲンのエステトロールとドロスピレノンとの配合剤で、2024年12月から月経困難症に効能効果がある製品として販売している。 ■ジェコス <9991> 1,278円 (+17円、+1.4%) ジェコス <9991> [東証P]が6日続伸。2018年2月以来、およそ7年5ヵ月ぶりの高値圏に浮上している。同社は前週末25日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。売上高が前年同期比0.8%増の271億8200万円、営業利益が同23.8%増の16億9100万円、経常利益が同37.9%増の18億9600万円、最終利益が同43.8%増の12億9600万円となった。通期計画に対する経常利益の進捗率は約27%となり、大幅増益で堅調なスタートとなったことを評価した買いが入った。ジェコスは建設仮設材のリースで最大手。主力の重仮設事業で工事の進捗が順調だった。同社はあわせて持ち分法適用関連会社であるFUCHI(シンガポール)の第三者割当増資を引き受け、連結子会社にすると発表した。 ■ナガワ <9663> 6,340円 (+80円、+1.3%) ナガワ <9663> [東証P]が反発。28日午後1時ごろに26年3月期の配当予想を期末一括60円から100円(前期60円)に増額修正したことが好感された。26年7月21日に創立60周年を迎えることを記念して、記念配当40円を実施する。一方、同時に発表した第1四半期(4-6月)単独決算は、売上高80億1000万円、営業利益7億4500万円となった。タイ子会社の清算決了に伴い前期第3四半期から単独決算に移行したため前年同期との単純比較はできないものの、前年の能登半島地震における応急仮設住宅の対応が終了した影響によりレンタル売り上げ・利益が減少した。なお、26年3月期通期業績予想は、売上高380億円(前期比7.7%増)、営業利益55億円(同27.9%増)の従来見通しを据え置いている。 ■ミガロHD <5535> 957円 (+12円、+1.3%) ミガロホールディングス <5535> [東証P]が続伸。前週末25日の取引終了後、システム受託開発事業を展開するユー・システム・クリエイション(東京都千代田区)の株式の80.0%を9月30日付で取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。ユー・システムの優良顧客の共有や、優れたエンジニア・技術・ノウハウ・事例データなどを活用することで、グループのDX推進事業の成長はもちろん、グループにおける最適なDX推進とそれを通じた顧客価値の最大化が可能になると判断したという。取得価額は非開示。なお、26年3月期業績への影響は軽微としている。 ※28日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース