JX金属が底堅い、化合物半導体材料の生産能力2割増強を発表

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 JX金属<5016.T>は底堅い。同社は23日の取引終了後、約15億円を投じて光通信に欠かせない結晶材料であるInP(インジウムリン)基板の生産能力を現行から約2割アップさせると発表した。寄り付き直後は売りが先行したものの、中期的な業績貢献を期待した買いが株価の下支え要因となったようだ。

 同製品の生産拠点である茨城県北茨城市の磯原工場の製造工程の一部を増強する。稼働開始は26年度の予定。InP基板は、光通信の受発光素子、ウエアラブル端末における近接センサー、産業用イメージセンサーなど幅広い分野で用いられている化合物半導体材料。同社は世界でも限られた数社のみが製造可能なInP基板サプライヤーだ。現在は生成AIの普及に伴いデータセンターの建設ラッシュが世界的に続いているが、同センター内でのデータのやり取りに光通信が多く用いられるため、InP基板の需要も増えている。なお、今期連結業績への影響は軽微とみられている。

出所:MINKABU PRESS

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