話題株ピックアップ【昼刊】:マネフォ、タマホーム、テラドローン
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■マネーフォワード <3994> 6,040円 +840 円 (+16.2%) 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ マネーフォワード<3994>は物色人気が集中し続急騰。同社は企業や個人事業主向けにクラウド型の会計ソフトなどバックオフィス向けクラウドサービスを展開する。24日取引終了後、米投資ファンドでアクティビストとして名を馳せるバリューアクト・キャピタル・マネジメントが同日付で提出した大量保有報告書によると、バリューアクトと共同保有者のマネフォ株式保有比率が5.62%と新たに5%を超過したことが判明した。保有目的は純投資及び重要提案行為を行うためとしており、同社株の将来的な株式価値向上に向けた思惑が投資資金の攻勢を誘っている。 ■タマホーム <1419> 3,620円 +100 円 (+2.8%) 11:30現在 タマホーム<1419>が4連騰。同社は24日の取引終了後、株主優待制度を拡充し、優待品のQUOカードの贈呈額について、年間ベースで従来の2倍にすると発表しており、好感されたようだ。同社株式への投資の魅力を高め、中長期的に保有する株主を増やす狙い。100株以上の保有期間が3年以上の株主にはQUOカードを年間4000円分(変更前は年間2000円分)、保有期間が3年未満の株主にはQUOカード年間2000円分(同1000円分)贈呈する。一方、同社はこれまで11月30日と5月31日を基準日として年2回、QUOカードを贈呈していたが、今後は5月31日基準日分を廃止し、11月30日基準日分に一本化して年1回、贈呈する形とする。 ■Terra Drone <278A> 4,885円 +95 円 (+2.0%) 11:30現在 Terra Drone<278A>が3日続伸している。24日の取引終了後、サウジアラビアで点検事業を手掛けるナショナル・インスペクション&テクニカル・テスティング社(以下FAHSS社)と、同国のプラント及びインフラ設備の点検分野におけるドローン技術の社会実装を推進するための覚書(MOU)を締結したと発表しており、好材料視されている。同MOUは、現地で豊富な実績と信頼を持つFAHSS社との戦略的な事業連携を目指すもので、これによりテラドローンは、成長が期待される同国の点検市場において、ドローン技術の社会実装を更に加速させることを目指す。なお、26年1月期業績への影響は軽微としている。 ■ニデック <6594> 2,964円 +32.5 円 (+1.1%) 11:30現在 ニデック<6594>は3連騰。3000円の大台に乗せて年初来高値を更新した。24日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の業績速報値を開示した。売上高は前年同期比1.6%減の6378億9900万円、営業利益は同2.3%増の614億5000万円、最終利益は同18.7%減の455億1500万円となった。速報段階で営業増益を確保し、本業に対する安心感が台頭。買い上がる姿勢が広がった。為替が前年同期よりも円高方向に振れ、収益を圧迫した。一方、精密小型モーターは堅調に推移。データセンター関連での事業拡大や、事業構造改革の進展にも期待を持たせる内容となった。なお同社は、第1四半期の決算短信の開示が四半期末後45日を超える見通しだと公表した。イタリアの子会社における貿易取引上の問題や関税問題について追加調査を継続しているため。調査結果次第では費用の追加計上などの影響で、速報値の金額を修正する可能性があるとしている。 ■バンナムHD <7832> 4,883円 +36 円 (+0.7%) 11:30現在 バンダイナムコホールディングス<7832>が大幅高で3日続伸している。24日の取引終了後、ソニーグループ<6758>と戦略的な業務提携契約を締結するとともに、ソニーGがバンナムHD株式1600万株(発行済み株数の2.5%)を約680億円で取得することで合意したと発表しており、これを好感した買いが流入している。今回の業務提携及びソニーGによるバンナムHDへの出資は、アニメ領域を中心に世界中のアニメ・マンガなどのIPファンのコミュニティーの拡大とエンゲージメントの強化を図るのが狙い。今後は、バンナムHDが展開するIPの作品や商品・サービスを、ソニーGのアニメをはじめとする映像制作や配信、マーチャンダイジングなどのチャネルで展開するほか、アニメ・マンガなどのIPの共同開発や共同プロモーション、体験型エンターテインメントにおける企画・技術協力などに関しても、具体的な検討を進めるとしている。 ■太平洋工業 <7250> 1,761円 +300 円 (+20.5%) ストップ高買い気配 11:30現在 太平洋工業<7250>はストップ高の水準となる前日比300円高の1761円でカイ気配となっている。25日付の日本経済新聞朝刊が「トヨタ自動車向け車部品を主力とする太平洋工業が、MBO(経営陣が参加する買収)で株式の上場を廃止する方針を固めたことがわかった」と報じた。1株2000円程度で月内にもTOB(株式公開買い付け)を実施するという。報道を受けて、太平洋工は同日にコメントを開示。「MBOによる非公開化等に関しては、本日開催の取締役会に付議する予定」とした。太平洋工の前日終値は1461円だった。株式市場ではTOB価格を巡る思惑が広がる形となり、買い注文が殺到した。 ■信越化学工業 <4063> 4,533円 -470 円 (-9.4%) 11:30現在 東証プライム 下落率トップ 信越化学工業<4063>は6日ぶり大幅反落。24日取引終了後、これまで開示していなかった26年3月期連結業績予想を発表した。売上高は前期比6.3%減の2兆4000億円、営業利益は同14.4%減の6350億円と減収減益の見通しを示しており、これを嫌気した売りが出ている。米国と主要国間の関税交渉が近々順当な内容で妥結し、かつ関税免除品目が現時点のままとの前提で業績予想を立てた。同じく非開示だった配当予想は前期比据え置きの106円とした。同時に発表した4~6月期決算は売上高が前年同期比5.1%増の6285億4900万円、営業利益が同12.7%減の1668億300万円だった。 ■三菱自動車工業 <7211> 405.9円 -34.8 円 (-7.9%) 11:30現在 東証プライム 下落率3位 三菱自動車工業<7211>が急反落した。同社は24日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比2.9%減の6090億9100万円、最終利益は同97.5%減の7億3800万円となった。大幅な減益となったことを嫌気した売りが優勢となったようだ。前年同期と比較してドルや新興国通貨に対して円が上昇したことが響いたほか、関税の影響も利益を押し下げる要因となった。4~6月期の小売販売台数は日本や北米は増加した一方、主力のアセアン地域ではインドネシアやフィリピンで減少した。 ■キヤノン <7751> 4,075円 -172 円 (-4.1%) 11:30現在 東証プライム 下落率10位 キヤノン<7751>は3日ぶりに急反落した。同社は24日の取引終了後、25年12月期の連結業績予想の修正を発表。売上高予想を4兆6500億円から4兆6000億円(前期比2.0%増)へ、営業利益予想を4660億円から4600億円(同64.4%増)へ、最終利益予想を3330億円から3300億円(同2.1倍)に引き下げた。日米関税交渉の合意を受け直近で株価は急ピッチな上昇をみせていたが、下方修正を受けた売りが優勢となっている。業績修正は米国関税政策の不透明感が企業投資や個人消費に与える影響を考慮。現在実施されている10%の追加関税が継続するという前提を通期見通しに反映している。第3四半期以降の想定為替レートは1ドル=142円、1ユーロ=165円に設定した。6月中間期の売上高は前年同期比2.0%増の2兆1985億6700万円、営業利益は同8.0%増の2143億800万円、最終利益は同4.1%増の1559億400万円だった。第2四半期(4~6月)は減収減益。ミラーレスカメラやネットワークカメラなどが好調に推移したものの、円高による減収の影響を補いきれなかった。 ■ルネサス <6723> 1,840.5円 -76.5 円 (-4.0%) 11:30現在 ルネサスエレクトロニクス<6723>は強弱観対立も足もとでやや売り優勢。今朝方、午前9時に開示された25年12月期上期(25年1~6月)決算は最終損益が1753億4200万円の赤字となったが、これについては事前に織り込みが進んでおり、取引開始直後は空売り筋の買い戻しなどで急上昇をみせ、2000円台を回復する場面があったが、その後は実需の買いが続かず値を消した。1900円を割れた水準では押し目買いも観測される状況となっている。 ■サーティワン <2268> 4,200円 -150 円 (-3.5%) 11:30現在 B-R サーティワンアイスクリーム<2268>が反落している。24日の取引終了後に発表した6月中間期連結決算は、売上高158億1700万円(前年同期比11.4%増)、営業利益16億9500万円(同11.4%増)、純利益10億9100万円(同11.1%増)と2ケタ増収増益で着地したものの、目先の材料出尽くし感から売られているようだ。高い人気キャラクターとのコラボレーションやデジタル広告やアプリによる告知強化、アイスクリームケーキ新カテゴリーの販売好調などにより来客数が着実に増加し、国内総小売売上高は317億円と上期として過去最高を記録した。既存店売上高が前年同期比5.6%増と4年連続売り上げ増を達成したほか、前年同期比20店舗の純増も寄与した。25年12月期通期業績予想は、売上高328億6000万円(前期比7.1%増)、営業利益24億3000万円(同2.8%増)、純利益15億5000万円(同0.5%増)の従来見通しを据え置いている。 ■カワチ薬品 <2664> 2,749円 -87 円 (-3.1%) 11:30現在 カワチ薬品<2664>が軟調推移。同社は24日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比0.4%減の710億2500万円、経常利益は同11.5%減の16億1100万円となった。通期計画に対する経常利益の進捗率は約19%にとどまっており、業績の下振れを懸念した売りが出たようだ。同社の既存店売上高は6月まで2カ月連続で前年同月を下回る状況が続いていた。4~6月期の販管費は前年同期比で増加し、営業利益率は悪化した。 ■ピー・シー・エー <9629> 1,835円 -54 円 (-2.9%) 11:30現在 ピー・シー・エー<9629>は4日ぶり反落。24日取引終了後に4~6月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比2.4%増の39億7200万円、営業利益は同15.8%減の5億8900万円だった。中期経営計画の達成に向けて開発力強化の取り組みを進めるなか、開発人件費や外注費などが増加したことが利益を押し下げた。通期で増収増益を見込んでいるだけに、第1四半期時点での減益がネガティブ視されているようだ。 ■メディシノバ・インク <4875> 214円 +34 円 (+18.9%) 一時ストップ高 11:30現在 メディシノバ・インク<4875>が一時ストップ高の水準となる前営業日比50円高の230円に買われた。同社は米国時間24日、主力開発化合物である「MN-166(イブジラスト)」と「MN-001(タイペルカスト)」の臨床試験の進捗状況を公表。これを材料視した買いが入り株高に弾みをつけた。現在進行中のALS(筋萎縮性側索硬化症)を対象としたイブジラストの第2相・第3相臨床試験については患者登録が進行し、「登録の完了までに必要な患者割当数が残り一桁まで進捗した」という。また、2型糖尿病による高中性脂肪血症、脂肪性肝疾患を対象とするタイペルカストの第2相臨床試験も患者登録が進行し、残り2例の患者割り当てにより登録が完了する予定だとしている。 ■ブルーイノベーション <5597> 2,192円 +297 円 (+15.7%) 11:30現在 ブルーイノベーション<5597>が大幅に3日続伸となっている。同社は24日取引終了後、奈良市で屋内点検用球体ドローン「ELIOS 3」を活用した下水道管渠内(きょない)調査を実施したことを明らかにしており、これが株価を刺激しているようだ。この調査は、奈良県内で初めて「ELIOS 3」を用いて実施された下水道点検事例で、販売パートナーのトライアブル(奈良県五條市)及び施工会社の森岡組(同)との連携によるもの。今回の取り組みは、今年1月に埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故を受け、国土交通省が全国の自治体に対して要請した下水道施設の緊急調査を背景とするものだという。 ■アルファクス <3814> 256円 -80 円 (-23.8%) ストップ安 11:30現在 アルファクス・フード・システム<3814>はストップ安。東京証券取引所は24日付でアルファクス株を監理銘柄(確認中)に指定すると発表した。25年9月期半期報告書を法定提出期限の24日までに提出できない見込みとなったため。8月5日までに提出しなかった場合、上場廃止となる。同社を巡っては、今年5月に売り上げ計上を巡る問題について特別調査委員会を設置すると発表し、これに伴い半期報告書の提出を延期していた。会社側は調査委から調査報告書を受領した後、可能な限り早い時点での半期報告書の提出を目指す構えだ。 ■イクヨ <7273> 729円 -150 円 (-17.1%) ストップ安売り気配 11:30現在 イクヨ<7273>はストップ安ウリ気配。24日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を1871億1100万円から282億800万円(前期比59.0%増)へ、営業利益を12億6700万円から4億5300万円(前期3900万円)へ下方修正すると発表した。予定していた貴金属買い取り・販売のアプレ(東京都台東区)の子会社化を取りやめるため。M&Aの中止を嫌気した売りが膨らんでいる。アプレの株式を保有するファンドとの間で当該株式の譲渡に関する契約を締結していたものの、同ファンドから「違約金10億円の支払いを条件に契約を解除したい」との申し出があったという。違約金を特別利益に計上することに伴い、純利益については38億9700万円から43億7700万円(前期4400万円)へ上方修正した。 ●ストップ高銘柄 FRONTEO <2158> 894円 +150 円 (+20.2%) ストップ高 11:30現在 ビーマップ <4316> 645円 +100 円 (+18.4%) ストップ高 11:30現在 など、3銘柄 ●ストップ安銘柄 アルファクス <3814> 256円 -80 円 (-23.8%) ストップ安 11:30現在 イクヨ <7273> 729円 -150 円 (-17.1%) ストップ安売り気配 11:30現在 以上、2銘柄 株探ニュース