話題株ピックアップ【昼刊】:ABEJA、JCRファ、東宝
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■ABEJA <5574> 4,115円 +615 円 (+17.6%) 一時ストップ高 11:30現在 ABEJA<5574>が一時ストップ高の水準に当たる前日比700円高の4200円まで買われ、年初来高値を更新した。同社は15日の取引終了後、25年8月期単独業績予想の上方修正を発表。売上高は34億5000万円から35億8000万円(前期比29.4%増)へ、営業利益は3億7000万円から4億4000万円(同51.5%増)へ、最終利益は3億5900万円から3億9100万円(同78.8%増)へ引き上げた。これを好感した買いが集中した。生成AIの大規模言語モデル(LLM)関連が売り上げの牽引役になり、第3四半期(3~5月)が計画を上振れたことに加えて、第4四半期(6~8月)も同様の上振れが見込まれている。第3四半期累計(24年9月~25年5月)は売上高が26億9300万円(前年同期比31.7%増)、営業利益が3億9900万円(同2.1倍)、最終利益が3億5300万円(同2.3倍)だった。ABEJAはあわせて新エネルギー・産業技術総合開発機構が公募した「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/競争力ある生成AI基盤モデル(GENIAC)」で、同社が提案した「ロングコンテキスト対応基盤モデルとAIエージェント構築に関する研究開発」が採択を受けたと発表した。同事業は第3期事業に当たるが、ABEJAは第1期事業と第2期事業にも取り組んでおり、これまで得た知見を生かし、精度及び利便性が高いLLMとそれに基づくAIエージェントの構築に取り組む。なお、今期の業績に与える影響は軽微であるとした。 ■JCRファーマ <4552> 668円 +65 円 (+10.8%) 一時ストップ高 11:30現在 東証プライム 上昇率2位 JCRファーマ<4552>は急騰。15日の取引終了後、同社の血液脳関門通過技術である「J-Brain Cargo技術」に関し、アルツハイマー病治療薬の開発を目指して、米国のアキュメン・ファーマシューティカルズとライセンスのオプション契約を締結したと発表。これをポジティブ視した買いが集まったようだ。アルツハイマー病の病理学的要因であるアミロイドベータオリゴマーを標的とする治療薬の開発に向けて、同技術を活用する。JCRファはアキュメン社から契約一時金を受領するほか、アキュメン社によるオプション権行使後には、開発マイルストーンフィーとして最大4000万ドル、販売マイルストーンフィーとして最大5億1500万ドル、合計で最大5億5500万ドルを受け取る見通し。販売後は正味売上高に応じた段階的ロイヤルティーを受領する権利を持つ。 ■東宝 <9602> 9,121円 +834 円 (+10.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位 東宝<9602>が急反発し年初来高値を更新している。15日の取引終了後、26年2月期の連結業績予想について、純利益を375億円から435億円(前期比0.3%増)へ上方修正したことが好感されている。上場有価証券2銘柄を売却したことに伴い、投資有価証券売却益89億円を特別利益として計上することなどが要因という。なお、売上高3000億円(同4.2%減)、営業利益570億円(同11.9%減)の従来見通しを据え置いている。同時に発表した第1四半期(3~5月)決算は、売上高848億7800万円(前年同期比1.3%減)、営業利益193億3900万円(同21.3%減)、純利益115億6500万円(同28.4%減)だった。TOHO animation作品の国内外の配信権利用などが好調に推移したものの、前年同期に「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」「変な家」の高稼働に加え、「ゴジラ-1.0」の配信権収入を計上したことなどの反動があり、減収減益を余儀なくされた。 ■京阪神ビルディング <8818> 1,528円 +30 円 (+2.0%) 11:30現在 京阪神ビルディング<8818>が反発している。15日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、投資会社であるストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)の保有割合が5.97%から7.14%に上昇したことが判明しており、これを受けて需給思惑的な買いが入っているようだ。なお、保有目的は純投資及び状況に応じて重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は7月8日となっている。 ■スクエニHD <9684> 9,888円 +174 円 (+1.8%) 11:30現在 スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が3日ぶりに反発。シンガポールに拠点を置く3Dインベストメント・パートナーズがスクエニHDの株式を買い増していたことが15日の取引終了後に明らかとなった。同日に提出された変更報告書によると、3Dインベストメント・パートナーズの保有割合は11.93%から13.12%に上昇した。保有目的は「純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為を行うこと」としている。報告義務発生日は8日。 ■エラン <6099> 797円 +9 円 (+1.1%) 11:30現在 エラン<6099>が3日ぶりに反発している。15日の取引終了後、東京証券取引所への上場申請を決めた、メディカルアパレルの開発・販売を行うクラシコ(東京都港区)の株式を取得し持ち分法適用会社化すると発表しており、好材料視されている。なお、議決権所有割合は33.33%になる。 ■ニトリホールディングス <9843> 13,070円 +25 円 (+0.2%) 11:30現在 ニトリホールディングス<9843>がしっかり。15日の取引終了後に、9月30日を基準日として1株を5株に株式分割すると発表したことが好材料視されている。投資単位あたりの金額を引き下げることで、株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。 ■ティーケーピー <3479> 1,747円 -164 円 (-8.6%) 11:30現在 15日に決算を発表。「3-5月期(1Q)経常は6%減益で着地」が嫌気された。 ティーケーピー <3479> [東証G] が7月15日大引け後(15:30)に決算を発表。26年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比5.8%減の16.5億円に減り、通期計画の60億円に対する進捗率は5年平均の33.6%を下回る27.7%にとどまった。 ■いちご <2337> 378円 -31 円 (-7.6%) 11:30現在 東証プライム 下落率5位 15日に決算を発表。「3-5月期(1Q)経常は37%減益で着地」が嫌気された。 いちご <2337> [東証P] が7月15日大引け後(15:30)に決算を発表。26年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比37.4%減の23.2億円に落ち込み、通期計画の148億円に対する進捗率は15.7%にとどまり、5年平均の28.2%も下回った。 ■FPパートナー <7388> 1,986円 -146 円 (-6.9%) 11:30現在 東証プライム 下落率6位 FPパートナー<7388>は大幅安で年初来安値を更新した。15日取引終了後、25年11月期単独業績予想について売上高を402億3200万円から326億300万円(前期比8.5%減)へ、営業利益を61億3000万円から20億5100万円(同61.5%減)へ下方修正すると発表。これを嫌気した売りが優勢となっている。前期の同社に関する一部報道を起因として営業社員のマインドが低下し、顧客提案に影響が生じた結果、足もとで収益性の高い商品の販売が低調なため。なお、配当については従来予想を据え置いた。 ■マネーフォワード <3994> 4,766円 -284 円 (-5.6%) 11:30現在 東証プライム 下落率7位 15日に決算を発表。「3-5月期(2Q)経常は赤字拡大」が嫌気された。 マネーフォワード <3994> [東証P] が7月15日大引け後(15:30)に決算を発表。25年11月期第2四半期累計(24年12月-25年5月)の連結経常損益は18.9億円の赤字(前年同期は21.4億円の赤字)に赤字幅が縮小した。 ■JRC <6224> 1,442円 +300 円 (+26.3%) ストップ高買い気配 11:30現在 JRC<6224>がストップ高カイ気配となっている。15日の取引終了後、8月中間期連結業績予想について、営業利益を6億1700万円から9億1700万円(前年同期比40.9%増)へ上方修正し、あわせて中間配当予想を13円から14円(年28円)へ引き上げたことを好感した買いが流入している。売上高は63億3600万円(前年同期比28.0%増)の従来見通しを据え置いたものの、昨年9月に買収した高橋汽罐工業において、3月完了の利益率の高い大型案件が多かったことなどが要因としている。なお、26年2月期通期業績予想は、売上高136億6300万円(前期比23.5%増)、営業利益17億2800万円(同25.5%増)の従来見通しを据え置いている。同時に発表した第1四半期(3~5月)決算は、売上高33億9400万円(前年同期比44.1%増)、営業利益7億円(同2.8倍)だった。コンベヤ事業で高橋汽罐を中心としたメンテナンスが好調だったほか、ロボットSI事業も前年同期の実績を大きく上回った。 ■三機サービス <6044> 1,441円 +251 円 (+21.1%) 一時ストップ高 11:30現在 三機サービス<6044>がストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社は15日取引終了後、26年5月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比10.7%増の11億3000万円としていることや、期末一括配当計画を前期比3円増配の28円としていることが好感されているようだ。売上高は同12.9%増の233億円を見込む。サービス品質の更なる向上及びコスト削減のために、引き続き社内メンテナンスエンジニアによる作業の内製化率を上げるとともに、設備機器の実機による研修などで人材を育成することで事業拡大を図るとしている。また、26年5月期を初年度とする3カ年の中期経営計画を策定したこともあわせて発表。最終年度となる28年5月期の連結売上高目標を326億5000万円(25年5月期実績は206億3600万円)、連結営業利益目標を22億円(同10億2000万円)に設定している。 ■東邦レマック <7422> 466円 +80 円 (+20.7%) ストップ高買い気配 11:30現在 東邦レマック<7422>がストップ高の466円カイ気配となっている。15日の取引終了後に、年間購入上限額を10億円とする暗号資産購入枠を設定すると発表しており、これを好材料視する買いが殺到している。対象となる暗号資産はビットコインやイーサリアムなどで、実施期間は7月から来年6月まで。財務基盤の安定化と将来の成長領域への対応を見据え、段階的に取得・保有するとしている。なお、業績への影響は軽微としている。 ■日宣 <6543> 877円 +150 円 (+20.6%) ストップ高買い気配 11:30現在 日宣<6543>がストップ高の877円カイ気配となっている。15日の取引終了後、25年8月末時点の株主から株主優待制度を新設すると発表したことを好感した買いが流入している。毎年2月末及び8月末時点で3単元(300株)以上を半年以上継続して保有する株主を対象に、QUOカード5000円分(年1万円分)を贈呈する。なお、初回の25年8月末を基準日とする株主優待に限っては継続保有の条件は設けない。また、同時に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高15億8700万円(前年同期比8.4%増)、営業利益1億5200万円(同29.7%増)、純利益1億500万円(同28.6%増)と大幅増益となったことも好材料視されているようだ。主力の広告宣伝事業で、全国のケーブルテレビ加入者向けテレビ番組情報誌「チャンネルガイド」事業が堅調に推移したほか、ペットとの共生に関するカタログなどのプロモーションの受注や大手外食チェーン向けマーケティング支援などが寄与した。なお、26年2月期通期業績予想は、売上高70億円(前期比26.5%増)、営業利益4億6000万円(同17.0%増)、純利益3億2000万円(同29.0%増)の従来見通しを据え置いている。 ●ストップ高銘柄 インフォメティス <281A> 1,435円 +300 円 (+26.4%) ストップ高 11:30現在現在 フロイント産業 <6312> 1,066円 +150 円 (+16.4%) ストップ高買い気配 11:30 など、5銘柄 ●ストップ安銘柄 なし 株探ニュース