話題株ピックアップ【夕刊】(3):グロースxP、三光合成、チムスピ
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■グロースxP <244A> 2,215円 +400 円 (+22.0%) ストップ高 本日終値 グロースエクスパートナーズ<244A>がストップ高。同社はきょう、子会社のGxPがマイクロソフトが提供するNPU搭載「Copilot+PC」の開発パートナーとして連携を開始したと発表。これが材料視されたようだ。Copilot+PCは、生成AIの処理をクラウドに依存せずローカルで実行可能な次世代のWindowsデバイス。GxPは日本マイクロソフトと連携し、大企業の顧客に向けてオンデバイスAIソリューションを提供するとしている。 ■三光合成 <7888> 776円 +100 円 (+14.8%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率トップ 三光合成<7888>が急動意。自動車向けを主力に樹脂成形部品を手掛けるが、高付加価値製品の受注拡大に注力する一方、生産の合理化努力などにより利益成長が顕著となっている。10日取引終了後に発表した25年5月期の決算は売上高が小幅減少したものの、営業利益は前の期比37%増の56億5600万円と急拡大し過去最高を大幅に更新した。また、26年5月期についても同利益は前期比8%増の61億円とピーク利益更新が続く見通しにある。更に年間配当を前期実績から4円増配となる28円としたことで、これを評価する買いを呼び込んでいる。配当利回りは前日終値換算で4%を上回る。 ■チームスピリット <4397> 535円 +57 円 (+11.9%) 一時ストップ高 本日終値 チームスピリット<4397>は急騰。10日取引終了後、25年8月期連結業績予想について営業利益を1億5000万円から2億6000万円(前期は8700万円の赤字)へ上方修正すると発表。これを好感した買いが膨らんだ。経営効率化施策の効果が発現したことが要因。売上高については堅調な受注を受けて概ね想定通りとなる見込みで、従来予想(前期比13.1%増の50億円)を据え置いた。あわせて発表した第3四半期累計の決算は売上高が35億5600万円(前年同期比8.4%増)、営業利益が2億6800万円(前年同期は3200万円の赤字)だった。 ■イトーヨーギョー <5287> 807円 +68 円 (+9.2%) 本日終値 イトーヨーギョー<5287>がマド開け急騰。マンホールなどのコンクリート2次製品を手掛けるが、ライン導水ブロックを中心とした道路関連製品が好調で収益回復トレンドが鮮明だ。下水道インフラの全国的なメンテナンスが課題となるなか、同社の活躍機会が高まるとの見方が投資マネーの食指を動かしている。ここ株価の上げ足が強まっているものの、PER10倍前後で0.6倍台のPBRは依然として株高修正余地の大きさが意識されている。株式需給面でも信用買い残が枯れた状態で上値が軽い。 ■シリコンスタジオ <3907> 950円 +76 円 (+8.7%) 一時ストップ高 本日終値 シリコンスタジオ<3907>が上値追い加速。同社はコンピューターグラフィックス技術を駆使して、ゲームの開発受託や販売などを主力事業として手掛け、人材サービスなどにも展開している。10日取引終了後、25年11月期業績予想の修正を発表、売上高は従来見通しを据え置いているが、最終利益は従来見込みの1億1800万円から2億円(前期比2.3倍)に大幅増額した。全社的なコスト管理が奏功したほか、開発推進・支援事業における受託開発や事業環境が堅調に推移していることで、会社側計画を上回る見通し。株価は前日まで4連騰と上値指向を強めていたが、きょうは一気にマドを開けて上放れた。 ■アルバイトタイムス <2341> 163円 +13 円 (+8.7%) 本日終値 アルバイトタイムス<2341>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は10日取引終了後、26年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。営業利益は4900万円(前年同期は1000万円)となり、通期計画の1億3700万円に対する進捗率は35%超となった。売上高は前年同期比12.4%増の12億2100万円で着地。採用管理システムを顧客に提供する「ワガシャdeDOMO」(サブスクリプション型課金モデル)など、HRテックの販売拡大や、紹介事業、IT教育事業などが堅調だった。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。 ■スリーエフ <7544> 496円 +27 円 (+5.8%) 本日終値 スリーエフ<7544>が続伸し、年初来高値を更新した。同社は10日取引終了後、26年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比37.7%増の3億4400万円となり、上半期計画の6億5000万円に対する進捗率は52.9%となった。営業総収入は同7.0%増の36億5100万円で着地。米飯やベーカリーなどの主力デイリー商品の売り上げが伸長したほか、利益面ではローソン・スリーエフへのブランド転換時の改装工事に係る費用が低減したことなどが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想については従来計画を据え置いている。 ■アステナHD <8095> 492円 +18 円 (+3.8%) 本日終値 アステナホールディングス<8095>は大幅高。午後3時ごろ、25年11月期連結業績予想について、売上高を630億円から640億円(前期比10.4%増)へ、営業利益を26億円から31億円(同10.1%増)へ、最終利益を15億円から18億円(前期25億2500万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。ファインケミカル事業で開発受託が好調だったことや、HBC・食品事業で輸入化粧品の販売が好調だったことに加えて、ファインケミカル事業を中心に売上原価・販売管理費の抑制及び費用配分の適正化に取り組んだことで上期業績が計画を上回ったことが要因という。なお、同時に発表した5月中間期決算は、売上高301億200万円(前年同期比7.2%増)、営業利益22億2200万円(同65.2%増)、最終利益12億8800万円(同82.8%増)だった。 ■DWセラピ研 <4576> 137円 +4 円 (+3.0%) 本日終値 デ・ウエスタン・セラピテクス研究所<4576>が5日続伸。10日の取引終了後、ライセンスアウト先の興和(名古屋市中区)が緑内障・高眼圧症治療剤「グラアルファ配合点眼液」のタイでの販売を開始したと発表しており、好材料視された。今回のタイにおける販売開始は、「グラアルファ配合点眼液」の海外初となる上市となる。なお、今後契約に基づくロイヤルティーを受領するが、25年12月期業績に与える影響は軽微としている。 ■丸八倉庫 <9313> 877円 +23 円 (+2.7%) 本日終値 丸八倉庫<9313>が上げ幅を拡大。午後2時ごろ、25年11月期連結業績予想について、売上高を51億円から50億円(前期比0.2%増)へ、営業利益を6億6000万円から5億5000万円(同11.2%減)へ、純利益を4億2000万円から3億5000万円(同61.2%減)へ下方修正したものの、アク抜け感から買われたようだ。保管料収入などの減少に加えて、新規設備投資の前倒し実施に伴う初期コストの発生などで上期業績が計画未達となったことに加えて、既存設備の修繕実施についても前倒し実施する計画であることが要因としている。なお、同時に発表した5月中間期決算は、売上高24億5400万円(前年同期比1.1%減)、営業利益2億7700万円(同11.7%減)、純利益1億6000万円(同22.2%減)だった。 ●ストップ高銘柄 ビーマップ <4316> 647円 +100 円 (+18.3%) ストップ高 本日終値 インタートレード <3747> 577円 +80 円 (+16.1%) ストップ高 本日終値 Will Smart <175A> 1,149円 +150 円 (+15.0%) ストップ高 本日終値 など、5銘柄 ●ストップ安銘柄 データセクション <3905> 3,390円 -700 円 (-17.1%) ストップ安 本日終値 以上、1銘柄 株探ニュース