話題株ピックアップ【夕刊】(1):OSG、スギHD、AIRMAN
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■OSG <6136> 1,915円 +159.5 円 (+9.1%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位 OSG<6136>は大幅高。約半年ぶりに年初来高値を更新した。10日取引終了後、25年11月期の期末配当予想について従来の普通配当32円に創立88周年記念配当28円を上乗せし、計60円にすると発表した。中間配当(28円)とあわせ、年間では88円(前期60円)となる見通し。これを好感した買いが集まっている。あわせて発表した上期連結決算は売上高が前年同期比0.4%減の773億7900万円、営業利益が同2.9%減の94億8400万円だった。国内が好調だった一方、海外ではアジアが増収減益、米州と欧州・アフリカがインフレや為替の影響で減収減益となった。 ■スギホールディングス <7649> 3,639円 +270 円 (+8.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位 スギホールディングス<7649>が3日ぶりに急反発し、年初来高値を更新した。同社は10日取引終了後、26年2月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の480億円から490億円(前期比15.1%増)に引き上げた。売上高予想も1兆円から1兆50億円(同14.5%増)に上方修正。個人消費やインバウンド需要の回復を背景に、ヘルス&ビューティーケア関連商品や日用雑貨・食品などの販売が好調で、第1四半期(3~5月)の連結業績が会社予想を上回ったことを踏まえ通期業績予想を見直したとしている。 ■AIRMAN <6364> 2,080円 +145 円 (+7.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位 AIRMAN<6364>が後場に急伸し、2000円の大台に乗せた。同社は11日午後1時、自社株買いを発表し、好感された。取得総数60万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.12%)、取得総額10億円を上限とし、7月31日から2026年1月31日の間に実施する。東京証券取引所における市場買い付けにより取得。株主還元と資本効率の向上を図る。同社は5月23日に発表した中期経営計画で、28年3月期を目標に配当と自社株取得を100億円規模で実施し、総還元性向70%を目指す方針を示していた。 ■大黒天物産 <2791> 7,430円 +510 円 (+7.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位 大黒天物産<2791>が大幅反発。10日の取引終了後に発表した26年5月期連結業績予想で、売上高3129億円(前期比6.8%増)、営業利益103億円(同5.0%増)、純利益69億円(同1.9%増)と3期連続営業最高益更新を見込むことが好感された。30店舗の新規出店と11店舗の既存店改装を計画していることが牽引する。また、店舗数の増加により中国及び関西の両センターの稼働率上昇に伴うコスト削減効果も期待されている。なお、25年5月期決算は、売上高2929億4000万円(前の期比8.5%増)、営業利益98億1200万円(同4.9%増)、純利益67億7400万円(同7.4%増)だった。 ■大阪有機化学工業 <4187> 2,783円 +179 円 (+6.9%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位 大阪有機化学工業<4187>は大幅高。10日取引終了後、24年12月~25年5月期連結決算を発表した。売上高は前年同期比13.4%増の174億円、営業利益は同57.2%増の29億2200万円だった。電子材料事業で主力のArFレジスト用原料の販売が回復し全体に大きく貢献した。あわせて中間配当予想を34円から35円に増額した。年間では69円(前期66円)となる見通し。これらが好感され買いを呼び込んだ。 ■フジHD <4676> 3,630円 +227 円 (+6.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率9位 フジ・メディア・ホールディングス<4676>は切り返し急。10日の取引終了後、レノ(東京都渋谷区)が提出した変更報告書により、旧村上ファンド系の投資会社であるシティインデックスファーストがフジHD株の買い増しに動き、村上世彰氏の長女である野村絢氏らの保有分をあわせた共同保有割合が15.06%から16.32%に上昇したことが明らかとなった。報告義務発生日は3日。これに先立ち、フジHDは10日朝、旧村上ファンド系による株式取得に対抗する形で、大規模買付行為などに対する対応方針を導入すると発表している。今後の旧村上ファンド系の対応に注目が集まるなか、日本証券金融は11日からフジHDの株式の貸借取引に関して申込停止措置を講じた。新規の信用売りができなくなる「売り禁」により株式の需給がひっ迫するとの思惑も台頭。同社株への資金流入を誘発する格好となったようだ。 ■ブックオフG <9278> 1,482円 +64 円 (+4.5%) 本日終値 ブックオフグループホールディングス<9278>は大幅高。10日取引終了後、26年5月期連結業績予想について売上高を前期比6.5%増の1270億円、営業利益を同10.2%増の38億円と発表。前期に続き増収増益となる見通しを示した。また、配当予想も前期比5円増の30円としており、これらが好感された。国内ブックオフ事業の既存店の伸長と、各事業における新規出店などで成長継続を見込む。同時に発表した25年5月期決算は売上高が前の期比6.8%増の1192億500万円、営業利益が同13.0%増の34億4800万円だった。 ■MonotaRO <3064> 2,879.5円 +115 円 (+4.2%) 本日終値 MonotaRO<3064>が切り返し急。10日の取引終了後に6月の月次業績を公表した。売上高は前年同月比23.3%増の277億3300万円と、増収基調を維持。前年比の伸び率は5月の11.9%を大きく上回った。これを材料に見直し買いが優勢となり、ショートカバーを誘発。25日移動平均線と75日移動平均線を一気に上抜けた。 ■セブン&アイ <3382> 2,235.5円 +71 円 (+3.3%) 本日終値 セブン&アイ・ホールディングス<3382>が反発した。同社は10日の取引終了後、26年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。最終利益は前年同期比2.3倍の490億1400万円となった。前年同期にあった子会社譲渡関連損失の反動に加え、イトーヨーカ堂の店舗資産売却に伴う固定資産売却益の計上もあって、大幅な増益となった。カナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタール社による買収提案を巡る新たな動きはみられなかった。株価は決算発表前まで調整を続けていたこともあって、いったんショートポジションを解消する目的の買いが入ったようだ。売上高は前年同期比1.6%増の2兆7773億7000万円。海外コンビニエンスストア事業が堅調に推移した一方、国内コンビニエンスストア事業は微減収となった。 ■GENDA <9166> 873円 +25 円 (+3.0%) 本日終値 GENDA<9166>が反発。同社は10日、GENDA共通アカウント「GENDA ID(ジェンダ アイディー)」の登録者数が約4カ月で2倍に増加し、200万人を突破したと発表。これが株価を刺激したようだ。GENDA IDは、自社が展開するサービスを多くの顧客に利用してもらうために24年6月にリリースした機能。なお、同社は国内外で「GiGO」などのアミューズメント施設やカラオケチェーン店「カラオケBanBan」を合わせて約800店舗、ミニロケ(主に30台以下のゲーム機を設置するゲームコーナー)を約1万4200箇所運営している。 株探ニュース