話題株ピックアップ【夕刊】(3):しまむら、日電硝、ジーエヌアイ
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■しまむら <8227> 10,925円 +75 円 (+0.7%) 本日終値 しまむら<8227>が3日続伸。23日の取引終了後に発表した7月度(6月21日~7月20日)の月次売上速報で、主力のしまむら業態の既存店売上高が前年同月比11.7%増となり、4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。月度を通じて気温が高かったことで夏物が好調に推移し、全てのカテゴリーで前年実績を上回った。なかでも、婦人や子供アウター衣料では吸水速乾に優れたPB「CLOSSHI」の「FIBER DAY」シリーズが売り上げを牽引。服飾雑貨では日傘や帽子、アームカバーなどのUV対策商品が好調だった。なお、全店売上高は同11.3%増だった。 ■日本電気硝子 <5214> 3,694円 +24 円 (+0.7%) 本日終値 日本電気硝子<5214>が続伸。午前10時ごろ、化学強化専用超薄板ガラス「Dinorex UTG」がシャオミ(中国北京市)の折りたたみスマートフォン「Xiaomi MIX Flip 2」に採用されたと発表しており、好材料視された。「Dinorex UTG」の折りたたみスマートフォンでの採用は、モトローラ製「motorola razr 60シリーズ」における採用に続くもので、業績への貢献が期待されている。 ■ジーエヌアイグループ <2160> 2,866円 -209 円 (-6.8%) 本日終値 12日に発表した「海外募集による新株発行を実施」が売り材料。 海外募集による最大500万株の新株発行を実施する。発行価格は7月24日から28日までのいずれかの日に決定。 ■日本航空電子工業 <6807> 2,330円 -120 円 (-4.9%) 本日終値 東証プライム 下落率2位 日本航空電子工業<6807>は急反落した。同社は23日の取引終了後、26年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表した。売上高が前年同期比7.1%減の516億500万円、営業利益が同60.8%減の14億8000万円、最終利益が同72.7%減の8億5600万円となった。通期計画に対する最終利益の進捗率は6.6%となり、業績の下振れを警戒した売りが優勢となった。同社はコネクター事業を主力としている。4~6月期は携帯機器市場における一部製品の需要減少に伴う工場の稼働低下や原材料価格の高騰などで苦戦した。 ■トヨタ自動車 <7203> 2,844.5円 -10 円 (-0.4%) 本日終値 トヨタ自動車<7203>は強弱観対立のなか売り買いが錯綜。前日は米国との関税交渉がまとまり、自動車関税は現行の27.5%から15%に引き下げられた。これを背景に同社株をはじめ自動車セクターに投資資金が集中する格好となった。特に同社株は5000億円を超える売買代金をこなしプライム市場で断トツとなったほか、上昇率も終値ベースで14%を超え、値上がり率第3位にランクインする異彩人気を博した。きょうは目先筋の利益確定売り圧力も拭えない状況だが、PBRは前日終値換算で会社解散価値と同等の1.0倍近辺にあり、指標面から依然として割安水準にあることは変わらず押し目買いの根拠となっている。 ■ブランドT <7067> 1,122円 +150 円 (+15.4%) ストップ高 本日終値 ブランディングテクノロジー<7067>はストップ高。23日取引終了後、ジーニー<6562>のグループ会社でAIエージェントの開発・提供を行うJAPAN AIと資本・業務提携契約を締結したと発表した。JAPAN AIのAIエージェント開発技術を生かし、ブランドTのコンサルティング業務のDXを推進する。これを材料視した買いが集まった。 ■ベルパーク <9441> 2,364円 +223 円 (+10.4%) 本日終値 ベルパーク<9441>が後場急騰し、年初来高値を更新した。同社はきょう午後1時30分ごろ、25年12月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の45億円から55億円(前期比29.0%増)に引き上げた。売上高予想も1140億円から1192億円(同2.7%増)に上方修正。商業施設などにおける積極的な販売促進施策により、携帯電話などの回線獲得件数が計画を上回って推移していることが主な要因だとしている。また、期末配当を従来計画比19円増額の56円とすることも発表。中間配当37円とあわせた年間配当は93円(前期は50円)となる。 ■大豊工業 <6470> 647円 +60 円 (+10.2%) 本日終値 大豊工業<6470>が続急騰、6月13日以来約1カ月半ぶりに600円台を大きく回復してきた。トヨタグループの自動車部品メーカーで、自動車向けベアリングで実績が高い。摩擦工学を中核技術に研究開発分野でも実力が評価されている。前日はトヨタ自動車<7203>が自動車関税の引き下げを材料に、驚異的な売買代金をこなし株価を急騰させた。これを受け、同社のグループ会社にも物色の矛先が向いている。そのなか、大豊工は今期業績底入れが鮮明でPBRがわずか0.2倍台と極めて低い水準に放置されており、水準訂正狙いの買いが流れ込んだ格好だ。 ■ファンデリー <3137> 492円 +15 円 (+3.1%) 一時ストップ高 本日終値 ファンデリー<3137>が続急騰。前日は出来高急増のなかストップ高に買われたが、きょうも投資資金の攻勢が続き需給相場の様相を強めている。同社は生活習慣病患者向けやその予防ニーズなどを対象とした健康食の冷凍弁当宅配サービスを手掛けている。そうしたなか、23日取引終了後に「楽天マート」で国産ハイブランド冷食「旬をすぐに」の販売を開始したことを発表しており、これを材料視する買いを呼び込んだ。なお、これに先立って今週22日引け後には高島屋<8233>の食料品宅配サービスで冷食の販売を開始すると発表し、前日はストップ高に買われていた。 ■AeroEdge <7409> 3,010円 +83 円 (+2.8%) 本日終値 AeroEdge<7409>は3連騰。同社の主力製品であるチタンアルミ製の低圧タービンブレードは、ボーイング社製737MAXのLEAPエンジンに搭載されている。米国政府が現地時間23日、日米関税交渉での合意内容に関し、日本がボーイング機を100機購入すると発表した。これを受けボーイング関連銘柄への物色意欲が高まったようだ。航空機向けに使われるスポンジチタンを手掛ける東邦チタニウム<5727>や大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>も高い。 ●ストップ高銘柄 西川計測 <7500> 10,700円 +1,500 円 (+16.3%) ストップ高 本日終値 FRONTEO <2158> 744円 +100 円 (+15.5%) ストップ高 本日終値 など、5銘柄 ●ストップ安銘柄 なし 株探ニュース