話題株ピックアップ【昼刊】:IGポート、ハーモニック、三菱重

投稿:

材料

■IGポート <3791>  1,706円   +158 円 (+10.2%)  11:30現在
 IGポート<3791>は物色人気を集めている。前週末18日取引終了後、連結子会社でアニメ制作を手掛けるプロダクション・アイジーの取締役人事を発表し、新任候補として庵野秀明氏、田中智則氏を挙げた。著名監督として知られる庵野氏の取締役就任を材料視した思惑的な買いが入っている。8月21日付で就任する見通し。庵野氏はテレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」、映画「シン・ゴジラ」などを手掛けた実績を持つ。田中氏はNTTドコモのスマートライフカンパニーの映像サービス部長などを務める。

■ハーモニック <6324>  2,782円   +158 円 (+6.0%)  11:30現在
 ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>は急反発した。ロボット関連株である同社の主力市場の一つである中国では世界最大級の水力発電所の建設が始まった。また、中国当局が外資系企業の再投資を支援する姿勢を示すなど、景気を刺激する政策が相次いで打ち出されている。こうしたなかで、ハーモニックは前週末18日の取引終了後、シンガポールのISDNホールディングス傘下のサーボ・ダイナミクス(SD社)とアジア市場における戦略的販売提携契約を締結したと発表。ハーモニックの主力製品である波動歯車装置や精密遊星減速機、メカトロニクス製品の販売を中国やシンガポールなどのアジア主要地域に拡大する方針を示している。金融市場では米中の貿易協議の進展を巡る期待も根強いなかにあって、ハーモニックの株価は直近で底値離脱の動きを示していた。中国経済を巡る過度な悲観が薄れるなか、アジアでの事業拡大に向けた新規材料を提供した同社株には値頃感が意識されたようだ。

■三菱重工業 <7011>  3,388円   +177 円 (+5.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 三菱重工業<7011>が売買代金上位に食い込むとともに5%を超える上昇で5日移動平均線を陽線で上抜いており、マーケットの視線を集めている。参院選の結果は事前に織り込みが進んでいたことで、きょうは主力株中心にショート筋の買い戻しが利いているが、同社株の場合はここ防衛関連株が調整色を強めていたこともあり、リバウンド狙いで踏み上げ的な動きが目立つ。また、市場関係者からは「きょうは関西電力<9503>が原発新設に向け調査を開始すると伝わったことで人気を集めたが、原発関連の側面で三菱重にも物色の矛先が向いた面もあるようだ」(中堅証券ストラテジスト)という指摘も聞かれる。

■ライフネット生命保険 <7157>  2,179円   +97 円 (+4.7%)  11:30現在
 ライフネット生命保険<7157>が商いを伴い大幅反発している。前週末18日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、7月25日付で東証グロースから東証プライム市場へ市場変更されることになったと発表しており、指数連動ファンドなどによる買い需要発生を先取る形で買われている。同社は、インターネット専業の生命保険会社。26年3月期連結業績は最終利益69億円(前期比15.1%増)を見込む。

■関西電力 <9503>  1,785円   +68 円 (+4.0%)  11:30現在
 関西電力<9503>は高い。関西電が美浜原子力発電所での新たな原発の建設に向けて地質調査を再開する方針にあると、前週末からきょうにかけて複数のメディアが報じた。東日本大震災以降、原発新設の動きが具体化するのは初めてのことで、これを受けて今後の展開を期待した思惑的な買いを呼び込んでいる。なお、会社側は報道について18日にコメントを発表。「当社が発表したものではない」とした上で、新増設やリプレースに関して「具体的な計画について現時点で決定した事実はない」とした。

■セルシス <3663>  1,635円   +49 円 (+3.1%)  11:30現在
 セルシス<3663>が反発している。午前11時ごろ、インテルと特許に関するライセンス契約を締結したと発表しており、好材料視されている。両社が協力することで今後、事業の実態を伴わない特許権者(NPE)による不当な権利行使のリスクが低減され、セルシスの知財面における安全性・安定性を高めることが期待できるとしている。

■岩井コスモ <8707>  2,371円   +63 円 (+2.7%)  11:30現在
 岩井コスモホールディングス<8707>が大幅反発している。前週末18日の取引終了後に発表した26年3月期第1四半期連結決算速報で、最終利益が21億8500万円(前年同期比19.7%増)となったことが好感されている。米国株式収益の増加が牽引した。

■ソフトバンクグループ <9984>  11,535円   +305 円 (+2.7%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が上昇している。米国ではハイテク株中心に根強い買いが続くなかナスダック総合株価指数は連日で最高値更新が続いており、米ハイテク企業に積極投資する同社株にとってナスダック上昇は追い風となっている。前日は同社傘下の英半導体設計アーム・ホールディングスが3%を超える上昇で戻り足を鮮明としていることもポジティブ材料だ。直近は米ウォール・ストリート・ジャーナルが、ソフトバンクGが推進役を担うAIインフラ整備計画「スターゲート」が立ち上げで難航しているとの報道を行ったが、株価への影響は限定的となっている。

■JX金属 <5016>  846.8円   +10.9 円 (+1.3%)  11:30現在
 JX金属<5016>は続伸している。前週末18日の取引終了後に、経済産業省から半導体用スパッタリングターゲットに係る供給確保計画の認定を受けたと発表したことが好感されている。今回の経産省による供給確保計画の認定は、半導体などの安定供給確保に向けた経済安全保障推進法に基づく支援措置の対象として、ひたちなか新工場(仮称)で進めている設備投資計画の一部が認定されたもので、これに伴い最大約22億円の助成を受けることになる。なお、26年3月期業績への影響は軽微としている。

■ソディック <6143>  908円   -67 円 (-6.9%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
 ソディック<6143>は大幅安。前週末18日取引終了後、国内投資ファンドのアドバンテッジパートナーズ(東京都港区)のグループ会社、アドバンテッジアドバイザーズと事業提携した上で資金調達を行うと発表した。第1回新株予約権と第2回無担保転換社債型新株予約権付き社債(CB)を発行するとしており、将来的な株式価値の希薄化を懸念した売りが優勢となっている。新株予約権とCBをあわせ、希薄化率は議決権ベース(6月末時点)で最大21.23%。調達資金約100億円(手取り概算額)はグローバル化の推進や事業拡大のためのM&A、成長政略の加速に向けた投資に充てる。

■ETSグループ <253A>  1,014円   +149 円 (+17.2%) 一時ストップ高   11:30現在
 ETSグループ<253A>の人気加速、一時150円高はストップ高となる1015円まで駆け上がった。初の4ケタ大台乗せで前週末に続き最高値圏を飛翔する展開。電気設備や送電線工事などを手掛けるが、電気工事は基礎工事から鉄塔建設、架線構築までワンストップで対応できるのが強み。足もとデータセンター関連の案件獲得も好調で関連有力株として物色人気が集中している。急騰習性があるうえ、株式需給面では信用買い残がそれほど積み上がっておらず、上値の軽さが意識されているようだ。

■情報戦略テクノロジー <155A>  549円   +62 円 (+12.7%) 一時ストップ高   11:30現在
 情報戦略テクノロジー<155A>が反発、490円近辺で収れんする5日・25日移動平均線を足場に目先上放れの動きに転じている。大企業を主要顧客にデジタルトランスフォーメーション(DX)内製支援サービスなどを展開、アジャイル型の開発手法で旺盛な需要を捉えている。生成AIの活用支援にも力を入れている。そうしたなか、前週末18日取引終了後にAI人材育成やAI導入支援サービスを提供するx3d(東京都港区)と業務提携を行うことを決議したと発表した。将来的な企業価値向上を目指す施策の一環と位置付けており、株式市場でも業容拡大に向けた期待が買いを誘導している。

■トリプルアイズ <5026>  1,229円   +133 円 (+12.1%)  11:30現在
 トリプルアイズ<5026>が反発している。同社はきょう、グループのゼロフィールドが米国で3拠点目となるデータセンターをアーカンソー州に新設すると発表しており、これが材料視されているようだ。これは、ビットコインを中心とした暗号資産マイニングの継続的な需要拡大を受けたもの。稼働開始は9月を予定し、マイニングマシンの導入を行う企業に向けたインフラとして、既存拠点とあわせて供給能力と運用対応力の強化を図るとしている。

■エムビーエス <1401>  1,255円   +89 円 (+7.6%)  11:30現在
 エムビーエス<1401>が急反発した。同社は前週末18日の取引終了後、取得総数10万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.40%)、取得総額1億5000万円を上限とする自己株式の取得を決めたと発表した。これを材料視した買いが集まった。自社株の取得期間は7月22日から2026年5月20日まで。資本効率の向上と、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を目指す。

■マイクロアド <9553>  527円   +28 円 (+5.6%)  11:30現在
 マイクロアド<9553>が大幅高で3日ぶりに反発している。午前9時ごろ、中国人旅行予約データを活用した「中国SNSへの広告配信サービス」を開始したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。同サービスは提携相手で、香港においてデータプラットフォーム事業を展開するエタニティエックス・マーケティング・テクノロジー社が持つ中国の旅行予約データを活用して提供する。中国の日本旅行確定者へ、エタニティエックスが中国の旅行予約サイトなどから収集した9600億を超えるデータを活用して、中国主要SNSへの高精度なターゲティング広告配信を行うとしており、広告主は中国人観光客に対し、旅マエから旅ナカまで適切なタイミングで、SNSを通じた商品・サービスの訴求が可能になる。また、中国人が日常的に利用するスマートフォンアプリ12種のオープンスクリーン枠(スマートフォンアプリを立ち上げる際に画面表示される広告枠)の広告配信サービスにおいて、エタニティエックスと日本における国内独占販売権を締結したと、あわせて発表している。

●ストップ高銘柄
 unbanked <8746>  396円   +80 円 (+25.3%) ストップ高   11:30現在
 東邦レマック <7422>  899円   +150 円 (+20.0%) ストップ高   11:30現在
 Lib Work <1431>  785円   +100 円 (+14.6%) ストップ高   11:30現在
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

オンラインで簡単。
まずは無料で口座開設

松井証券ならオンラインで申し込みが完結します。
署名・捺印・書類の郵送は不要です。