株価指数先物【引け後】 決算次第でロング解消に向かいやすい
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大阪9月限 日経225先物 41360 -510 (-1.21%) TOPIX先物 2948.0 -32.5 (-1.09%) 日経225先物(9月限)は前日比510円安の4万1360円で取引を終了。寄り付きは4万1650円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万1605円)にサヤ寄せする形で、売りが先行した。4万1740円まで下げ幅を縮めた後は、4万1620円~4万1740円辺りで保ち合いを継続。前場終盤に4万1570円まで売られる場面もみられた。後場に入ってもロング解消とみられる動きが続き、終盤にかけて4万1360円まで下げ幅を広げており、本日の安値で取引を終えた。 日経225先物は、過熱を冷ます形での調整であり、ボリンジャーバンドの+2σ(4万1360円)が支持線として意識されやすいだろう。もっとも、前日までの2日間で2000円超上昇したこともあり、+2σを明確に割り込んでくると、短期的には+1σ(4万0700円)辺りまでの調整は意識しておきたい。 また、24日の米国ではIBMやハネウェル・インターナショナル が決算を受けて急落したが、国内でも昨夕決算を発表した信越化学工業<4063>[東証P]が急落しており、日経平均株価の重荷になっている。来週以降は国内で主要企業の決算発表が本格化することもあり、慎重な見通しがコンセンサスになるようだと、いったん利益を確定させる動きが強まりやすい点は注意しておきたい。 そのため、目先的には+1σ水準までの調整を意識しつつ、押し目狙いのロング対応に向かわせよう。8月1日の期限に向けた米国と主要な貿易相手国との関税交渉の行方が注目されるが、ひとまず欧州連合(EU)との間で合意となれば、市場へのインパクトも一巡してくる可能性があり、その後は決算を手掛かりとした物色にシフトしよう。 NT倍率は先物中心限月で14.02倍に低下した。一時14.08倍まで切り返す場面もあったが、その後は200日移動平均線(14.02倍)、25日線(14.03倍)辺りでの攻防となった。両線が支持線として機能する形であり、14.00倍接近では、その後のリバランスを想定したNTロングが入りやすいとみておきたい。ただし、主要企業の決算が本格化してくると、日経平均型の重荷になる可能性は意識しておく必要がありそうだ。 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万6819枚、ソシエテジェネラル証券が1万3699枚、サスケハナ・ホンコンが3639枚、JPモルガン証券が2596枚、バークレイズ証券が2220枚、みずほ証券が1795枚、モルガンMUFG証券が1790枚、ゴールドマン証券が1548枚、野村証券が1484枚、SBI証券が1433枚だった。 TOPIX先物はソシエテジェネラル証券が1万9298枚、ABNクリアリン証券が1万7834枚、バークレイズ証券が4940枚、JPモルガン証券が3438枚、モルガンMUFG証券が3304枚、ゴールドマン証券が2948枚、ビーオブエー証券が1953枚、サスケハナ・ホンコンが756枚、シティグループ証券が747枚、日産証券が742枚だった。 株探ニュース