株価指数先物【引け後】 半導体株安と政治空白を警戒したロング解消

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先物

大阪9月限
日経225先物 40910 -450 (-1.08%)
TOPIX先物 2927.0 -21.0 (-0.71%)

 日経225先物(9月限)は前日比450円安の4万0910円で取引を終了。寄り付きは4万1600円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万1370円)大きく上回る形で、買いが先行して始まった。ただし、4万1610円を高値に軟化し、現物の寄り付き直後には4万1070円まで急落する場面もみられた。売り一巡後に4万1330円まで戻したものの、前場終盤にかけて再び4万1100円辺りまで下げ幅を広げた。

 後場の取引開始後に朝方に付けた安値を割り込み、4万1010円まで売られた。後場終盤にかけては4万1010円~4万1110円辺りでの保ち合いを継続。引け間際にレンジを下抜けており、4万0910円と本日の安値で終えた。

 日経225先物は、朝方に米国と欧州連合(EU)が貿易交渉で合意したと伝えられるなかで、買いが先行して始まった。ただし、ロングの勢いは限られ、現物の寄り付き直後にはショートの動きにより下へのバイアスが強まった。アドバンテスト<6857>[東証P]が一時10%を超える急落で日経平均株価を下押しており、ショートを誘う形になった。

 アドバンテストと東京エレクトロン<8035>[東証P]、ソフトバンクグループ<9984>[東証P]の3社で日経平均株価を440円ほど押し下げており、リバウンド狙いのロングは入れにくい状況だっただろう。

 また、自民党はきょう午後に党所属の国会議員が参加する「両院議員懇談会」を開く。「両院議員総会」を開催するための署名も集まったと伝えられるなか、政治空白への警戒などもロング解消に向かわせた可能性がありそうだ。

 日経225先物はボリンジャーバンドの+2σ(4万1410円)を上回って始まったが、あっさりと割り込み、結局は引けにかけて下落幅を広げ、+1σ(4万0650円)に接近する形になった。ナイトセッションで+1σは4万0710円辺りに上昇しており、同水準が支持線として機能するかを見極めることになるだろう。+1σを割り込んでくると、中心値となる25日移動平均線(3万9980円)が射程に入ってくる。

 さらに中心値に接近するようだと、日米の関税交渉の合意を受けて急伸した部分を帳消しにするとの警戒も高まりやすく、+1σ水準で踏ん張りたいところであろう。

 NT倍率は先物中心限月で13.97倍に低下した。14.05倍に上昇する場面もあったが、その後は25日線(14.03倍)、200日線(14.02倍)を割り込み、ボリンジャーバンドの-1σ(13.98倍)を下回ってきた。バンドは収れんしており、短期的には-2σ(13.92倍)、-3σ(13.86倍)辺りが意識される可能性もありそうだ。

 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万8745枚、ソシエテジェネラル証券が1万4304枚、サスケハナ・ホンコンが3858枚、JPモルガン証券が3052枚、バークレイズ証券が2578枚、ゴールドマン証券が2131枚、モルガンMUFG証券が1609枚、SBI証券が1502枚、みずほ証券が1464枚、日産証券が1066枚だった。

 TOPIX先物はABNクリアリン証券が1万9669枚、ソシエテジェネラル証券が1万9231枚、バークレイズ証券が6515枚、JPモルガン証券が5247枚、ゴールドマン証券が3831枚、モルガンMUFG証券が3140枚、ビーオブエー証券が1635枚、みずほ証券が1321枚、ドイツ証券が1163枚、UBS証券が841枚だった。

株探ニュース

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