話題株ピックアップ【夕刊】(2):エラン、ベクトル、ニトリHD

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材料

■エラン <6099>  801円   +13 円 (+1.7%)  本日終値
 エラン<6099>が3日ぶりに反発。15日の取引終了後、東京証券取引所への上場申請を決めた、メディカルアパレルの開発・販売を行うクラシコ(東京都港区)の株式を取得し持ち分法適用会社化すると発表しており、好材料視された。なお、議決権所有割合は33.33%になる。

■ベクトル <6058>  1,107円   +15 円 (+1.4%)  本日終値
 ベクトル<6058>が続伸し年初来高値を更新した。15日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高148億200万円(前年同期比6.7%増)、営業利益16億8900万円(同22.9%増)、純利益7億6700万円(同39.6%増)と大幅増益となり、上期計画に対する営業利益の進捗率が80%に達したことが好感された。主力のPR・広告事業で、前期にテコ入れを行った動画広告配信サービスを提供するNewsTVや韓国事業が順調に回復に向かっているほか、タクシーサイネージ事業が好調。また、PR TIMES<3922>が手掛けるプレスリリース配信事業が過去最高の四半期売上高・営業利益を更新したことも貢献した。なお、26年2月期通期業績予想は、売上高630億円(前期比6.3%増)、営業利益85億円(同5.9%増)、純利益50億円(同19.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■ニトリホールディングス <9843>  13,145円   +100 円 (+0.8%)  本日終値
 ニトリホールディングス<9843>がしっかり。15日の取引終了後に、9月30日を基準日として1株を5株に株式分割すると発表したことが好材料視された。投資単位あたりの金額を引き下げることで、株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。

■ティーケーピー <3479>  1,741円   -170 円 (-8.9%)  本日終値
 ティーケーピー<3479>が急反落した。同社は15日の取引終了後、26年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。売上高が前年同期比2.3倍の244億6500万円となった一方、経常利益は同5.9%減の16億5900万円となった。利益の着地水準については物足りなさが意識され、売りを促した。同社は貸会議室大手。TOB(株式公開買い付け)を通じて昨年12月に連結子会社にしたノバレーゼ<9160>が連結対象に加わった。ブライダル関連のノバレーゼ事業の季節性により、同事業については営業利益以下への貢献度合いは限定的なものとなった。

■いちご <2337>  373円   -36 円 (-8.8%)  本日終値  東証プライム 下落率3位
 いちご<2337>は大幅安。15日取引終了後に26年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比50.2%減の124億8700万円、最終利益は同35.1%減の23億3100万円だった。物件売却の多くを第2四半期以降に見込むなか、前年同期と比べて物件の売却収入が減少した。これを嫌気した売りが出た。なお、通期の増益予想は据え置いた。

■FPパートナー <7388>  1,969円   -163 円 (-7.7%)  本日終値  東証プライム 下落率5位
 FPパートナー<7388>は大幅安で年初来安値を更新した。15日取引終了後、25年11月期単独業績予想について売上高を402億3200万円から326億300万円(前期比8.5%減)へ、営業利益を61億3000万円から20億5100万円(同61.5%減)へ下方修正すると発表。これを嫌気した売りが優勢となった。前期の同社に関する一部報道を起因として営業社員のマインドが低下し、顧客提案に影響が生じた結果、足もとで収益性の高い商品の販売が低調なため。なお、配当については従来予想を据え置いた。

■インフォメティス <281A>  1,435円   +300 円 (+26.4%) ストップ高   本日終値
 インフォメティス<281A>がストップ高。電力消費量などのデータをAIで分析し可視化するサービスを展開している。電力管理スマートフォンアプリ「enenowa(エネノワ)」や「ienowa(イエノワ)」、「hitonowa(ヒトノワ)」などを手掛け、電力消費者向けだけでなく電力事業者向け支援ビジネスも行っており、スマートメーターなど開発案件やデータ分析関連で需要取り込みが進む。25年12月期は売上高がゾーン下限で前期比35%増の13億2500万円、同じく営業利益は1億円予想が下限だが、これでも前期と比較して倍増見通しにある。6月末には、同社が推進した世界初の機器分離推定技術(NILM)に関する国際標準規格が発行されたと開示したことを材料に急速人気化した経緯がある。貸株市場を通じた空売りが高水準に積み上がっており、市場では「6月末の急騰時に複数の外資系証券経由で空売りが急増し、足もと何らかの理由でその貸株返還圧力がかかった可能性がある」(中堅証券ストラテジスト)という指摘が出ている。

■JRC <6224>  1,442円   +300 円 (+26.3%) ストップ高   本日終値
 JRC<6224>がストップ高。15日の取引終了後、8月中間期連結業績予想について、営業利益を6億1700万円から9億1700万円(前年同期比40.9%増)へ上方修正し、あわせて中間配当予想を13円から14円(年28円)へ引き上げたことを好感した買いが流入した。売上高は63億3600万円(前年同期比28.0%増)の従来見通しを据え置いたものの、昨年9月に買収した高橋汽罐工業において、3月完了の利益率の高い大型案件が多かったことなどが要因としている。なお、26年2月期通期業績予想は、売上高136億6300万円(前期比23.5%増)、営業利益17億2800万円(同25.5%増)の従来見通しを据え置いている。同時に発表した第1四半期(3~5月)決算は、売上高33億9400万円(前年同期比44.1%増)、営業利益7億円(同2.8倍)だった。コンベヤ事業で高橋汽罐を中心としたメンテナンスが好調だったほか、ロボットSI事業も前年同期の実績を大きく上回った。

■東邦レマック <7422>  466円   +80 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値
 東邦レマック<7422>がストップ高。15日の取引終了後に、年間購入上限額を10億円とする暗号資産購入枠を設定すると発表しており、これを好材料視する買いが殺到した。対象となる暗号資産はビットコインやイーサリアムなどで、実施期間は7月から来年6月まで。財務基盤の安定化と将来の成長領域への対応を見据え、段階的に取得・保有するとしている。なお、業績への影響は軽微としている。

株探ニュース

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