前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

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■ロゴスHD <205A>  1,445円 (+293円、+25.4%) 一時ストップ高

 ロゴスホールディングス <205A> [東証G]が3日ぶり急反騰、一時ストップ高となった。前週末11日の取引終了後、集計中の25年5月期連結業績について、売上高が従来予想の354億7200万円から362億6900万円(前の期比14.4%増)へ、営業利益が2億5000万円から4億8700万円(同65.0%減)へ、純利益が600万円から1億9900万円(同77.6%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが入った。新築及び建て売りの引き渡し棟数はほぼ想定通りだったものの、販売価格の改定効果やオプション工事の追加、販売用宅地の引き渡し数の増加、新築外工事の増加などが売上高を押し上げた。また、販管費の抑制も奏功した。

■アイドマHD <7373>  2,479円 (+475円、+23.7%)

 アイドマ・ホールディングス <7373> [東証G]が4日続急騰。前週末11日の取引終了後に発表した第3四半期累計(24年9月-25年5月)連結決算が、売上高96億4200万円(前年同期比24.3%増)、営業利益23億500万円(同23.2%増)、純利益13億6900万円(同46.7%増)と大幅増益となったことが好感された。営業支援、人材支援ともに受注件数が大幅に増加し第3四半期時点で過去最高となったことが牽引した。また、打ち合わせのモニタリング業務のAI化やAIによる案件稼働の適切な管理、架電業務のAI化による費用の最適化などAI活用によるコスト削減施策も奏功した。25年8月期通期業績予想は、売上高130億円(前期比22.4%増)、営業利益29億円(同17.5%増)、純利益16億5000万円(同15.7%増)と従来見通しを据え置いた。同時に、上限を25万株(自己株式を除く発行済み株数の1.65%)、または10億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は7月14日から11月28日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行及びM&Aにおける活用、並びにインセンティブ・プランでの活用などを目的としている。

■ARアドバン <5578>  2,722円 (+500円、+22.5%) ストップ高

 ARアドバンストテクノロジ <5578> [東証G]がストップ高。同社は前週末11日の取引終了後、25年8月期連結業績予想の上方修正を発表。売上高を122億3900万円から140億6000万円(前期比26.3%増)、最終利益を3億2500万円から4億2600万円(同54.5%増)へ引き上げた。これが支援材料になり買いが入った。即戦力のコンサルタント及びエンジニアの採用が計画より前倒しになったことや、第1四半期(9-11月)のM&Aの効果もあって、売上高が上振れする。また、複数の国内有力企業からAIの大型案件を受注し売上総利益が向上。販管費の抑制も奏功し利益が拡大する。同時に発表した第3四半期累計(24年9月-25年5月)決算は、売上高103億1500万円(前年同期比23.5%増)、最終利益が2億4800万円(同39.9%増)だった。

■エストラスト <3280>  1,201円 (+196円、+19.5%)

 エストラスト <3280> [東証S]が5日続急騰。同社は前週末11日の取引終了後、26年2月期第1四半期(3-5月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比2.7倍の88億6900万円、経常利益は同4.6倍の13億800万円となった。大幅な増収増益で、第1四半期ながら経常利益の通期計画に対する進捗率は約69%となり、好感されたようだ。主力事業の不動産分譲事業で、分譲マンションの引き渡し戸数は200戸(前年同期比116戸増)となった。また、通期の計画に対する契約の進捗率は80.9%に上った。

■テモナ <3985>  281円 (+45円、+19.1%)

 テモナ <3985> [東証S]が続急騰。同社はeコマース事業者を対象にネット通販の販売支援システムを提供する。業績は苦戦が続いているが、25年9月期は大手企業向け受託開発案件の拡大で急速な損益回復局面が見込まれている。そうしたなか、前週末11日取引終了後に株主優待制度の拡充を発表。新制度では毎年3月末と9月末時点で100株以上を6ヵ月以上継続保有する株主を対象に、デジタルギフト(保有株数に応じて500~5000円分)を年2回贈呈することを発表(適用は26年3月末から)しており、これが投資資金の買いを呼び込む格好となった。株式需給面では信用買い残が昨年11~12月のピーク時と比較して約半減するなど、整理が進んでいることも上値を軽くしていた。

■アルファ <4760>  1,981円 (+282円、+16.6%)

 アルファ <4760> [東証S] が続急騰。7月11日大引け後(15:30)に決算を発表。25年8月期第3四半期累計(24年9月-25年5月)の連結経常利益は前年同期比58.0%増の1億8800万円に拡大し、通期計画の2億1000万円に対する進捗率は89.5%に達したものの、前年同期の114.4%を下回った。

■エコモット <3987>  565円 (+70円、+14.1%)

 エコモット <3987> [東証G]が3日ぶり急反騰。前週末11日取引終了後、株主優待制度を導入すると発表した。毎年8月末時点で100株以上を保有する株主が対象。優待内容の詳細については調整中だが、4000円相当の贈呈を想定しているという。これが好感された。あわせて24年9月~25年5月期連結決算を発表した。売上高は前年同期比2.5%減の20億3000万円、営業利益は同3.3%減の1100万円だった。

■ココナラ <4176>  410円 (+40円、+10.8%)

 ココナラ <4176> [東証G]が3日ぶり急反騰。前週末11日の取引終了後、25年8月期の連結業績予想について、売上高は従来予想の95億円(前期比44.2%増)を据え置きつつ、営業利益を1億6000万円から2億4000万円(同21.3%減)へ、純利益を1億3000万円から2億8000万円(同14.9%増)へ上方修正したことが好感された。新規事業の立ち上げが想定を上回るペースで進捗していることに加えて、繰延税金資産の回収可能性を検討した結果、回収が見込まれる部分を法人税等調整額として計上することが要因としている。同時に発表した第3四半期累計(24年9月-25年5月)決算は、売上高70億6100万円(前年同期比67.0%増)、営業利益2億8800万円(同3.7%減)、純利益3億円(同24.9%増)だった。マーケットプレイス、エージェントの両分野で既存事業が順調に成長したことに加えて、「ココナラAIスタジオ」や「ココナラコンテンツマーケット」などの新規事業も順調に進捗した。

■ダイト <4577>  1,140円 (+104円、+10.0%)

 東証プライムの上昇率3位。ダイト <4577> [東証P]が続急騰。前週末11日の取引終了後、25年11月末日時点の株主から株主優待制度を導入すると発表したことが好感された。毎年11月末日及び5月末日時点で100株(1単元)以上を保有する株主を対象に、同社が販売する健康食品を6割引きで購入できる権利を保有株数と保有期間に応じて1~5個(年2~10個)贈呈する。なお、初回の25年11月末基準日に限り保有期間の要件は設けない。また、同時に発表した26年5月期の連結業績予想で、売上高525億円(前期比3.7%増)、営業利益30億円(同14.5%増)、純利益23億円(同20.5%増)と2ケタ営業増益を見込み、年間配当予想を実質増配となる40円としたことも好材料視された。医薬品業界においてジェネリック医薬品の数量シェアが更に高まっていることなどから、引き続き既存ビジネスの効率化に注力。また中国ビジネスの強化や新規ビジネスへの参入にも取り組むとしている。なお、25年5月期決算は、売上高506億4300万円(前の期比8.0%増)、営業利益26億1900万円(同32.7%減)、純利益19億800万円(同42.1%減)だった。

■テーオーHD <9812>  342円 (+31円、+10.0%)

 テーオーホールディングス <9812> [東証S]が4日ぶり急反騰。同社は前週末11日の取引終了後、25年5月期の連結決算発表にあわせ、26年5月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比10.4%増の267億円、経常利益は同3.1倍の3億2000万円、最終損益は1億8000万円の黒字(前期は700万円の赤字)となる見通しを示した。また、事業構造改革にメドがついたことを踏まえ、無配としていた前期の期末一括配当予想について50銭に修正し、復配に踏み切る方針を示しており、これらを評価した買いが入ったようだ。木材関連や建設、中古車販売などを手掛ける同社は、今期はコア事業を中心とした既存事業の安定化と財務体質の改善などに注力するとしている。

■アドソル日進 <3837>  1,315円 (+115円、+9.6%)

 東証プライムの上昇率4位。アドソル日進 <3837> [東証P]が続急伸。電力・エネルギー関連分野を中心にシステム開発を手掛けており、企業のデジタライゼーションの動きが加速するなか、DX支援案件の獲得が好調で収益を押し上げている。世界的なデータセンターの建設ラッシュで今後膨大な電力需要が発生することが予想されており、送配電に関するインフラ拡充の必要性が叫ばれている。そうしたなか、同社は同関連の設備投資需要を追い風に成長期待が強い。26年3月期は11%営業増益と2ケタ成長の見通しで4期連続の増益が見込まれているが、来期以降も利益成長トレンドが続く公算が大きいとの見方が支配的だった。

■スーパーV <3094>  804円 (+63円、+8.5%)

 スーパーバリュー <3094> [東証S]が3日ぶり急反発。14日午前11時30分ごろ、未定としていた26年2月期の単独業績予想について、売上高601億9700万円(前期比8.5%減)、営業利益4億4400万円(前期27億5600万円の赤字)を見込むとしたことが好感された。ロピアとの共同開発によるSM改装モデル店への改装が計画どおりに進み、改装した店舗の売上高が伸長していることや、ロピア及びグループ会社からの商品仕入れなどにより売上総利益の改善が進んでいること、更に不採算店舗対策などにより利益改善が進んでいることなどを織り込んだ。これまでの中期経営計画では、営業利益は3億6200万円を見込んでいたことから、予想の引き上げを好材料視されたようだ。なお、新たに発表した中期経営計画では、29年2月期に売上高617億8200万円、営業利益11億3300万円を見込む。同時に発表した第1四半期(3-5月)決算は、売上高153億8500万円(前年同期比15.3%減)、営業利益5400万円(前年同期2億8100万円の赤字)だった。前期に不採算店舗対策として閉店したSM店舗5店舗と、不採算店舗内売場対策として閉所したホームセンター売場10カ所の売上高が減少したことなどが響き売上高は減少したが、ロピアとの商品仕入先の共有などを継続して進めたことが採算改善に寄与した。

■モリト <9837>  1,490円 (+106円、+7.7%)

 東証プライムの上昇率6位。モリト <9837> [東証P]が続急伸。同社は11日取引終了後、25年11月期第2四半期累計(24年12月-25年5月)の連結決算を発表。経常利益は前年同期比9.4%増の17億1300万円となり、通期計画の33億円に対する進捗率は51.9%となった。売上高は同8.7%増の258億500万円で着地。国内アパレル市場の回復が追い風となったほか、スポーツ関連商品や文具関連商品の売り上げが好調だったことが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いた。また、期末配当を従来計画比2円増額の36円にすることも発表。これにより、中間配当33円とあわせた年間配当は69円(前期は63円)となる。

■ATAO <3550>  223円 (+14円、+6.7%)

 スタジオアタオ <3550> [東証G]が急反発。自社ブランドのバッグや財布などの商品の企画・販売をeコマースを主軸に展開するが、インバウンド効果なども取り込み業績は急回復トレンドに突入している。前週末11日取引終了後に発表した26年2月期第1四半期(25年3-5月)決算は営業利益が前年同期比66%増の9100万円と急拡大した。これを材料視する形で投資資金が流入した。株価が低位で売り物薄ということもあって、足の速さに着目した追随買いが活発だった。

■イオンファン <4343>  3,100円 (+180円、+6.2%)

 イオンファンタジー <4343> [東証P]が7日続急伸。約5ヵ月ぶりに年初来高値を更新した。前週末11日取引終了後に3~5月期連結決算を発表。売上高は前年同期比7.4%増の218億9800万円、営業利益は同2.5倍の12億2200万円となった。国内事業の好調が全体を牽引。中国事業における構造改革の実行による損益の改善も寄与した。これを好感した買いが入った。

■タマホーム <1419>  3,640円 (+210円、+6.1%)

 タマホーム <1419> [東証P]が4日続急伸。同社は前週末11日の取引終了後、25年5月期の連結決算発表にあわせ、26年5月期の業績予想を開示した。今期の売上高予想は前期比17.0%増の2350億円、最終利益予想は同4.1倍の60億円、年間配当予想は同1円増配の196円としており、材料視した買いが入った。住宅事業ではより付加価値の高い商品展開を進め、シェア拡大に努めるほか、非住宅事業での収益性向上も図る。あわせて発表した6月の受注速報は注文住宅が前年同月比9%増、戸建分譲が12%減となった。リフォームを含めた合計では4%増となった。

■北興化 <4992>  1,449円 (+62円、+4.5%)

 北興化学工業 <4992> [東証S]が大幅高。前週末11日の取引終了後に、上限を70万株(自己株式を除く発行済み株数の2.66%)、または8億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は7月14日から来年7月13日までで、取得した株式は消却を予定している。同時に発表した5月中間期連結決算は、売上高306億6600万円(前年同期比6.0%増)、営業利益36億5700万円(同7.5%増)、純利益28億円(同4.6%増)だった。米価上昇を受けた防除意欲の高まりなどを背景に、農薬事業の国内販売が水稲剤、園芸剤ともに好調に推移したことに加えて、海外販売も中南米向けの受注増加により伸長した。また、同事業の増収効果や利益率の改善も寄与した。25年11月期通期業績予想は、売上高475億円(前期比2.8%増)、営業利益47億5000万円(同4.6%増)、純利益38億5000万円(同3.9%減)の従来見通しを据え置いた。

■NITTOK <6145>  1,976円 (+82円、+4.3%)

 NITTOKU <6145> [東証S]が大幅続伸。前週末11日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、旧村上ファンド系とされる投資会社シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)と共同保有者の保有割合が5.24%から6.48%に上昇したことが判明しており、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は7月4日となっている。

■カンロ <2216>  1,594円 (+41円、+2.6%)

 カンロ <2216> [東証S]が反発。同社は14日、米国への輸出開始に向けたマーケティング活動を本格的に開始したと発表しており、同国での積極展開が期待されたようだ。同社は事業戦略のひとつとして「グローバル事業の拡大」を掲げており、今年5月に米現地法人を設立したほか、今夏から「ピュレグミ」を米国に輸出する予定。このほど同国における情報発信やコミュニケーションを強化するため、米向けのピュレグミブランドサイトをリニューアルし、Instagramアカウントを新設したとしている。

■Gセキュリ <4417>  2,965円 (+70円、+2.4%)

 グローバルセキュリティエキスパート <4417> [東証G]が4日ぶり反発。前週末11日の取引終了後、未定としていた26年3月期の配当予想を中間16円36銭・期末16円37銭の年32円73銭にすると発表。前期実績に比べて実質56.9%の増配になることが好感された。

■近鉄百 <8244>  1,805円 (+32円、+1.8%)

 近鉄百貨店 <8244> [東証S]が続伸。前週末11日の取引終了後、8月中間期連結業績予想について、売上高、営業利益は従来予想を据え置きつつ、最終利益を15億円から32億円(前年同期比2.2倍)へ上方修正したことが好感された。第1四半期に名古屋店の店舗閉鎖損失約20億円を特別損失として計上した一方、名古屋店閉店に伴う受取保証金45億3100万円を第2四半期に特別利益として計上することが要因としている。なお、26年2月期通期業績予想は、売上高1210億円(前期比5.1%増)、営業利益54億円(同0.9%増)、最終利益35億円(同0.4%増)の従来見通しを据え置いた。同時に発表した第1四半期(3-5月)決算は、売上高297億7700万円(前年同期比7.8%増)、営業利益10億7500万円(同6.4%増)、最終損益6億400万円の赤字(前年同期7億8900万円の黒字)だった。前年に急拡大した免税売り上げの反動減はあったものの、「大阪・関西万博」会場内の店舗やあべのハルカス近鉄本店に移設拡大オープンした大阪・関西万博オフィシャルストアが想定を上回る好調ぶりを見せたことが寄与した。

■グローリー <6457>  3,698円 (+57円、+1.6%)

 グローリー <6457> [東証P]が続伸。14日、森永乳業 <2264> [東証P]へ「データコネクティングサービス」の提供を開始したと発表しており、好材料視された。「データコネクティングサービス」は、スーパーマーケットやドラッグストアなどの流通小売業の会員情報と、飲料や食料品、化粧品や日用品などさまざまなメーカー会員の情報を紐づけ、店舗での購買データをメーカーに提供するサービス。森永乳へ提供したサービスでは、森永乳と東急ストア(東京都目黒区)の会員情報を紐づけ、会員の購買データを森永乳に提供する。森永乳は同サービスを通じて、公式LINEからの情報配信による消費者の購買行動への影響や来店効果について検証するという。

※14日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

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