話題株ピックアップ【夕刊】(2):キャンドゥ、グリムス、寿スピリッツ

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■キャンドゥ <2698>  3,585円   +45 円 (+1.3%)  本日終値
 キャンドゥ<2698>がしっかり。同社は10日の取引終了後、26年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表した。売上高が前年同期比4.9%増の219億5100万円、営業利益が同2.1倍の6億6000万円、最終利益が同4.6倍の3億6200万円になった。通期の計画に対し、営業利益は61%の進捗率だった。これを手掛かりとした買いが入ったようだ。同社は消費者の節約志向を追い風に直営店の既存店売上高が伸長。原価率を下げる取り組みも奏功した。

■グリムス <3150>  2,502円   +28 円 (+1.1%)  本日終値
 グリムス<3150>が3日続伸。10日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、光通信<9435>グループの光通信の株式保有割合が5.03%となり、新たに5%を超えたことが判明したことで、需給思惑から買われているようだ。保有目的は純投資で、報告義務発生日は7月3日となっている。

■寿スピリッツ <2222>  2,069.5円   +15.5 円 (+0.8%)  本日終値
 寿スピリッツ<2222>が3日続伸。10日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)の売上状況(概算)が前年同期比9.3%増の169億7600万円となったことが好感された。インバウンド消費の減速や個人消費の伸び悩みが続く事業環境のなか、商品力・売り場力・販売力のバリューアップ対策の推進を図ったことや、インバウンド対策の強化などに注力したことが奏功。シュクレイグループ、ケイシイシイ、寿製菓グループの各セグメントが伸長したほか、販売子会社も売り上げを伸ばした。

■パンパシHD <7532>  5,002円   +8 円 (+0.2%)  本日終値
 パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>がしっかり。10日の取引終了後に発表した6月度の販売高(速報)で、国内リテール事業の既存店売上高が前年同月比4.5%増となり、37カ月連続で前年実績を上回ったことが好材料視された。前年と比較して休日が1日少なかったマイナス影響はあったものの、夏の季節商品が好調に推移したほか、話題の次世代ゲーム機の発売などにより売り上げが伸長した。また、majicaアプリを活用した「ウルトラマジ還元祭」を実施し、グループ全体で販促を強化したことも寄与した。

■UNEXT <9418>  2,073円   -218 円 (-9.5%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 U-NEXT HOLDINGS<9418>は大幅安。10日取引終了後、24年9月~25年5月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比20.3%増の2834億3800万円、営業利益は同2.9%増の242億600万円だった。映像配信サービス「U-NEXT」を含む主力のコンテンツ配信事業が好調。飲食店や業務店などに各種サービスを提供する店舗・施設ソリューション事業も堅調だった。通期の増収増益見通しに変更はない。良好な決算内容だったものの、これを受けたきょうの同社株は目先利益確定売りに押される展開となった。

■ベルク <9974>  7,010円   -650 円 (-8.5%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 10日に決算を発表。「3-5月期(1Q)経常は3%増益で着地」が嫌気された。
 ベルク <9974> [東証P] が7月10日大引け後(15:30)に決算を発表。26年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比2.8%増の39.9億円となったが、通期計画の182億円に対する進捗率は21.9%にとどまり、5年平均の27.0%も下回った。

■ファーストリテイリング <9983>  43,500円   -3,240 円 (-6.9%)  本日終値  東証プライム 下落率3位
 ファーストリテイリング<9983>が大幅安で7日続落。同社は10日の取引終了後、25年8月期第3四半期累計(24年9月~25年5月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比10.6%増の2兆6167億800万円、最終利益は同8.4%増の3390億9900万円となった。一方、3~5月期の最終利益は同9.7%減と低調だった。11日は日経平均株価のミニ先物・オプションのSQ(特別清算指数)算出日となり、日経平均の寄与度の高い同社株は寄り付きにおいて先物と絡めたインデックス売買の影響を受けることを余儀なくされる。SQ関連の需給要因が作用するなか、直近四半期の利益水準に対して物足りなさを意識した売りが優勢となり、下値を探る形となったようだ。3~5月期は日本や欧州、北米、東南アジア・インド・豪州や韓国のユニクロ事業が好調に推移した半面、中国大陸のユニクロ事業とジーユー事業は、構造改革の影響もあって3~5月期は減益となった。

■レノバ <9519>  740円   -22 円 (-2.9%)  本日終値
 レノバ<9519>が後場下げ幅を拡大。午前11時30分ごろ、子会社御前崎港バイオマスエナジーが保有する御前崎港バイオマス発電所が運転を停止したと発表しており、嫌気された。6月29日の運転中にボイラー付帯設備から漏水が発生し、点検の結果、ボイラー付帯設備における不具合が確認されたという。今後、9月中の運転再開に向けて、補修工事を進めるとしている。なお、26年3月期業績への影響は軽微としている。

■コーナン商事 <7516>  3,855円   -105 円 (-2.7%)  本日終値
 コーナン商事<7516>は続落。同社が10日取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)の連結業績は売上高にあたる営業収益が前年同期比4.2%増の1307億8900万円、営業利益は同9.2%減の71億900万円と増収減益だった。日用品や家電などの販売が好調だったが、新規出店による販管費の増加が響き減益となったことが警戒された。26年2月期の同利益は前期比2.4%増の256億円で据え置いている。

■久光製薬 <4530>  3,936円   -91 円 (-2.3%)  本日終値
 久光製薬<4530>が続落した。同社は10日の取引終了後、26年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比3.2%減の346億6500万円、営業利益は同18.9%減の33億6400万円、最終利益は同46.4%減の25億6400万円だった。通期の計画に対し最終利益は約12%の進捗率とあって、業績の下振れを警戒した売りが優勢となったようだ。国内では薬価改定や後発品使用促進策の影響を受けたほか、一般用医薬品事業で「サロンパス」の売り上げが減少した。海外では医療用医薬品事業において米国を中心に好調に推移した半面、一般用医薬品事業は米国以外の地域で前期末の一時的な出荷増の反動が出た。研究費も増加し、利益を押し下げる要因となった。なお、久光薬は同時に自社株の取得も発表した。取得総数300万株(自己株式を除く発行済み株式総数の4.09%)、取得総額150億円を上限とし、7月11日から12月31日の間に実施。取得した全株式を消却する予定。この一環として、7月11日の東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT─3)において、10日終値の4027円で上限200万株の買い付けを実施すると開示。11日に176万5400株の買い付けを実施したと公表している。このほか、10日には小野薬品工業<4528>の子会社である東洋製薬化成と、帯状疱疹後神経痛に伴う痛みを緩和するゲル剤の共同開発及び販売権許諾契約の締結についても発表している。

株探ニュース

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