話題株ピックアップ【夕刊】(2):イントループ、GENDA、ソフトバンクG
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■INTLOOP <9556> 6,720円 +250 円 (+3.9%) 本日終値 INTLOOP<9556>が3日ぶりに反発した。同社は16日の取引終了後、プロジェクトマネジメントに特化した子会社の設立を発表。収益貢献を期待した買いが入ったようだ。顧客企業が抱えるプロジェクト・マネージャー(PM)人材不足の課題に関して、PM代行・支援を通じて解決を目指す。これまで数々の実績を積み上げてきたイントループのPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)に関する事業本部を独立・子会社化し、権限の明確化と意思決定の迅速化を図るとともに、グループ全体の更なる成長につなげる。 ■GENDA <9166> 901円 +33 円 (+3.8%) 本日終値 GENDA<9166>は大幅続伸した。同社は16日の取引終了後、6月の売上高が前年同月比51.8%増の120億8500万円だったと発表した。26年1月期における6月までの累計の売上高は前年同期比43.1%増の585億1200万円に伸長。これをポジティブ視した買いが集まった。6月単月をセグメント別にみると、エンタメ・プラットフォーム事業ではアミューズメントが前年同月比62.7%増の83億6700万円、カラオケが同24.2%増の19億7400万円となった。 ■ソフトバンクグループ <9984> 10,695円 +245 円 (+2.3%) 本日終値 ソフトバンクグループ<9984>が反発。同社傘下のソフトバンク<9434>が16日に、コールセンターの応答業務を人工知能(AI)で代行するサービスを開発したことを発表した。生成AIが自らの思考で顧客の言葉に対応し、自然な会話で回答する。また、回答データをもとにAIが自律的に学習を行い、クオリティーの改善にもつなげる。ソフトバンクGはAIの社会実装で業界のリード役を担っているが、この日に開催された自社イベントで孫正義会長兼社長は「AIエージェント」に関して、エージェントが自己増殖する仕組みにより、自社グループで10億のAIエージェントをつくる計画を公表しており、これも株価の刺激材料となったもようだ。 ■HENNGE <4475> 1,622円 +32 円 (+2.0%) 本日終値 HENNGE<4475>は続伸。同社は16日、クラウドセキュリティサービス「HENNGE One」が八千代ソリューションズ(東京都台東区)のクラウド設備管理システム「MENTENA」とのシングルサインオン連携に対応したと発表した。収益面でのポジティブな影響を期待した買いを誘ったようだ。HENNGE Oneの利用企業は、複数のID・パスワードの管理が不要になり、不正アクセスのリスクを抑えながらMENTENAを安心して利用できるようになる。MENTENAは設備管理業務の効率化につながるシステムとして、製造業やビルメンテナンス、ガス・電力会社などで幅広く活用されているという。HENNGEは3日にもCLINKS(東京都中央区)の法人向け生成AIチャットツール「ナレフルチャット」とのシングルサインオン連携を発表していた。 ■セブン&アイ <3382> 2,007.5円 -202.5 円 (-9.2%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ セブン&アイ・ホールディングス<3382>が急落。カナダのコンビニエンスストア大手であるアリマンタシォン・クシュタール社は現地時間16日、セブン&アイに対する買収提案を撤回すると発表した。これを受け日本時間17日午前10時、セブン&アイはクシュタール社の発表を受けてコメントを開示した。セブン&アイはクシュタール社が協議を一方的に終了し、買収提案を撤回する決定を下したことを確認したとしたうえで、「北米のコンビニエンスストア事業を含む当社グループ事業の価値顕在化による、単独での価値創造の施策を今後も継続して遂行していく」との見解を示した。セブン&アイ株は、買収提案の撤回の発表に対しネガティブな反応を示している。クシュタール社の発表が伝わったことを受け、東京証券取引所はセブン&アイ株の売買を17日午前8時20分から停止。セブン&アイ側の適時開示を踏まえ、午前10時16分に売買を再開した。 ■水戸証券 <8622> 537円 -9 円 (-1.7%) 本日終値 水戸証券<8622>は後場軟調。同社は17日午前11時30分、26年3月期第1四半期(4~6月)の単独決算の速報を発表。営業収益が前年同期比17.9%減の33億1900万円、営業利益が同70.3%減の2億3900万円、最終利益が同60.4%減の3億3700万円になった。大幅な減益となり、嫌気されたようだ。トレーディング損益が増えたものの、株式委託手数料や募集手数料が減少した。これが嫌気され、売りを促している。 ■INPEX <1605> 2,048.5円 -21.5 円 (-1.0%) 本日終値 INPEX<1605>やENEOSホールディングス<5020>が軟調。16日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の8月限が前日比0.14ドル安の1バレル=66.38ドルと下落した。16日に米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報でガソリン在庫が増加したことなどから需給悪化を警戒する売りが優勢となった。これを受けINPEXなど石油関連株は軟調な値動きとなった。 ■ウインテスト <6721> 156円 +50 円 (+47.2%) ストップ高 本日終値 ウインテスト<6721>が後場に上げ幅を急拡大した。同社は17日、先端技術を駆使した液体レンズ「RYUGU」の販売を正式に開始したと発表。これが材料視され、資金の流入を誘う形となったようだ。液体をレンズとして使用し、焦点を瞬時に調整できるのが特長。スマートフォンや医療用内視鏡などさまざまな撮像用途に応用できるという。現在、研究機関や自動車メーカー、カメラメーカーのほか、顕微鏡メーカーなど多くの顧客から受注を前提とした引き合いがあるとしている。 株探ニュース