来週の為替相場見通し=参院選の結果次第で波乱も
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来週のドル円相場は、20日投開票の参院選の結果次第で大きく揺れる波乱含みの展開となる可能性がある。予想レンジは1ドル=146円00銭~151円00銭。 与党である自民、公明両党は苦戦を強いられており、非改選をあわせた過半数の維持に必要な50議席の獲得は微妙な情勢だ。結果次第では野党が主張する消費減税が現実味を帯び、財政が悪化するとの懸念から円が売られやすくなるだろう。与党の過半数割れはある程度相場に織り込み済みとみられるが、政権の枠組みや財政政策を巡るニュースに反応して値動きが大きくなることが想定される。 ただ、与党が大敗せず石破茂首相の続投が確実となった場合は円の買い戻しが見込まれる。また、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の解任思惑が強まった場合や、23日に行われる高知県金融経済懇談会に出席する内田真一副総裁の発言で日銀の追加利上げ観測が再燃した場合はドル売り・円買いに傾くだろう。 なお、来週に米国で発表される主な経済指標は、21日に6月の景気先行指標総合指数、22日に7月のリッチモンド連銀製造業指数、23日に6月の中古住宅販売件数、24日に7月の購買担当者景気指数(PMI)速報値と6月の新築住宅販売件数、25日に6月の耐久財受注など。国内では25日に7月の東京都区部消費者物価指数(CPI)が公表される。 出所:MINKABU PRESS