話題株ピックアップ【昼刊】:ブロンコB、信越ポリ、キヤノンMJ

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■ブロンコビリー <3091>  3,795円   +335 円 (+9.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 ブロンコビリー<3091>が大幅続伸となっている。同社は23日取引終了後、25年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結営業利益が前年同期比0.3%増の12億2400万円になったと発表。4~6月期に限れば前年同期比56.1%増の6億9100万円となっていることが好感されているようだ。第2四半期累計の連結売上高は同15.0%増の145億9000万円、4~6月期は同18.6%増の73億500万円で着地。既存店売上高が堅調に推移したことなどが寄与した。なお、通期の連結業績予想については売上高295億円(前期比10.8%増)、営業利益30億円(同18.5%増)とする従来見通しを据え置いている。

■信越ポリマー <7970>  1,929円   +142 円 (+8.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 信越ポリマー<7970>が9連騰し年初来高値を更新している。23日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高279億7700万円(前年同期比9.2%増)、営業利益38億2000万円(同18.7%増)、純利益31億900万円(同37.3%増)と2ケタ増益となったことが好感されている。好採算の半導体関連容器が海外向けの出荷容器、工程内容器がともに好調に推移したほか、EVバッテリー向け延焼防止クッションの量産本格化やワイパーなど車載シリコーン成形品の需要増加が貢献した。また、外食産業向けカラーラップの需要が伸長したことも寄与した。同時に、未定としていた26年3月期通期業績予想を発表しており、売上高1135億円(前期比2.6%増)、営業利益139億円(同4.7%増)、純利益95億円(同0.7%増)を見込むとし、年間配当は中間・期末各28円の年56円(前期52円)としており、これも好材料視されているようだ。

■キヤノンMJ <8060>  5,660円   +400 円 (+7.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 キヤノンマーケティングジャパン<8060>は続急伸している。23日の取引終了後、25年12月期の連結業績予想について、営業利益を560億円から570億円(前期比7.3%増)へ上方修正するとともに、年間150円とのみ発表していた配当予想を中間70円・期末80円の年150円(前期140円)としたことが好感されている。売上高は6800億円(前期比4.0%増)の従来見通しを据え置いたものの、全国の中小企業向け製品・サービスを手掛けるエリアセグメントで、Windows10の延長サポート終了に伴うビジネスパソコンの入れ替えが進んでいることに加え、ビジネスパソコンと合わせて提案したウイルス対策ソフト「ESET」などのセキュリティーや中小企業のIT環境をトータルで支援する「まかせてIT DXシリーズ」の契約件数が増加。付加価値の高いこれらITソリューションが好調に推移していることが利益を押し上げる。なお、純利益は395億円(同0.5%増)の従来見通しを据え置いた。同時に発表した6月中間期決算は、売上高3338億4900万円(前年同期比4.7%増)、営業利益273億2500万円(同5.0%増)だった。ITソリューションのうち保守・運用サービス/アウトソーシングやITプロダクト・システム販売が好調に推移した。なお、純利益は前年同期にエーアンドエーの株式譲渡に伴い特別利益を計上した反動で188億6400万円(同6.4%減)の減益となった。

■テクノプロH <6028>  4,595円   +257 円 (+5.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位
 テクノプロ・ホールディングス<6028>は大幅高で年初来高値を再び更新してきた。この日午前9時過ぎ、一部報道に関するコメントを発表した。海外金融メディアのマージャーマーケットがテクノプロHの非公開化に向けた検討が進捗していると再度報じたことを受けて「これは当社が発表したものではない」とした上で、「非公開化も含む企業価値向上に向けた様々な戦略的選択肢を従前より継続的に検討し、進捗しているが、現時点で決定した事実はない」とした。今年5月にもマージャーマーケットによる非公開化報道があった。この時、同社株はストップ高に買われる場面があった。今回も再び思惑的な買いを集めているようだ。

■弁護士ドットコム <6027>  3,020円   +139 円 (+4.8%)  11:30現在
 弁護士ドットコム<6027>は堅調推移。同社は23日、タイで利用者と弁護士をつなげるプラットフォームを提供する「Thai lawyer.com」(福岡市)と資本・業務提携したと発表。これを好感した買いが入った。弁護士COMは日本で弁護士を探すことができるプラットフォーム「弁護士ドットコム」を展開しており、今回の資本・業務提携は提携先の事業成長を支援するとともに、将来的な東南アジア地域への事業展開・連携のきっかけとする。タイは東南アジア市場の中でも法制度整備が進んでおり、IT技術により法業務を効率化する「リーガルテック」の需要が高まっている。なお、業績に与える影響は軽微としている。

■GENDA <9166>  972円   +42 円 (+4.5%)  11:30現在
 GENDA<9166>は反発している。23日の取引終了後、映画情報サイト「映画.com」の運営を行うエイガ・ドット・コム(東京都渋谷区)の全株式を8月1日付で取得し子会社化すると発表したことが好感されている。エイガ・ドット・コムの子会社化により、グループのギャガが配給する作品のプロモーションを「映画.com」で強化するほか、映画配給を担うギャガ、グループでグッズの企画を手掛けるフクヤと一体となることで、コンテンツ価値最大化の体制を確立するという。また、GENDAグループが保有する屋外ビジョンやカラオケルームのモニターなどのオフライン広告に「映画.com」のオンライン広告が加わることで、広告チャネルに新たな価値を創出する。取得価額は非開示。なお、26年1月期業績への影響は軽微としている。

■タクマ <6013>  2,140円   +76 円 (+3.7%)  11:30現在
 タクマ<6013>が反発している。この日、同社を代表とする企業グループが、静岡県沼津市からごみ処理施設のDBO(設計、建設、運営)事業を受注したと発表しており、好材料視されている。焼却施設およびリサイクル施設を新設し、30年1月から20年3カ月間の運営を行うというもので、高効率ごみ発電システムを導入し余剰電力の最大化を目指すとともに、ごみ質の変動に強い高耐久な焼却炉を導入することで長期的な安定稼働を図るという。契約金額は454億円で、設計・建設期間は25年7月から29年12月を予定している。

■オービック <4684>  5,582円   +192 円 (+3.6%)  11:30現在
 オービック<4684>は4日ぶり反発。23日取引終了後に4~6月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比12.7%増の324億3100万円、営業利益は同15.2%増の214億7900万円だった。企業のデジタル化への取り組みを背景にシステムの更新投資需要が引き続き高い状態だったことが追い風。主力の統合業務ソフトウェア「OBIC7シリーズ」への引き合いが強まった。これが好感されている。

■MTG <7806>  4,755円   +125 円 (+2.7%)  11:30現在
 MTG<7806>が年初来高値を更新している。23日の取引終了後、25年9月期の連結業績予想について、売上高を930億円から960億円(前期比33.6%増)へ、営業利益を93億円から96億円(同2.9倍)へ、純利益を57億円から65億円(同2.9倍)へ上方修正したことを好感した買いが入った。「ReFa」の売り上げが引き続き好調なことに加えて、リカバリーウェアの新ブランド「ReD」の立ち上がりが順調に推移していることが牽引。また、新商品売り上げ比率の向上による粗利の増加や、同日付で長期赤字だった英国子会社マクレア社の解散を決定したことも貢献する。ただ、株価は春以降上昇基調を続けていただけに、目先の材料出尽くし感も台頭しており、朝高のあとは利益確定売りに押されマイナスに転じる場面もあった。

■東計電算 <4746>  3,975円   +100 円 (+2.6%)  11:30現在
 東計電算<4746>が続伸している。23日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、光通信<9435>グループの光通信と共同保有者の株式保有割合が5.00%となり、新たに5%を超えたことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は純投資で、報告義務発生日は7月15日となっている。

■TSIホールディングス <3608>  1,147円   +22 円 (+2.0%)  11:30現在
 TSIホールディングス<3608>が続伸。23日取引終了後、14日に決議した自己株式の取得は中止し、新たに1100万株(自己株式を除く発行済み株数の15.77%)、または120億円を上限とする自社株買いを実施することを発表。この日の午前8時45分、東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)において、1株1125円で1066万株を119億9250万円の取得金額で買い付けている。筆頭株主であるアセット・バリュー・インベスターズからの売却の意向を受けたもの。取得した自己株式の全ては26年1月30日に消却する予定で、需給改善などが好感されている。同社は14日に450万株、または60億円を上限とする自社株式取得枠を設定することを発表していた。

■ケーユーHD <9856>  1,166円   +19 円 (+1.7%)  11:30現在
 ケーユーホールディングス<9856>は続伸している。23日の取引終了後、メルセデス・ベンツの正規販売店であるシュテルン中央(東京都中央区)の全株式を9月1日付で取得し子会社化すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。シュテルン中央は東京都中央区と江東区に3拠点を展開しており、子会社化することで輸入車ディーラー事業におけるメルセデス・ベンツビジネスの拡大及び収益増加を図るのが狙い。取得価額は未定。なお、26年3月期業績への影響は精査中としている。

■JX金属 <5016>  876.2円   +13.9 円 (+1.6%)  11:30現在
 JX金属<5016>は底堅い。同社は23日の取引終了後、約15億円を投じて光通信に欠かせない結晶材料であるInP(インジウムリン)基板の生産能力を現行から約2割アップさせると発表した。寄り付き直後は売りが先行したものの、中期的な業績貢献を期待した買いが株価の下支え要因となったようだ。同製品の生産拠点である茨城県北茨城市の磯原工場の製造工程の一部を増強する。稼働開始は26年度の予定。InP基板は、光通信の受発光素子、ウエアラブル端末における近接センサー、産業用イメージセンサーなど幅広い分野で用いられている化合物半導体材料。同社は世界でも限られた数社のみが製造可能なInP基板サプライヤーだ。現在は生成AIの普及に伴いデータセンターの建設ラッシュが世界的に続いているが、同センター内でのデータのやり取りに光通信が多く用いられるため、InP基板の需要も増えている。なお、今期連結業績への影響は軽微とみられている。

■日本電気硝子 <5214>  3,696円   +26 円 (+0.7%)  11:30現在
 日本電気硝子<5214>が続伸している。午前10時ごろ、化学強化専用超薄板ガラス「Dinorex UTG」がシャオミ(中国北京市)の折りたたみスマートフォン「Xiaomi MIX Flip 2」に採用されたと発表しており、好材料視されている。「Dinorex UTG」の折りたたみスマートフォンでの採用は、モトローラ製「motorola razr 60シリーズ」における採用に続くもので、業績への貢献が期待されている。

■しまむら <8227>  10,900円   +50 円 (+0.5%)  11:30現在
 しまむら<8227>が3日続伸している。23日の取引終了後に発表した7月度(6月21日~7月20日)の月次売上速報で、主力のしまむら業態の既存店売上高が前年同月比11.7%増となり、4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。月度を通じて気温が高かったことで夏物が好調に推移し、全てのカテゴリーで前年実績を上回った。なかでも、婦人や子供アウター衣料では吸水速乾に優れたPB「CLOSSHI」の「FIBER DAY」シリーズが売り上げを牽引。服飾雑貨では日傘や帽子、アームカバーなどのUV対策商品が好調だった。なお、全店売上高は同11.3%増だった。

■ブランドT <7067>  1,122円   +150 円 (+15.4%) ストップ高   11:30現在
 ブランディングテクノロジー<7067>はストップ高。23日取引終了後、ジーニー<6562>のグループ会社でAIエージェントの開発・提供を行うJAPAN AIと資本・業務提携契約を締結したと発表した。JAPAN AIのAIエージェント開発技術を生かし、ブランドTのコンサルティング業務のDXを推進する。これを材料視した買いが集まっている。

■KOA <6999>  1,018円   +150 円 (+17.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 KOA<6999>がストップ高の1018円水準でカイ気配となっている。23日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、売上高を655億円から672億円(前期比4.8%増)へ、営業利益を6億3000万円から17億円(同44.5%増)へ、純利益を3億1000万円から11億1000万円(同4.3倍)へ上方修正したことを好感した買いが流入している。中国及び欧州における自動車向け需要が堅調に推移し第1四半期(4~6月)決算が想定を上回ったことに加えて、第2四半期も欧州を除く主要地域における自動車向け需要が堅調に推移する見通しであることが要因としている。

●ストップ高銘柄
 KOA <6999>  1,018円   +150 円 (+17.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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