話題株ピックアップ【夕刊】(3):フロイント、東洋電、ステムセル研

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■フロイント産業 <6312>  916円   +150 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値
 フロイント産業<6312>が急騰。同社は14日の取引終了後、同社社長を代表として6月に株式取得・保有を目的に設立された企業が、フロイントに対してMBO(経営陣が参加する買収)の一環として、完全子会社化を目的にTOBを実施すると発表。TOB価格は1株1085円で、フロイントの株価はこれにサヤ寄せする流れとなった。買付予定株式数の下限は749万9301株で、上限は設定しない。買付期間は15日から8月27日まで。TOBが成立した場合、所定の手続きを経て、フロイントは上場廃止となる見通し。東京証券取引所は14日、フロイントを監理銘柄(確認中)に指定した。

■東洋電機製造 <6505>  1,880円   +268 円 (+16.6%)  本日終値
 東洋電機製造<6505>が大幅続伸し、2018年10月以来の高値圏に浮上した。同社は14日の取引終了後、25年5月期の連結決算発表にあわせ、26年5月期の業績予想を開示。今期の売上高予想は前期比1.3%減の400億円、最終利益予想は同5.7%増の22億5000万円とした。25年5月期の業績は計画を上回って着地した。また前期の期末配当について、従来の見通しから26円増額して70円としたうえで、今期の年間配当予想は前期比5円増配の75円としており、業況とともに評価された。今期は主力の交通事業で、国内において新造車両の導入や機器の置換えの増加を見込み受注活動に取り組むほか、海外は中国の保守部品、インドネシアの車両への新規投資を中心とした需要の継続を想定する。25年5月期は売上高が前の期比26.1%増の405億3900万円、最終利益が同2.3倍の21億2800万円だった。前の期に受注したインドネシア向け大口案件の生産、出荷が順調に進んだほか、民鉄向け新造車用製品や中国向け保守部品も貢献。原価低減の効果とともに、繰延税金資産の計上も最終利益を押し上げる要因となった。

■ステムセル研究所 <7096>  1,106円   +150 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値
 ステムセル研究所<7096>が後場ストップ高。午前11時30分ごろ、インドネシア最大級のコングロマリットであるシナルマス・グループ創業家のファミリーオフィスであるビッグ・レインボー・インベストメント社と、東南アジア地域における細胞バンク事業の展開を目的とした合弁契約を締結すると発表しており、これを好感した買いが流入した。ステムセル研が昨年11月に100%子会社として設立したシンガポールの「ステムセル・イノベーションズ」に対して共同で増資し、同社を合弁会社化して東南アジア市場において細胞バンク事業を展開する。また、将来的には現地医療機関との連携により、卵子保管サービスの提供や、その他関連する再生医療サービスへの展開も視野に入れるとしている。なお、同件に関連する初期投資や体制構築費用などは26年3月期業績予想に織り込み済みとしている。

■INGS <245A>  2,950円   +386 円 (+15.1%)  本日終値
 INGS<245A>が3営業日ぶりに急反発。同社は14日取引終了後、25年8月期第3四半期累計(24年9月~25年5月)の単独決算を発表。ラーメン事業及びレストラン事業の既存店売上高がともに好調で、営業利益は前年同期比12.6%増の3億7500万円となった。売上高は同21.0%増の56億9700万円で着地。既存店の好調さに加え、売上高に占める直営店の割合が増えたことなどを背景に、売上高総利益率は66.8%と前年同期から0.8ポイント向上した。なお、通期業績予想については売上高78億9600万円(前期比23.0%増)、営業利益5億600万円(同12.4%増)とする従来見通しを据え置いている。

■Gunosy <6047>  770円   +100 円 (+14.9%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率3位
 Gunosy<6047>がストップ高。情報配信のキュレーションサービス及び子会社を通じてゲーム攻略情報メディア事業などを展開する。14日取引終了後に発表した26年5月期の業績予想は、好調なゲーム攻略情報子会社が牽引する形で、営業利益が前期比36%増の7億8000万円と大幅な伸びを見込んでいる。また、発行済み株式数の1.04%相当の25万株、金額ベースで1億1000万円を上限とする自社株買いを実施(買い付け期間は8月末まで)することも併せて発表、これを材料視する買いを呼び込む格好となった。

■レイ <4317>  522円   +54 円 (+11.5%) 一時ストップ高   本日終値
 レイ<4317>が4連騰し年初来高値を更新した。14日の取引終了後、8月中間期連結業績予想について、売上高を52億円から56億円(前年同期比24.1%増)へ、営業利益を2億4000万円から5億円(同2.9倍)へ上方修正したことが好感された。大型コンサートや展示会を中心とした映像機材の活発な稼働が牽引する形で、第1四半期業績が想定を上回ったことが要因。また、開催終了後の売り上げ計上を想定していた大阪・関西万博案件のいくつかにおいて、納品済みの部分について検収が完了し売り上げ計上できたものや、期間中の作業分について都度売り上げ計上予定となり、想定よりも売り上げ時期が繰り上がったものがあることも寄与する。なお、26年2月期通期業績予想は、売上高120億円(前期比14.8%増)、営業利益9億円(同3.0%減)の従来見通しを据え置いている。同時に発表した第1四半期(3~5月)決算は、売上高32億1700万円(前年同期比38.6%増)、営業利益4億9000万円(同4.0倍)だった。大型映像機材の稼働に加えて、広告ソリューション事業の採算改善も寄与した。

■川上塗料 <4616>  1,780円   +127 円 (+7.7%)  本日終値
 川上塗料<4616>が急伸した。同社は14日の取引終了後、株主優待制度の導入と記念配当の実施を発表。株主還元姿勢を好感した買いを誘ったようだ。11月末日時点で100株以上を1年以上、継続保有する株主を対象にQUOカードPay3000円分を贈呈する。初回については保有期間にかかわらず贈呈する。また25年11月期の期末一括配当予想に関し、株式会社設立80周年を迎えたことに伴う記念配当4円を加えて44円(前期比14円増配)に修正した。同時に25年11月期の連結業績予想の下方修正を発表した。今期の売上高予想は従来の見通しから5億7000万円減額して57億9000万円(前期比2.1%減)、最終利益は1億8100万円減額し2400万円(同85.9%減)に引き下げた。増益予想から一転減益を見込む。機械・金属関連など主要取引先の生産減に伴い、5月中間期において販売数量が伸びず、コスト増加要因について生産性の改善や販売価格への転嫁で補いきれない状況となった。

■シンメンテ <6086>  1,030円   +73 円 (+7.6%) 一時ストップ高   本日終値
 シンメンテホールディングス<6086>が新値追い。同社は14日取引終了後、26年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比30.6%増の4億4500万円となり、通期計画の16億8100万円に対する進捗率は26%超となった。売上高は同17.0%増の67億4400万円で着地。売上高の大半を占める「緊急メンテナンスサービス」が好調だったほか、突発的な設備・機器の不具合発生を未然に防ぐための「予防メンテナンスサービス」も堅調だった。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■E・Jホールディングス <2153>  1,605円   +81 円 (+5.3%)  本日終値
 E・Jホールディングス<2153>は急伸。14日取引終了後、26年5月期連結業績予想について売上高を前期比10.1%増の470億円、営業利益を同11.6%増の50億円と発表した。営業利益は4期ぶりに最高益を更新する見通し。配当予想は前期比2円増の69円とした。これを好感した買いが入った。同時に発表した25年5月期決算は売上高が前の期比14.8%増の427億500万円、営業利益が同3.1%増の44億8100万円だった。防災・減災や国土強靱化などの公共事業が追い風に働いた。

■ガーデン <274A>  2,427円   +102 円 (+4.4%)  本日終値
 ガーデン<274A>が大幅高で6日ぶりに反発。14日の取引終了後に中間配当45円を実施すると発表したことが好感されている。26年2月期の配当予想は、従来予想では期末一括90円だったが、中間・期末各45円の年90円に変更する。また、25年8月末日時点の株主から株主優待制度を拡充するとしており、優待券の利用範囲を拡大し、対象店舗を従来の壱角家全店に加えて山下本気うどん全店を加えるほか、優待内容を家系ラーメン並または油そば1杯無料から全商品1品無料に変更する。同時に発表した第1四半期(3~5月)単独決算が、売上高44億9900万円、営業利益5億2700万円となり、前年同期は四半期決算を開示していないため単純比較はできないものの、会社側によると5.7%増収、2.8%減益となった。主力ブランドである壱角家、山下本気うどんが牽引し売上高は伸長したものの、外形標準課税の負担増の影響などがあり減益となった。なお、26年2月期通期業績予想は、売上高182億9000万円(前期比6.6%増)、営業利益20億5000万円(同10.8%増)の従来見通しを据え置いている。

■電算 <3640>  3,065円   +95 円 (+3.2%)  本日終値
 電算<3640>が切り返し急。今月10日に年初来高値3080円をつけたが、それを上抜き新値街道に突入した。また、同社株は2013年3月に上場来高値3280円をつけているが、約12年半ぶりとなる青空圏への飛翔も視界に入っている。情報処理システム企業で信越を拠点に首都圏にも進出している。データセンターの建設ラッシュを背景にソフトウェア投資も拡大一途となっており、同社の商機も高まっている。収益成長に弾みがつくなか、25年3月期の営業95%増益に続き、26年3月期も同利益は前期比73%増益の43億5500万円と連続での大幅ピーク利益更新が見込まれる状況だ。

●ストップ高銘柄
 ステムセル研究所 <7096>  1,106円   +150 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 ジグザグ <340A>  1,941円   -500 円 (-20.5%) ストップ安   本日終値
 ヴレインS <135A>  2,052円   -500 円 (-19.6%) ストップ安   本日終値
 フジタコーポレーション <3370>  367円   -80 円 (-17.9%) ストップ安   本日終値
 ククレブ <276A>  5,460円   -1,000 円 (-15.5%) ストップ安   本日終値
 以上、4銘柄

株探ニュース

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