<動意株・24日>(大引け)=SWCC、ベルパーク、信越ポリなど

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材料

 SWCC<5805.T>=8連騰と上値追い鮮烈。時価は1990年以来35年ぶりの高値圏を走っている。同社の戦略商品である環境配慮型の高電圧電力ケーブル用コネクター「SICONEX」は電力ケーブル同士の接続及び変電所内にある電力機器に必須部品で、東電系企業向けをはじめ多くの企業に納入している。データセンターによる電力需要増大が顕著となるなか、同社株はフジクラ<5803.T>や古河電気工業<5801.T>などに続く銘柄として、投資マネーが食指を動かしているもようだ。

 ベルパーク<9441.T>=後場急伸し新高値。同社はきょう午後1時30分ごろ、25年12月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の45億円から55億円(前期比29.0%増)に引き上げた。売上高予想も1140億円から1192億円(同2.7%増)に上方修正。商業施設などにおける積極的な販売促進施策により、携帯電話などの回線獲得件数が計画を上回って推移していることが主な要因だとしている。また、期末配当を従来計画比19円増額の56円とすることも発表。中間配当37円とあわせた年間配当は93円(前期は50円)となる。

 信越ポリマー<7970.T>=大幅高で9連騰。年初来高値を更新している。23日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高279億7700万円(前年同期比9.2%増)、営業利益38億2000万円(同18.7%増)、純利益31億900万円(同37.3%増)と2ケタ増益となった。好採算の半導体関連容器が海外向けの出荷容器、工程内容器がともに好調に推移したほか、EVバッテリー向け延焼防止クッションの量産本格化やワイパーなど車載シリコーン成形品の需要増加が貢献した。また、外食産業向けカラーラップの需要が伸長したことも寄与した。同時に、未定としていた26年3月期通期業績予想を発表しており、売上高1135億円(前期比2.6%増)、営業利益139億円(同4.7%増)、純利益95億円(同0.7%増)を見込むとし、年間配当は中間・期末各28円の年56円(前期52円)としており、これも材料視されているようだ。

 大豊工業<6470.T>=続急騰。6月13日以来、約1カ月半ぶりに600円台を大きく回復した。トヨタグループの自動車部品メーカーで、自動車向けベアリングで実績が高い。摩擦工学を中核技術に研究開発分野でも実力が評価されている。前日はトヨタ自動車<7203.T>が自動車関税の引き下げを材料に、驚異的な売買代金をこなし株価を急騰させた。これを受け、同社のグループ会社にも物色の矛先が向いている。そのなか、大豊工は今期業績底入れが鮮明でPBRがわずか0.2倍台と極めて低い水準に放置されており、水準訂正狙いの買いが流れ込んだ格好だ。

 ファンデリー<3137.T>=前日のストップ高に続ききょうも人気集中。前日は出来高急増のなか値幅制限いっぱいまで買われたが、きょうも投資資金の攻勢が続き需給相場の様相を強めている。同社は生活習慣病患者向けやその予防ニーズなどを対象とした健康食の冷凍弁当宅配サービスを手掛けている。そうしたなか、23日取引終了後に「楽天マート」で国産ハイブランド冷食「旬をすぐに」の販売を開始したことを発表しており、これを材料視する買いを呼び込んでいる。なお、これに先立って今週22日引け後には高島屋<8233.T>の食料品宅配サービスで冷食の販売を開始すると発表し、前日はストップ高に買われていた。

 GENDA<9166.T>=上値指向に反発。23日の取引終了後、映画情報サイト「映画.com」の運営を行うエイガ・ドット・コム(東京都渋谷区)の全株式を8月1日付で取得し子会社化すると発表したことが好感されている。エイガ・ドット・コムの子会社化により、グループのギャガが配給する作品のプロモーションを「映画.com」で強化するほか、映画配給を担うギャガ、グループでグッズの企画を手掛けるフクヤと一体となることで、コンテンツ価値最大化の体制を確立するという。また、GENDAグループが保有する屋外ビジョンやカラオケルームのモニターなどのオフライン広告に「映画.com」のオンライン広告が加わることで、広告チャネルに新たな価値を創出する。取得価額は非開示。なお、26年1月期業績への影響は軽微としている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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