話題株ピックアップ【夕刊】(1):アイドマHD、ダイト、モリト

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■アイドマHD <7373>  2,479円   +475 円 (+23.7%)  本日終値
 アイドマ・ホールディングス<7373>が4連騰し年初来高値を更新。前週末11日の取引終了後に発表した第3四半期累計(24年9月~25年5月)連結決算が、売上高96億4200万円(前年同期比24.3%増)、営業利益23億500万円(同23.2%増)、純利益13億6900万円(同46.7%増)と大幅増益となったことが好感された。営業支援、人材支援ともに受注件数が大幅に増加し第3四半期時点で過去最高となったことが牽引した。また、打ち合わせのモニタリング業務のAI化やAIによる案件稼働の適切な管理、架電業務のAI化による費用の最適化などAI活用によるコスト削減施策も奏功した。25年8月期通期業績予想は、売上高130億円(前期比22.4%増)、営業利益29億円(同17.5%増)、純利益16億5000万円(同15.7%増)と従来見通しを据え置いている。同時に、上限を25万株(自己株式を除く発行済み株数の1.65%)、または10億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は7月14日から11月28日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行及びM&Aにおける活用、並びにインセンティブ・プランでの活用などを目的としている。

■ダイト <4577>  1,140円   +104 円 (+10.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 ダイト<4577>が続急伸。前週末11日の取引終了後、25年11月末日時点の株主から株主優待制度を導入すると発表したことが好感された。毎年11月末日及び5月末日時点で100株(1単元)以上を保有する株主を対象に、同社が販売する健康食品を6割引きで購入できる権利を保有株数と保有期間に応じて1~5個(年2~10個)贈呈する。なお、初回の25年11月末基準日に限り保有期間の要件は設けない。また、同時に発表した26年5月期の連結業績予想で、売上高525億円(前期比3.7%増)、営業利益30億円(同14.5%増)、純利益23億円(同20.5%増)と2ケタ営業増益を見込み、年間配当予想を実質増配となる40円としたことも好材料視されている。医薬品業界においてジェネリック医薬品の数量シェアが更に高まっていることなどから、引き続き既存ビジネスの効率化に注力。また中国ビジネスの強化や新規ビジネスへの参入にも取り組むとしている。なお、25年5月期決算は、売上高506億4300万円(前の期比8.0%増)、営業利益26億1900万円(同32.7%減)、純利益19億800万円(同42.1%減)だった。

■モリト <9837>  1,490円   +106 円 (+7.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 モリト<9837>が大幅続伸。同社は11日取引終了後、25年11月期第2四半期累計(24年12月~25年5月)の連結決算を発表。経常利益は前年同期比9.4%増の17億1300万円となり、通期計画の33億円に対する進捗率は51.9%となった。売上高は同8.7%増の258億500万円で着地。国内アパレル市場の回復が追い風となったほか、スポーツ関連商品や文具関連商品の売り上げが好調だったことが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。また、期末配当を従来計画比2円増額の36円にすることも発表。これにより、中間配当33円とあわせた年間配当は69円(前期は63円)となる。

■イオンファンタジー <4343>  3,100円   +180 円 (+6.2%)  本日終値
 イオンファンタジー<4343>は大幅高。約5カ月ぶりに年初来高値を更新した。前週末11日取引終了後に3~5月期連結決算を発表。売上高は前年同期比7.4%増の218億9800万円、営業利益は同2.5倍の12億2200万円となった。国内事業の好調が全体を牽引。中国事業における構造改革の実行による損益の改善も寄与した。これを好感した買いが入った。

■タマホーム <1419>  3,640円   +210 円 (+6.1%)  本日終値
 タマホーム<1419>が大幅高で4連騰。同社は前週末11日の取引終了後、25年5月期の連結決算発表にあわせ、26年5月期の業績予想を開示した。今期の売上高予想は前期比17.0%増の2350億円、最終利益予想は同4.1倍の60億円、年間配当予想は同1円増配の196円としており、材料視した買いが入った。住宅事業ではより付加価値の高い商品展開を進め、シェア拡大に努めるほか、非住宅事業での収益性向上も図る。あわせて発表した6月の受注速報は注文住宅が前年同月比9%増、戸建分譲が12%減となった。リフォームを含めた合計では4%増となった。

■北興化学工業 <4992>  1,449円   +62 円 (+4.5%)  本日終値
 北興化学工業<4992>が大幅高。前週末11日の取引終了後に、上限を70万株(自己株式を除く発行済み株数の2.66%)、または8億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は7月14日から来年7月13日までで、取得した株式は消却を予定している。同時に発表した5月中間期連結決算は、売上高306億6600万円(前年同期比6.0%増)、営業利益36億5700万円(同7.5%増)、純利益28億円(同4.6%増)だった。米価上昇を受けた防除意欲の高まりなどを背景に、農薬事業の国内販売が水稲剤、園芸剤ともに好調に推移したことに加えて、海外販売も中南米向けの受注増加により伸長した。また、同事業の増収効果や利益率の改善も寄与した。25年11月期通期業績予想は、売上高475億円(前期比2.8%増)、営業利益47億5000万円(同4.6%増)、純利益38億5000万円(同3.9%減)の従来見通しを据え置いている。

■NITTOKU <6145>  1,976円   +82 円 (+4.3%)  本日終値
 NITTOKU<6145>が続伸。前週末11日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、旧村上ファンド系とされる投資会社シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)と共同保有者の保有割合が5.24%から6.48%に上昇したことが判明しており、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は7月4日となっている。

■カンロ <2216>  1,594円   +41 円 (+2.6%)  本日終値
 カンロ<2216>が高い。同社はきょう、米国への輸出開始に向けたマーケティング活動を本格的に開始したと発表しており、同国での積極展開が期待されているようだ。同社は事業戦略のひとつとして「グローバル事業の拡大」を掲げており、今年5月に米現地法人を設立したほか、今夏から「ピュレグミ」を米国に輸出する予定。このほど同国における情報発信やコミュニケーションを強化するため、米向けのピュレグミブランドサイトをリニューアルし、Instagramアカウントを新設したとしている。

■Gセキュリ <4417>  2,965円   +70 円 (+2.4%)  本日終値
 グローバルセキュリティエキスパート<4417>が4日ぶりに反発。前週末11日の取引終了後、未定としていた26年3月期の配当予想を中間16円36銭・期末16円37銭の年32円73銭にすると発表。前期実績に比べて実質56.9%の増配になることが好感された。

■近鉄百貨店 <8244>  1,805円   +32 円 (+1.8%)  本日終値
 近鉄百貨店<8244>が続伸。前週末11日の取引終了後、8月中間期連結業績予想について、売上高、営業利益は従来予想を据え置きつつ、最終利益を15億円から32億円(前年同期比2.2倍)へ上方修正したことが好感された。第1四半期に名古屋店の店舗閉鎖損失約20億円を特別損失として計上した一方、名古屋店閉店に伴う受取保証金45億3100万円を第2四半期に特別利益として計上することが要因としている。なお、26年2月期通期業績予想は、売上高1210億円(前期比5.1%増)、営業利益54億円(同0.9%増)、最終利益35億円(同0.4%増)の従来見通しを据え置いている。同時に発表した第1四半期(3~5月)決算は、売上高297億7700万円(前年同期比7.8%増)、営業利益10億7500万円(同6.4%増)、最終損益6億400万円の赤字(前年同期7億8900万円の黒字)だった。前年に急拡大した免税売り上げの反動減はあったものの、「大阪・関西万博」会場内の店舗やあべのハルカス近鉄本店に移設拡大オープンした大阪・関西万博オフィシャルストアが想定を上回る好調ぶりを見せたことが寄与した。

株探ニュース

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