株価指数先物【引け後】 25日線と+1σによるレンジで推移

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先物

大阪9月限
日経225先物 39750 -80 (-0.20%)
TOPIX先物 2837.0 -1.5 (-0.05%)

 日経225先物(9月限)は前日比80円安の3万9750円で取引を終了。寄り付きは3万9780円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万9790円)にサヤ寄せする形からやや売りが先行した。ただし、その後はロングが優勢となり、現物の寄り付き直後に4万円の大台を回復すると、4万0270円まで上げ幅を広げた。

 ただし、買い一巡後は急速に上げ幅を縮め、前場中盤以降は3万9850円~3万9950円辺りで保ち合いを継続。ランチタイムでレンジを下抜くと、後場中盤にかけて下へのバイアスが強まり、3万9580円まで下げ幅を広げる場面もみられた。終盤にかけてはショートカバーが入り3万9750円まで下げ幅を縮めて終えた。

 日経225先物は4万円台を回復し、ボリンジャーバンドの+1σ(4万円)を上回ってきたことで、ショートカバーを誘う形になった。20日投開票の参院選で与党が過半数割れしたが、石破茂首相は続投を表明している。政治空白リスクへの警戒が和らぎ、ショートカバーを誘う形となったようだ。

 ただし、買い一巡後は上げ幅を縮め、前場はオプション権利行使価格の4万円を挟んだ上下の権利行使価格となる、3万9750円から4万0250円のレンジで推移。ランチタイムでレンジを下抜けたが、25日移動平均線(3万9440円)が支持線として機能しており、荒い値動きとはなったものの、概ね25日線と+1σによるレンジでの推移だった。

 米国が日本からの輸入品に25%の関税を課す期限が来月1日に迫るなか、関税発動の可能性を市場は織り込んでくるとみられ、積極的なロングは入りにくい状況が続きそうだ。一方で、ある程度譲歩して対米合意に達することができれば、ショートカバーを誘う形で4万円台を再び突破してくる展開が意識されそうだ。

 オプション権利行使価格の3万9500円から4万円のレンジを想定しつつ、レンジ下限接近では押し目待ち狙いのロング対応に向かわせよう。レンジ上限での底堅さがみられる局面では、短期的なロングを入れつつも+1σ水準を支持線に変えてくる展開を見極めることになる。

 NT倍率は先物中心限月で14.01倍に低下した。一時14.09倍に上昇する場面もあったが、200日線(14.03倍)での攻防が目立つなかで、25日線(14.00倍)まで下げている。同線を下回る場面ではその後のリバランスを狙ったNTロングを意識しておきたいところだ。

 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万7831枚、ソシエテジェネラル証券が1万3162枚、サスケハナ・ホンコンが4704枚、JPモルガン証券が2512枚、モルガンMUFG証券が1758枚、バークレイズ証券が1694枚、SBI証券が1364枚、日産証券が1348枚、ゴールドマン証券が1342枚、楽天証券が1325枚だった。

 TOPIX先物はソシエテジェネラル証券が1万9431枚、ABNクリアリン証券が1万9124枚、バークレイズ証券が5118枚、JPモルガン証券が4031枚、モルガンMUFG証券が4027枚、ゴールドマン証券が2638枚、ビーオブエー証券が2232枚、シティグループ証券が929枚、サスケハナ・ホンコンが718枚、野村証券が713枚だった。

株探ニュース

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