株価指数先物【引け後】 25日線と+1σでの膠着でトレンドレスの展開
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大阪9月限 日経225先物 39410 -100 (-0.25%) TOPIX先物 2823.0 +0.5 (+0.01%) 日経225先物(9月限)は前日比100円安の3万9410円で取引を終了。寄り付きは3万9360円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万9505円)を下回り、売りが先行して始まった。現物の寄り付き直後に3万9480円をつけた後は下へのバイアスが強まり、前場中盤にかけて3万9290円まで売られる場面もみられた。売り一巡後は前場終盤にかけてショートカバーとみられる動きにより、朝方につけた高値水準を回復。 ランチタイムでは3万9420円~3万9470円辺りでの保ち合いが続き、後場の取引開始後にレンジを上抜け、中盤にかけて3万9610円まで買われる場面もあった。ただし、終盤にかけて再び軟化し、引けは3万9410円まで下げる形だった。結局は25日線と+1σとのレンジ内での推移でトレンドレスの展開である。 日経225先物はトランプ関税に対する警戒からショートが先行し、ナイトセッションでつけた安値(3万9270円)水準に接近した。ただし、その後は下げ幅を縮めており、25日移動平均線(3万9130円)接近ではカバーの動きが入りやすいようだ。 為替市場では円相場が1ドル=147円台前半と円安に振れて推移するなかで、後場中盤には3万9610円まで買われた。前場はオプション権利行使価格の3万9250円から3万9500円辺りの狭いレンジでの推移が続き、後場はレンジを上抜ける形となったが、ボリンジャーバンドの+1σ(3万9850円)を捉えることができなかった。 なお、日経225先物は一目均衡表では雲を上回っての推移を継続している。足もとでは基準線(3万9170円)が支持線として機能する一方で、転換線(3万9690円)に上値を抑えられる形状を続けている。転換線と基準線とのレンジを続けるなか、これらをブレイクしてくるようだと、短期的にトレンドが出やすくなりそうだ。 NT倍率は先物中心限月で13.96倍に低下した。先週末に急落したファーストリテイリング<9983>[東証P]は下げ止まりをみせていたが、ソフトバンクグループ<9984>[東証P]と東京エレクトロン<8035>[東証P]が日経平均型の重荷になっている。ただし、上向きで推移する25日線(13.95倍)が支持線として機能しており、同線が意識されてくるようだと、リバランスの動きから200日線(14.03倍)辺りを捉える可能性もあるだろう。 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万2710枚、ソシエテジェネラル証券が8581枚、サスケハナ・ホンコンが2745枚、JPモルガン証券が1909枚、バークレイズ証券が1228枚、ゴールドマン証券が1148枚、SBI証券が1063枚、日産証券が980枚、モルガンMUFG証券が890枚、野村証券が518枚だった。 TOPIX先物はソシエテジェネラル証券が1万4859枚、ABNクリアリン証券が1万3586枚、バークレイズ証券が5646枚、JPモルガン証券が4337枚、モルガンMUFG証券が2302枚、野村証券が2014枚、ゴールドマン証券が1665枚、ビーオブエー証券が1028枚、シティグループ証券が912枚、UBS証券が757枚だった。 株探ニュース