富田隆弥の【CHART CLUB】 チャートは「夏相場」の準備万端

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コラム

「チャートは『夏相場』の準備万端」

◆3万9000円台で日柄調整(もみ合い)を続ける日経平均株価。20日に参議院選挙の投開票があり、今月下旬からは4-6月期の決算発表が本格化する。さらに米連邦公開市場委員会(FOMC、29日~30日)と日銀金融政策決定会合(30日~31日)、そして8月1日の米国による25%の関税発動を控え、なおも日柄調整が続く展開も想定される。

◆ただし、懸念要因はマーケットでだいぶ織り込まれた可能性がある。日経平均株価は6月30日高値の4万0852円から間もなく3週目を迎える。右肩上がりで推移する25日移動平均線(17日時点3万9325円)が支持線として機能する一方、RCI(順位相関指数)の短期線が底打ち信号を灯しており、いつ反発(切り返し)してもおかしくない状況だ。

◆為替(ドル円)は16日に一時149.18円まで円安に振れた。為替の日足チャートは「142~148円」の保ち合いを上放れて150円台を目指す可能性が出てきた。また、裁定買い残は11日時点で1兆2493億円と4週連続で減少。約8カ月半ぶりの低水準まで整理が進み、先物取引に伴う現物株買いの余地が増している。

◆日柄調整が一巡し、今月下旬に相場が動き出す可能性は十分にある。6月30日高値の4万0852円に向けて上値を試す流れになると、昨年7月に付けた史上最高値の4万2426円を目指すことになる。動き出せば材料も後から付いてくる。関東甲信などで梅雨が明け、日本株の夏到来にも期待が膨らむ。

(7月17日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

株探ニュース

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