富田隆弥の【CHART CLUB】 7月は日柄調整を想定、"次の注目株"探しも

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コラム

「7月は日柄調整を想定、“次の注目株”探しも」

◆ NASDAQ総合指数が史上最高値を更新し、エヌビディアの時価総額が世界で初めて4兆ドル(約585兆円)に乗せた。一方、日経平均株価は6月30日につけた4万0852円を抜けずに3万9000円台でもたついている。

◆7月上旬はETF(上場投資信託)分配金の捻出売りが出やすいタイミングだった。日足チャートは6月30日に「宵の明星」を描き、順位相関指数(RCI)やサイコロジカルラインなどのテクニカル指標も高値信号を灯しており、調整は仕方ないところだろう。

◆ただ、6月30日の高値から日足は9本(一目均衡表の基本数値)を経過、RCIは短期9日線が底値圏に入り、下から25日移動平均線(10日時点3万9019円)も迫ることから、そろそろ反発(切り返し)を試してもおかしくない。

◆とはいえ、バカンスシーズン(市場参加者の減少)を意識し始める時期であり、すぐに大きな上値を期待するのは難しいだろう。20日に参議院選挙の投開票があり、今月下旬から4-6月期の決算発表が始まる。また、米国では消費者物価指数(15日)や米小売売上高(17日)、米連邦公開市場委員会(FOMC、29日~30日)などが予定されており、重要イベントを控えて投資家は様子見気分を強めやすくなる。

◆為替(ドル円)の日足チャートは「142円~148円」処で保ち合いが続く。そして、日本株には「8月お盆まで調整」というアノマリー(経験則)があり、日経平均株価はもう少し日柄調整(もみ合い)を続けると思われる。日々猛暑が続くが、ここは熱くならず冷静になって「次の注目株」を探しておくのも悪くない。

(7月10日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

株探ニュース

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