前週末18日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―
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■Aクリエイト <8798> 328円 (+80円、+32.3%) ストップ高 東証プライムの上昇率トップ。アドバンスクリエイト <8798> [東証P]がストップ高。生命保険や損害保険の販売代理店事業を手掛けており、Webサイトを中心に商品の紹介や販売を展開する。業績は低迷が続き、今年3月末時点で債務超過となっている。そうしたなか、17日取引終了後にライフネット生命保険 <7157> [東証G]、SBIホールディングス <8473> [東証P]、FWD生命保険、ブロードマインド <7343> [東証G]、メットライフ生命保険に対し、普通株と優先株を1株150円で第三者割当増資を実施(払込日は9月5日)することを発表、合計約70億円を調達する。これがポジティブサプライズとなり投資マネーを呼び込む格好となった。 ■FDK <6955> 432円 (+80円、+22.7%) ストップ高 FDK <6955> [東証S]がストップ高。同社は17日、水素貯蔵タンク用の新材料として高容量AB2型水素吸蔵合金を新たに開発したと発表した。水素貯蔵量の体積効率が液体水素の約2倍、高圧水素ガスの約7倍あり、重量当たりの水素貯蔵量は現在電池用途で主流のAB5型水素吸蔵合金と比べて約20%向上しているという。水素ステーション、燃料電池向けなど幅広い水素貯蔵タンクに対応可能としている。この発表を材料視した買いが足もと急速に強まったようだ。 ■Hmcomm <265A> 911円 (+150円、+19.7%) ストップ高 Hmcomm <265A> [東証G]がストップ高。17日取引終了後、滋賀県守山市が公募した「官民連携プロジェクトサポート事業」で、同社が提案した「衛星データ×FAST-D漏水検知システム」が採択されたと発表。これが材料視された。市内の水道インフラの老朽化対策として、漏水を検知する実証実験を実施する。衛星データや地理空間情報から事前に抽出した漏水の可能性が高いエリアに対し、同社が開発した異音検知AIソリューション「FAST-D」を用いて地中からの漏水音を収集し、これを解析して漏水兆候の有無や優先対応エリアの特定などを行う。この実証で得られた知見をもとに他の自治体への横展開を目指す。 ■スマサポ <9342> 1,138円 (+150円、+15.2%) ストップ高 スマサポ <9342> [東証G]がストップ高。17日の取引終了後に、25年9月末日時点の株主から株主優待制度を新設すると発表しており、これを好感した買いが流入した。毎年9月末日及び3月末日時点で3単元(300株)以上を保有する株主を対象に、保有株数300株以上600株未満でQUOカード2000円分(年間4000円分)、保有株数600株以上で同8000円分(年間1万6000円分)を贈呈する。 ■美濃窯 <5356> 1,139円 (+132円、+13.1%) 美濃窯業 <5356> [東証S]が続急騰。18日朝放送のBSテレビ東京系報道・情報番組「日経モーニングプラスFT」の「それいけマネー編集長」のコーナーで紹介されたことが好材料視されたようだ。「銘柄選びに生かせるIR資料」のテーマで、セメント向け耐火物でトップクラスであることや配当利回りの高さや、低PBRであることなどが紹介された。 ■コンヴァノ <6574> 9,240円 (+710円、+8.3%) コンヴァノ <6574> [東証G]が3日続急伸。17日の取引終了後に8月1日を基準日として1株を10株に株式分割すると発表したことが好感された。投資家がより投資しやすい環境を整えるため、株式分割により投資単位を引き下げ、更なる株式の流動性向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。 ■ノリタケ <5331> 4,220円 (+310円、+7.9%) 東証プライムの上昇率4位。ノリタケ <5331> [東証P]が急反発。投資会社であるストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)が17日の取引終了後に関東財務局へ提出した大量保有報告書で、ノリタケの株式について5.10%を保有していることが新たに明らかになった。アクティビストの保有により、資本効率の向上に向けた取り組みを積極化するとの思惑が広がり、買いが集まった。報告義務発生日は7月10日。保有目的は「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと」としている。 ■デジプラ <3691> 1,139円 (+75円、+7.1%) デジタルプラス <3691> [東証G]が4日続急伸。17日の取引終了後、子会社デジタルフィンテックが運営する「デジタルウォレット」を、資金移動業に対応した「デジタルウォレット」として9月までにリリースすると発表しており、好材料視された。資金移動業取得に伴う今回のリリースにより、報酬などの役務提供や中古品買い取り金など対価性のあるものを、地方銀行を含む全銀行やPayPayマネーライトやAmazonギフトカードなどのキャッシュレスから選んでリアルタイム受け取りができるようになる。まずは、国内主要ペイや各種サービスとの連携から着手し、将来的には地域通貨・暗号資産取引所・証券口座・海外のキャッシュレス・プリペイドなど、対応範囲を段階的に拡大し、金融機関や国の垣根を超えた送金先の多様化を図るとしている。 ■SBG <9984> 11,230円 (+535円、+5.0%) 東証プライムの上昇率8位。ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が続急伸。台湾積体電路製造(TSMC)が市場予想を上回る決算を発表したことが17日のニューヨーク市場においてハイテク株の支援材料となり、ナスダック総合株価指数は4連騰で過去最高値を連日で更新した。ソフトバンクG傘下の英アーム・ホールディングス も株価水準を切り上げていた。17日には英国政府によるAI開発の推進を目的とした10億ポンドの投資計画が伝わったほか、日本時間18日には、みずほフィナンシャルグループ <8411> [東証P]とソフトバンクG傘下のソフトバンク <9434> [東証P]がAI領域での戦略的包括提携契約の締結を発表。AI関連での成長性を意識させる材料が相次いだことを受け、ソフトバンクGに対しては断続的に資金が流入し、上値指向を強めた。上昇率は一時5%を超え、1万1000円台に乗せた。 ■ワイエイシイ <6298> 839円 (+35円、+4.4%) ワイエイシイホールディングス <6298> [東証P]が大幅続伸。18日午後0時30分、同社子会社が米ライナス・バイオテクノロジー社との間で、毛髪を用いた自閉症解析サービスの提供に関する契約を締結したと発表した。あわせて筑波大学と毛髪を用いた小児発達障害の診断方法に関する臨床応用技術の開発に関して基本合意し、覚書に調印したと開示。これらが株価の刺激材料となった。ライナス社とは毛髪による疾病解析検査サービスの社会実装を目的とした合弁会社を設立する予定となっていたが、設立までの暫定的な取り組みとして自閉症解析サービスを展開する。ワイエイシイ子会社は日本国内における毛髪検体の収集やプロモーション活動を担い、ライナス社は収集した検体のデータ解析を行う。 ■TKP <3479> 1,791円 (+69円、+4.0%) ティーケーピー <3479> [東証G]が3日ぶり大幅反発。SBI証券は17日、TKPの目標株価を2480円から2590円に増額修正した。投資判断は「買い」を継続する。貸会議室の坪当たり売上高がコロナ前の水準を上回ったことなどを評価したうえで、会議室や宿泊施設の貢献が続くと想定。連結対象となったノバレーゼ <9160> [東証S]は、第1四半期(3-5月)が婚礼需要の閑散期で減益要因となったが、施行組数・組単価などは堅調に推移しているとの見方を示す。約35億円の自社株買いを同社が実施したことを踏まえ、同証券は26年2月期以降のEPS(1株利益)予想を増額修正した。 ■キャスター <9331> 880円 (+22円、+2.6%) キャスター <9331> [東証G]が反発。18日正午過ぎに、グループ会社LUVOが、財務分析AIエージェント「ECHO BOARD(エコーボード)」を開発し事前登録の受け付けを開始したと発表しており、好材料視された。「ECHO BOARD」は、キャスターグループが蓄積してきた会計・財務支援の実績とAIエージェントの技術研究・知見をもとに開発。非公開の財務データをアップロードするだけで、WEB検索や情報分析に特化したAIエージェントが即座に連携し、データの取得・整理・要約・分析までを一気通貫で支援する。 ■ネオマーケ <4196> 1,382円 (+34円、+2.5%) ネオマーケティング <4196> [東証S]が7日続伸。17日の取引終了後、一般生活者によるSNS投稿を活用し、信頼性の高いクチコミを継続的に創出する新しいインフルエンサーマーケティング支援サービス「Looply(ループリー)」の提供を開始すると発表しており、好材料視された。同サービスは、主にInstagramやTikTokで高品質な投稿実績を持つ一般のクリエイターを活用し、企業の商品に関するリアルな使用感・体験談を多数発信するもの。クリエイターの選定はすべて手動でリストアップし、フォロワー数1000~5000程度の投稿の質が高いユーザーを選定するほか、エンゲージ率(投稿に対するユーザーの反応の割合)5~10%、アクティブフォロワー率70%以上を基準に起用するなどが特徴としている。 ■栄研化 <4549> 2,136円 (+36円、+1.7%) 栄研化学 <4549> [東証P]が4日続伸。17日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、イギリスに本拠を置く投資会社ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドとその共同保有者による保有割合が26.78%から27.83%に上昇したことが判明しており、これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は、投資及び経営陣に対する経営の助言並びに状況に応じて重要提案行為などを行うことで、報告義務発生日は7月10日となっている。 ■ビジョナル <4194> 11,060円 (+165円、+1.5%) ビジョナル <4194> [東証P]が3日続伸。SBI証券が17日、ビジョナルについて投資判断「買い」、目標株価1万4450円で新規にカバレッジを開始した。中長期の視点で優秀な人材の確保を目指す企業のニーズは拡大が見込まれるとし、ダイレクトリクルーティングの動きについても一段と活発化すると想定。蓄積したデータと生成AIの技術力を背景に、他社が容易に真似できない「社内版ビズリーチ by HRMOS」をローンチしたことで、HRMOS事業の収益改善と業界内での優位性が一段と高まるとの見方を示す。同証券はビジョナルの26年7月期営業利益が249億7000万円になると予想する。 ■イメージワン <2667> 249円 (+3円、+1.2%) イメージ ワン <2667> [東証S]が反発。17日の取引終了後、GFA <8783> [東証S]を割当先とする223万2100株の第三者割当増資と、GFA及びその筆頭株主であるシーキャッスル・シンガポール社を割当先とする第14回新株予約権の発行を行うと発表しており、財務体質の強化につながるとの見方から買われたようだ。払込期日・割当日は8月4日の予定で、調達資金30億1365万円は運転資金及びヘルスケアソリューション関連システム開発資金、アリスタゴラVCイスラエル・テクノロジー(ファンド)への出資資金、原子力産業関連分野開発資金、M&Aなどに充てる予定だ。なお、希薄化率は最大で113.97%となる。 ■日ハム <2282> 4,949円 (+56円、+1.1%) 日本ハム <2282> [東証P]が続伸。18日、2日に発表した株式売り出しの受渡日を迎えた。売り出し価格は15日に4809円で決まったが、18日は一時4950円台まで上昇。利益確定売りをこなし値を上げていた。株式売り出しが一巡し、今後の需給改善期待も膨らんでいたようだ。 ■ジオコード <7357> 1,130円 (+12円、+1.1%) ジオコード <7357> [東証S]が3日続伸。18日朝方、AI検索に対応した新たなマーケティング支援サービス「AIO(AI最適化)/LLMO(大規模言語モデル最適化)、AI最適化サービス」の提供開始を発表した。これまで培ってきたSEO対策サービスのノウハウと最新のAI最適化技術を融合させ、従来のSEO施策を拡張した包括的なサービス体制を整備し、今回のサービス提供に至った。 ■プロディ <5580> 1,701円 (+16円、+1.0%) プロディライト <5580> [東証G]が反発。同社は17日の取引終了後、6月度の主要KPI(重要業績評価指標)を公表した。クラウド型電話システム「INNOVERA(イノベラ)」のアカウント数は4万8479アカウントとなった。増加基調を続け、前年同月(3万9325アカウント)との比較では23%増となった。同社独自のIP電話回線「IP-Line」のチャネル数は7万7014チャネルと、前年同月(7万1815チャネル)と比べて7%増となった。堅調な業況を示したことが買いを誘う要因となったようだ。 ※18日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース