米外為市場サマリー:FRB議長解任報道を受け一時146円90銭台に急落

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為替

 16日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=147円88銭前後と前日と比べて1円00銭程度のドル安・円高で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=172円09銭前後と同60銭強のユーロ安・円高だった。

 この日に米労働省が発表した6月の卸売物価指数(PPI)は、前月比の上昇率が横ばいとなり、5月の0.3%上昇から伸びが鈍化した。米関税政策の影響で米国の物価上昇圧力が強まるとの過度な警戒感が和らぐなか、米長期金利が低下するとともに日米金利差の縮小を見込んだドル売り・円買いが先行。トランプ米大統領が与党・共和党議員との会合で米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の解任に言及したと一部で報じられると、金融政策の混乱を懸念したドル売りが流入し、ドル円相場は一時146円92銭まで急落した。その後はトランプ氏が「パウエル氏解任の可能性は極めて低い」などと述べたことから下げ渋る動きとなったが、FRB議長の進退を巡って不透明感が強まったことから戻りは限定的だった。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1641ドル前後と前日に比べて0.0040ドル程度のユーロ高・ドル安だった。

出所:MINKABU PRESS

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