話題株ピックアップ【夕刊】(3):ファンデリー、テクノマセマ、フロンテオ(訂正)

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材料

■ファンデリー <3137>  477円   +80 円 (+20.2%) ストップ高   本日終値
 ファンデリー<3137>が反発。22日の取引終了後、国産ハイブランド冷食「旬をすぐに」が、高島屋<8233>の食料品宅配サービス「ローズキッチン」で販売されることになったと発表しており、好材料視された。「ローズキッチン」は取り寄せができる食料品を、グルメ雑誌を見る感覚で楽しめるのが特徴。高島屋での販売を通じて「旬をすぐに」の販売拡大が期待されているようだ。

■テクノマセマティカル <3787>  633円   +100 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値
 テクノマセマティカル<3787>が後場急伸。午前11時30分ごろ、北米を拠点とする半導体及びIPソリューション企業のTekStartグループ(カナダ・トロント)と、北米市場における販売及び技術サポートに関する代理店契約を締結したと発表しており、好材料視された。今回の契約締結により、テクノマセマが提供するソフトウェアIPやハードウェアIPを中心とした各種CODEC(メディアデータを圧縮・変換するための技術)ソリューションについて、TekStartグループが北米地域における販売、技術支援、プロモーションを推進する。テクノマセマではこれを機に、北米市場におけるIP製品のライセンス展開を本格化させるとしている。

■FRONTEO <2158>  644円   +100 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値
 FRONTEO<2158>がストップ高。午後2時ごろ、AI創薬支援サービス「Drug Discovery AI Factory」(DDAIF)を活用したすい臓がんの創薬標的分子候補の抽出及びin vitro(試験管)において、がん細胞の増殖抑制試験を行い、一定の効果が確認されたと発表しており、これを好感した買いが流入した。同実験は、文献に記載のない標的分子と疾患の関連性を抽出するDDAIFの有効性を証明することを目的に、同社が主体となって実施されたもの。今回の結果により、DDAIFの活用を通じて短期間で標的分子候補を抽出できる技術は、創薬で最も重要な「標的探索」の劇的な加速を可能にするとしており、DDAIFの社会実装加速が期待されている。また同社は、米国におけるAI創薬事業の展開に向けた第一歩として、オクラホマ大学と共同で両者の保有する独自技術及び研究機能を活用した新たな創薬標的の探索などを目的とする研究を開始したと発表している。

■助川電気工業 <7711>  2,666円   +276 円 (+11.6%)  本日終値
 助川電気工業<7711>は3連騰。毎日新聞がこの日午前11時過ぎ、「石破茂首相は23日、自民党が8月にまとめる参院選の総括を踏まえ、同月までに退陣を表明する意向を固め、周辺に伝えた」と報じた。この報道を受けて石破首相の退陣観測が強まるなか、株式市場では今後行われるであろう自民党総裁選を見据え、立候補が予想される人物の政策に絡む銘柄を物色する動きが活発化。なかでも、昨年の総裁選で石破氏と決選投票を戦った高市早苗前経済安全保障相が主張する政策に関連した銘柄群が再び脚光を浴びている。核融合発電関連に位置づけられる助川電気は値を飛ばし、連日で年初来高値を更新。サイバーセキュリティー関連ではFFRIセキュリティ<3692>、アズジェント<4288>が買われた。高市氏は宇宙分野にも積極的な姿勢を示していることで知られ、QPS研究所<5595>、アストロスケールホールディングス<186A>なども高い。

■ヒトコムHD <4433>  1,083円   +99 円 (+10.1%)  本日終値
 ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス<4433>が3日ぶりに反発。22日の取引終了後、25年8月末日時点の株主から株主優待制度を拡充すると発表したことが好感された。従来は毎年8月末時点の株主を対象に一律でUCギフトカード1000円分を贈呈していたが、25年8月末日時点の株主には保有株数に応じてデジタルギフトを1000円分~1万2000円分贈呈する。また、26年8月末日時点の株主からは「保有期間1年以上」の要件を加え、保有株数100株以上500株未満は保有期間に関わらずデジタルギフト1000円分、500株以上1000株未満を1年以上継続保有でデジタルギフト6000円分、1000株以上を1年以上継続保有でデジタルギフト1万2000円分を贈呈する。

■ブルーイノベーション <5597>  1,843円   +153 円 (+9.1%) 一時ストップ高   本日終値
 ブルーイノベーション<5597>は一時ストップ高。この日午前10時ごろ、NTTグループでドローン専業のNTT e-Drone Technology(NTTイードローン)と販売パートナー契約を締結し、屋内点検用球体ドローン「ELIOS3」の販売を開始すると発表。これを材料視した買いが集まった。この提携を通じて両社は社会インフラ点検の高度化を加速させ、持続可能な社会づくりに貢献していく。ブルーイノベはスイス・フライアビリティ社製の屋内点検用球体ドローンELIOSシリーズの国内総代理店を務める。

■日本電波工業 <6779>  831円   +65 円 (+8.5%)  本日終値
 日本電波工業<6779>が急騰。水晶デバイスの専業メーカーで世界でも屈指の商品競争力を有するが、AIデータセンター関連の有力株でもあり、にわかにマーケットの視線を集めている。今期業績は先行投資負担で営業利益は反落する見通しだが株価には織り込み済み。来期は再び成長路線に復帰する可能性が高いとみられている。投資指標面からも配当利回りが3.6%台と高く、PBR0.6倍台は依然として水準訂正余地が意識されているもようだ。

■さいか屋 <8254>  476円   +36 円 (+8.2%)  本日終値
 さいか屋<8254>が動意。きょう昼前に石破茂首相の退陣観測報道が伝わった。次期自民党総裁を巡る思惑が交錯するなか、株式市場では候補者の1人と目される小泉進次郎農林水産相に絡む銘柄として同社株を物色する動きが出たようだ。さいか屋は神奈川県を地盤とする百貨店老舗。小泉氏のお膝元である同県横須賀市などに店舗を構えている。過去、同氏の似顔絵が描かれた「進ちゃんまんじゅう」を販売したことがある。

■リプロセル <4978>  212円   +15 円 (+7.6%)  本日終値
 リプロセル<4978>が急伸。同社は22日の取引終了後、臨床グレードのiPS細胞について、米食品医薬品局(FDA)のドラッグマスターファイル(DMF)への登録を完了したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。細胞株に関する詳細な情報についてDMFに登録することで、米国においてリプロセル製のiPS細胞を用いた製品の申請手続きが一層、円滑に進められるようになるという。

■AKIBA <6840>  291円   +12 円 (+4.3%)  本日終値
 AKIBAホールディングス<6840>は大幅高。約半年ぶりに年初来高値を更新した。同社はこの日、グループ会社のアドテックが、エッジコンピューティング向け完全自立型AIソリューション「Solist-AI(ソリストエーアイ)」を提供するローム<6963>との間で6月1日にパートナー契約を締結したと発表した。これにより、自社製品や受託開発製品において応答速度・セキュリティ性・柔軟性に優れたAIソリューションの提供を加速させていくという。これが材料視されたようだ。

■デジタリフト <9244>  1,009円   +150 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 デジタリフト<9244>がストップ高。正午ごろ、25年9月末日時点の株主から株主優待制度を導入すると発表しており、これを好感した買いが流入した。毎年9月末日時点で5単元(500株)以上を保有する株主を対象に、AmazonギフトカードやGoogle Playギフトコードなどと交換できるデジタルギフトを一律で2万円分贈呈する。

●ストップ高銘柄
 サスメド <4263>  866円   +150 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値
 マツダ <7261>  994.1円   +150 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

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